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85話 事件解決?
しおりを挟むとりあえずアーノルドと二人で犬耳使用人の元へと向かう。グレン達は一旦部屋で待機だ。部屋に入ると、犬耳使用人の姿が見える。ベッドの上で半身を起こして青い顔で震えているが、意識はハッキリとしているようだ。ハルミの姿を視界に入れた途端震えが強くなった。
「…………………ロアン。自分で話せるか?」
アーノルドがそう声を掛ける。彼の名前はロアンと言うらしい。
「………………話せます……です。…………シュエルに睡眠薬を飲ませたのは僕です………。彼が夜中に起きると面倒だったので…………。その、部屋を離れるのに何か言われるかと…………」
ロアンは犬耳をしょんぼりとさせてぷるぷる震えている。
(…………?部屋を離れる?仕事サボってたの?シュエルさんに睡眠薬飲ませてまで?…………なら犯人はこの人じゃん。なんで私が…犯人なの?)
ロアンの言葉にハルミが眉を寄せると、それを見たロアンはまたぷるぷる震えている。
「ロアン、ちゃんと全てを話すんだぁ」
そう言うアーノルドは少しイライラしているようだ。組んだ腕を指でトントン叩いている。
「ひぃ……………お許しくださいです………。僕は……その………夜に、アーノルド様とお嬢様の行為の音を盗み聞きして……………隣の部屋で自慰行為に耽ってましたぁ…………。お嬢様が…………とても可愛らしく、いやらしく鳴かれるから…………僕のペニスの勃起が………止まらなくて、それで……何度も射精したら魔力が………。部屋に戻る前に力尽きましたです……」
(は?……………え?)
ロアンのその告白を聞いてハルミは目が点になる。そんなハルミの姿にロアンは震える体のまま、何度も何度も頭を下げている
「もっ………!!!申し訳ございませんです!!!こ、こんな変態行為をしてしまい………皆様にご迷惑をおかけしました。シュエルにも…………後できちんと謝りますです!!申し訳ございませんです!!」
そう言うロアンの声も頭に入って来ない。それくらいハルミは動揺していた。
(え?声………え……聞こえて………、やっぱり聞こえてたァァァ!!!!隣の部屋ってシュエルさんの部屋だよねっ?!え…………聞きながら自慰行為?…………それって…こっちの世界的にどうなの?)
チラリとアーノルドに視線を向けると、かなり険しい顔だ。こちら的にもよろしくない行為の様だ。そりゃそうだ。普通に変態である。そっと視線をロアンに戻すとロアンはボロボロ泣いている。
「もっ申し訳っありませんっです!!!!僕はっ……僕はっ……変態だぁ………っぅぅ…、お嬢様の尿も勝手に味わってしまいましたぁ!!!!とても美味しかったです!!!!!あのシーツは大事に取ってますです!!いつもお嬢様の痴態を想像すると!!!僕のペニスは固く勃起してしまいますです!!!いつもいつも、お嬢様がアーノルド様に鳴かされる声が聞こえてきたら、もうたまらなくて!!!!お嬢様の中に精を放つ妄想で何度も何度も……っ……。ここ最近はシュエルが寝静まった後に自慰行為をして自分を慰めておりましたですぅ………。昨夜も声を聞けると楽しみにしていたのに………シュエルがっ!!!紅葉の所に行くなんて言うから僕はっ!!!!うえええええん!!!!!」
驚くくらい自白して、そうしてロアンは泣き崩れた。真っ赤な顔で子供のように泣いているその姿にハルミは困惑する。色々とおかしな発言に脳内で突っ込みが追いつかない。
(え………、おしっこ………?シーツを取ってる?……この間……漏らしたアレ?っ………嘘ぉ…………)
顔が真っ赤に染まる。
「ひ、や、やだ、シーツ捨ててくださいっ!!!!!」
ハルミが叫ぶとロアンは泣きながら首を横に振る。
「嫌ですぅぅぅ!!!!ずっといい匂いがするんです!!!!僕のっ宝物なんです!!!!絶対に捨てませんです!!!!!!保存魔法をかけましたっ!!!!」
その言葉にハルミはめまいがしてくる。フラリとよろけた。そんなハルミの肩を、アーノルドは労るようにそっと抱いてくれた。
「……………これで理解できたな?ロアンは君に対して発情している。昨夜も我々の行為を盗み聞きする為に、シュエルに睡眠薬を盛ったと言う訳だぁ。……………………はあ。半分はこちらの落ち度だなぁ……。こう言う男が出る事を予想しておくべきだった。……………若い男なら特になぁ。……君は……それくらい魅力的なのだからなぁ。君の甘くいやらしい声を一度聞いてしまったら、それに反応しない男など……この世には居ないぞぉ……、………っ…………」
アーノルドはそう言って顔をしかめている。
(ええー?要するに……私達のえっちな声を聞いてえっちな気分になって…?それで………オナニーし過ぎて魔力切れ寸前って事?は?やばぁ…………)
流石のハルミも少しだけ引く。
ロアンはグスグス泣きながら、ベッドを這うように降りてくるとハルミの足元に這いずりよって来た。
(ひいぃ!!!?)
