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谷川は何も言えなくなっている。緊張すると話せなくなることは知っている。伝えたいことがあるのにもどかしくなることも。だからこそ、周りとコミュニケーションを取ろうとしている姿も知っている。南波もそれを知っているだろう。すると、谷川が膝の上の手を動かした。少し身体がほぐれてきたのか。
「あの……、僕は南波君のことが好きなので、山本さんの邪魔をするつもりはありました。日頃から何もなかったわけではありません。山本さんも南波君のことが好きだとは知らなかったです」
「それが聞けて良かった。日頃から何かあったということをだ」
すると今度は南波が俺の方を見た。
「あの……、谷川は異動になりますか?」
「それはまだ分からない」
「異動するんだったら、俺がします!」
「そうか。それも聞けて良かった。だが、異動は2人ともないと思っておけ」
「よかったです」
「南波。副社長室の隣に来るか?平田もいるぞ。ん?」
カフェスペースのドアをノックする音が聞こえてきた。振り返ると、中野課長と山本が立っていた。すると、山本を見て、南波の顔色が曇った。谷川は背筋を伸ばし、山本のことを見ている。用件は俺らしい。中野課長が頷いた。
「どうした?」
「山本が谷川君に謝りたいと言っています」
「16時に副社長室に来てくれ。先に話を聞く。それから谷川を呼ぶ。いいな?」
谷川に問いかけると、首を振った。まだそんな気になれないと言い出した。
「だったら今だ。山本、入ってこい」
「はい」
山本がそばに来た。そして、谷川に頭を下げた。謝罪の言葉も一緒に。すると、谷川が立ち上がり、手を差し伸べた。そして、二人が握手した。谷川も山本に謝りたいらしい。南波との話の妨害をしていたことを。それが南波を庇うことに繋がったとはいえ、日頃の恨みの積み重ねがある。
谷川が、僕も誤解を招くことと、嫌なことを言ってすみませんでしたと謝った。日頃のことにも触れていた。お互いの謝罪が終わり、中野課長が言った。
「16時に副社長室に山本を連れて行きます」
「ああ。同席してくれ」
「はい」
これで話がまとまった。それぞれの顔色は決して良くない。また起きるのか。頭の中にあるのは人事のことだ。山本はこのオフィスから離した方が良いだろう。明日、会議を開くことにした。
「あの……、僕は南波君のことが好きなので、山本さんの邪魔をするつもりはありました。日頃から何もなかったわけではありません。山本さんも南波君のことが好きだとは知らなかったです」
「それが聞けて良かった。日頃から何かあったということをだ」
すると今度は南波が俺の方を見た。
「あの……、谷川は異動になりますか?」
「それはまだ分からない」
「異動するんだったら、俺がします!」
「そうか。それも聞けて良かった。だが、異動は2人ともないと思っておけ」
「よかったです」
「南波。副社長室の隣に来るか?平田もいるぞ。ん?」
カフェスペースのドアをノックする音が聞こえてきた。振り返ると、中野課長と山本が立っていた。すると、山本を見て、南波の顔色が曇った。谷川は背筋を伸ばし、山本のことを見ている。用件は俺らしい。中野課長が頷いた。
「どうした?」
「山本が谷川君に謝りたいと言っています」
「16時に副社長室に来てくれ。先に話を聞く。それから谷川を呼ぶ。いいな?」
谷川に問いかけると、首を振った。まだそんな気になれないと言い出した。
「だったら今だ。山本、入ってこい」
「はい」
山本がそばに来た。そして、谷川に頭を下げた。謝罪の言葉も一緒に。すると、谷川が立ち上がり、手を差し伸べた。そして、二人が握手した。谷川も山本に謝りたいらしい。南波との話の妨害をしていたことを。それが南波を庇うことに繋がったとはいえ、日頃の恨みの積み重ねがある。
谷川が、僕も誤解を招くことと、嫌なことを言ってすみませんでしたと謝った。日頃のことにも触れていた。お互いの謝罪が終わり、中野課長が言った。
「16時に副社長室に山本を連れて行きます」
「ああ。同席してくれ」
「はい」
これで話がまとまった。それぞれの顔色は決して良くない。また起きるのか。頭の中にあるのは人事のことだ。山本はこのオフィスから離した方が良いだろう。明日、会議を開くことにした。
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