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復讐の始まり
しおりを挟む「聖女様、アーレント王国から使者の方が謁見を求めておりますが、どうなさいますか?」
聖堂で神に祈りを捧げている私の元に一人の神官が跪く。
「使者の方のお名前は聞いた?」
「はい、ウィルフレイ・シルヴァンフォード公爵様でございます。」
そう言って神官は、私に使者からの信書を手渡す。
ああ、やっとこの日が来た。
私が国を出てから5年が過ぎた。
ここまで来るのに、財産も才能も人脈も前世の記憶でさえ、使えるものは何でも使った。
全ては復讐のため。
私を、リルメリアを捨てた全てに復讐するために。
そう、あの日、大好きだった婚約者は私を捨てた。
幸せだった毎日が『彼女』が現れた日から少しずつ変わっていった。
「ねえ、身分を選んだ貴方より今の私の方が遥かに上よ。」
ここにはいない彼に話しかける。もちろんそれに答えは返ってこない。
謁見ではどんな貴方が見られるかしら。
私は神官を連れて聖堂を出た。
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