「僕はっクビですよね?警察に突き出しますか?………ならお願いです!!!お願いですから一度だけっ……、一度だけこの身にお慈悲をお与えくださいです…………。お嬢様……一度だけ……、一度だけ貴女を抱きたいです!!!もう声だけなんて………耐えられない……。お願いします!!!!一度だけっ、前科が付いてもその思い出を胸に生きていけますです!!!!」
そう懇願するロアンの瞳に宿る欲望の色に、ハルミのおまんこはひくりと疼いて愛液を垂らし始める。
ロアンの鼻がクンクンと動いて顔がとろんとする。
「ハァハァハァハァ♡いい匂い……………お嬢様………♡お願いしますです………♡」
完全に発情していますと言うロアンの顔にハルミまで発情してしまう。
ロアンはゴールデンレトリバーの様な金色の耳、だが頭髪は少し赤茶けた色だ。少し長めのウルフカットで、優しげに垂れた目に黒っぽい大きな瞳。全体的に見ると可愛らしさの残る優しげな青年だ。普通にイケメンである。
そんな男からこんな風に懇願されると、昨夜アーノルドからタップリ精液を貰った筈なのにおまんこも子宮も疼いて体は熱くなる。
それに気づいたのか、アーノルドはスッとハルミをロアンから隠そうと抱きしめるのだが、ロアンは頭を床に擦りつけて尚も懇願している。今度はアーノルドに対してだ。
「アーノルド様っ!!!お願いいたしますです!!!!お嬢様には精液が必要なんですよね?!それならば一度だけ……一度だけっ!!僕にも……お願いしますです…!!!!」
ロアンは床に頭をガツガツぶつけて居る。その姿にアーノルドもドン引きだ。
「ロアン…………。こちらの配慮が足りなかった事は詫びよう。しかしだなぁ………っ……。………どの道今すぐには無理だろう?今の君は魔力切れ寸前だぁ」
そう告げるとロアンはしゅんと床に倒れ伏す。今度はシクシクと静かに泣いているようだ。その姿にハルミは、なんだか可哀想になる。
(…………一度くらいならいいんじゃないの?ロアンさんって結構仕事頑張ってくれてたし……………)
チラリとアーノルドに視線を向けると、察したのかアーノルドは嫌そうだが頷いた。
「あの…………ロアンさん。魔力が戻ればになりますけど、………一度くらいなら良いですよ?……一応聞きますけど童貞では無いですよね?」
ロアンの見た目は成人はしていそうだ。それならよっぽどの事が無い限り、娼館には行っている筈なので大丈夫かとは思うが一応尋ねる。
「…………お嬢様っ!!!!本当ですか!!!…………娼婦となら経験はありますです!!!ですが高い料金を払って、アレだったのかと今はなんだか後悔していますです。……………………お嬢様の甘い声♡アレを聞いてしまったら、もう娼館に行く気なんて起きませんです……。声だけでペニスの勃起が止まりません……♡」
そう言うロアンの言葉にハルミは苦笑する。
(………………やっぱり男の人は普通に性欲有るんだなぁ………。…………なんか変な世界……)
ハルミはこの世界に少しの違和感を感じた。
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