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フラグス編
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「まぁ、かわいらしいだなんて照れてしまいますわ。皆様のように大人っぽくなれたらいいのですけれども、なかなか難しくって。お化粧もしてもあまり変わり映えがしないと侍女たちに言われておりますのよ」
暗に厚化粧とは違うんだと言っております。
「ま、まあそうですの。それはともかく、皇太子殿下の事ですけれども、いいのですか?あのような買いの貴族のご令嬢の傍にいるなど、私でしたら耐えられませんわ」
「ご安心くださいませ、あのような方が現れたところで私はまったく気にしておりませんわ。両陛下にも案ずるなと言っていただいております」
私は両陛下にも報告済みだから余計な気を回さなくていいと言っておきますけれども、花序の質がどう動くかはわかりませんわね。
それにしても、敵対派閥との会話というものはとても疲れるものなのですけれども、早めに切り上げられないのが難点ですわね。
早めに切り上げてしまえば逃げたと勘違いされかねませんし、かといって長くいすぎれば警戒されていると勘違いされてしまいますわ。
この加減が難しいところでございます。
「私は学園に通っているのですが、学園では皇太子殿下は常に彼女を傍に置いていると言った感じなのでございましてよ」
「まあそうなのですか」
「真実の愛だとおも仰っておいででしたわ。まるで本の中のお話のようで素敵ですわよね」
「ふふ、本当に物語のようですわよね」
これは説明が要りますでしょうか?皇太子様が夢見てるけどいいの?という問いかけに、問題ないと答えているのですわ。
それにしても、学園内で真実の愛だと騒いでいるとなると面倒ですわよね。来年私が入学したときにどうなっているか、今から頭が痛くなってしまいそうですわ。
男爵家の令嬢など愛妾にしてしまえばいいとおもいますけれども、学園内でもまさか婚約破棄の話しをしていないでしょうね…。
陰からの報告ではそこまでは流石に口にしていないということですが、この調子ではいつかいいそうですわ。
本当に困ってしまいますわね。
婚約破棄などできるはずはないのですが、というか、するとなれば皇太子の座を降りるしかないのですがわかっているのでしょうか?
まあそこまでしてまで真実の愛をつらぬきたいのでしたらなにもいいませんけれども、私は相手が変わるだけですもの。
弟君とも良好な中を築いておりますのよ。
もっとも弟君にも一応婚約者はおりますので、滅多な真似は起こさないでいただきたいのですけれども……。
暗に厚化粧とは違うんだと言っております。
「ま、まあそうですの。それはともかく、皇太子殿下の事ですけれども、いいのですか?あのような買いの貴族のご令嬢の傍にいるなど、私でしたら耐えられませんわ」
「ご安心くださいませ、あのような方が現れたところで私はまったく気にしておりませんわ。両陛下にも案ずるなと言っていただいております」
私は両陛下にも報告済みだから余計な気を回さなくていいと言っておきますけれども、花序の質がどう動くかはわかりませんわね。
それにしても、敵対派閥との会話というものはとても疲れるものなのですけれども、早めに切り上げられないのが難点ですわね。
早めに切り上げてしまえば逃げたと勘違いされかねませんし、かといって長くいすぎれば警戒されていると勘違いされてしまいますわ。
この加減が難しいところでございます。
「私は学園に通っているのですが、学園では皇太子殿下は常に彼女を傍に置いていると言った感じなのでございましてよ」
「まあそうなのですか」
「真実の愛だとおも仰っておいででしたわ。まるで本の中のお話のようで素敵ですわよね」
「ふふ、本当に物語のようですわよね」
これは説明が要りますでしょうか?皇太子様が夢見てるけどいいの?という問いかけに、問題ないと答えているのですわ。
それにしても、学園内で真実の愛だと騒いでいるとなると面倒ですわよね。来年私が入学したときにどうなっているか、今から頭が痛くなってしまいそうですわ。
男爵家の令嬢など愛妾にしてしまえばいいとおもいますけれども、学園内でもまさか婚約破棄の話しをしていないでしょうね…。
陰からの報告ではそこまでは流石に口にしていないということですが、この調子ではいつかいいそうですわ。
本当に困ってしまいますわね。
婚約破棄などできるはずはないのですが、というか、するとなれば皇太子の座を降りるしかないのですがわかっているのでしょうか?
まあそこまでしてまで真実の愛をつらぬきたいのでしたらなにもいいませんけれども、私は相手が変わるだけですもの。
弟君とも良好な中を築いておりますのよ。
もっとも弟君にも一応婚約者はおりますので、滅多な真似は起こさないでいただきたいのですけれども……。
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