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ユーリーが俺達に、どんなことがあったのかが聞きたいと言った。早瀬さんは明日でも良いよと苦笑いで言ってくれた。しかし、黒崎が俺に話してやれと言ったから、話すことにした。頬をつねられたままだ。
「はやへさん。ユーヒー。やめてってば。丑の刻参りのオバケを見たんだ。この人の顔の横に、もう一つの顔が浮き上がっていて、角みたいなのが生えていたんだ。でも、悠人の話だと、それは蝋燭だったんだって。てっきり、黒崎さんに付いている女の人のオバケかと思ったんだ……」
「ばかやろう。さっきはあれほど怖がっていたくせに。俺に取り憑こうとしていただと?ああ、そうかもしれない。なにせ、俺は親父の家の幽霊騒ぎの部屋にいた。十何年もだ。誰もそのことには触れなかった。こっちに戻ってきた後で知った……。ああ、俺に教えたのは晴海兄さんだ。親父は口を割らなかった。俺と似ているから、腹を立てるのがアホらしい……」
「うん!ものすごく似ていると思うよ!いたっ。つねるなひょ~」
黒崎からまた頬をつねられてしまった。さっきはパニックになって泣きそうになっていた自分なのに、今は普段通りに戻っている。帰るまでずっと怖いままだと思っていたのに。悠人のおまじないと、みんなが抱きしめてくれたおかげだと思っている。黒崎がそばに来たからではない。それを言うと、もう一度、つねられた。さすがに痛い。
「いひゃい!やめてひょ~~」
「餅みたいな肌だな。……裕理。ユーリー。夏樹が見たのは、丑の刻参りのオバケだ。親父の家の目撃情報と同じだ。付いてきたんだろう。ああ、ここでも同じ情報があるのか。お前は何か見えたのか?」
「いや、圭一さん。俺とユーリーが見たのは人影だ。それ以外は見ていない。静かだった。寒くないのが不思議だった……。オバケのおかげかも知れないね……」
「そんなことってあるの?」
「あると思うよ。怪談話で聞いたことはないか。生暖かい風が吹いている夏の暑い夜に……って。ははははは。また怖くなったのか?ああ、悠人、叱らないでくれ。これでもユーリーに苦労したんだ。道路に出ようとするからね……。蚊に刺されていたよ。俺は大丈夫だったけど……」
「ユーリー。大丈夫かよ?塗り薬を塗ってあげる……」
「ああ、助かる。3カ所刺されたようだ……。スプレーしていなかったら、もっとだったな。ありがとう」
「こことここ、ここも。うん。完了……」
「さあ、休憩に行こう」
「ああ。そうしよう」
俺達はこれから飲み物と食べるものを買いに、歩いて10分のコンビニを目指すことになった。もうすぐで0時近くなる。この時間に目撃情報はあるというから、また何かあるかも知れないと思い、落ち着かなくなった。それとトイレだと思ったのか、黒崎が俺の手を引いた。急ごうと言いながら。
「黒崎さーん。俺、まだ大丈夫だよ。ありがとう」
「何か飲んで食え。ああ、聖河さんが来てくれた。この子を診てやってくれ。さっきは心霊体験をして泣いていた」
「泣いていないよーーー」
「いいや、泣いていた。ん?ユーリーはどこだ?」
「あれ?いない。かと思ったら、いた!何やっているんだよ?」
「写真を撮っている。真羽君が見たそうだ。たった今、ここで……。おかしいなあ。僕には見えないんだ……」
「ユーリー。見えるのは内緒にするんじゃなかったのか?」
「ひいいいっ」
悠人が悲鳴を上げた。真羽がそばに来て、見たと言うからだ。それに反応してユーリーがノアのビデオカメラの画面をのぞき込み、うーーんと唸った。俺はそれが何か聞けなくなってきた。寒気がするからだ。そこで、気温が下がっているからだということにして、気を取り直した。
「あ、コンビニが見えてきたよ。黒崎さん。もう怖くないよね?」
「ああ、お前のことが恐ろしい」
「なんだよ~~っ」
しばらく歩いていると、目的地であるコンビニが見えてきて、ホッとした。俺達は飲み物と食べるものを買い、トイレを借りることが出来て、またホッとひと安心できた。
「はやへさん。ユーヒー。やめてってば。丑の刻参りのオバケを見たんだ。この人の顔の横に、もう一つの顔が浮き上がっていて、角みたいなのが生えていたんだ。でも、悠人の話だと、それは蝋燭だったんだって。てっきり、黒崎さんに付いている女の人のオバケかと思ったんだ……」
「ばかやろう。さっきはあれほど怖がっていたくせに。俺に取り憑こうとしていただと?ああ、そうかもしれない。なにせ、俺は親父の家の幽霊騒ぎの部屋にいた。十何年もだ。誰もそのことには触れなかった。こっちに戻ってきた後で知った……。ああ、俺に教えたのは晴海兄さんだ。親父は口を割らなかった。俺と似ているから、腹を立てるのがアホらしい……」
「うん!ものすごく似ていると思うよ!いたっ。つねるなひょ~」
黒崎からまた頬をつねられてしまった。さっきはパニックになって泣きそうになっていた自分なのに、今は普段通りに戻っている。帰るまでずっと怖いままだと思っていたのに。悠人のおまじないと、みんなが抱きしめてくれたおかげだと思っている。黒崎がそばに来たからではない。それを言うと、もう一度、つねられた。さすがに痛い。
「いひゃい!やめてひょ~~」
「餅みたいな肌だな。……裕理。ユーリー。夏樹が見たのは、丑の刻参りのオバケだ。親父の家の目撃情報と同じだ。付いてきたんだろう。ああ、ここでも同じ情報があるのか。お前は何か見えたのか?」
「いや、圭一さん。俺とユーリーが見たのは人影だ。それ以外は見ていない。静かだった。寒くないのが不思議だった……。オバケのおかげかも知れないね……」
「そんなことってあるの?」
「あると思うよ。怪談話で聞いたことはないか。生暖かい風が吹いている夏の暑い夜に……って。ははははは。また怖くなったのか?ああ、悠人、叱らないでくれ。これでもユーリーに苦労したんだ。道路に出ようとするからね……。蚊に刺されていたよ。俺は大丈夫だったけど……」
「ユーリー。大丈夫かよ?塗り薬を塗ってあげる……」
「ああ、助かる。3カ所刺されたようだ……。スプレーしていなかったら、もっとだったな。ありがとう」
「こことここ、ここも。うん。完了……」
「さあ、休憩に行こう」
「ああ。そうしよう」
俺達はこれから飲み物と食べるものを買いに、歩いて10分のコンビニを目指すことになった。もうすぐで0時近くなる。この時間に目撃情報はあるというから、また何かあるかも知れないと思い、落ち着かなくなった。それとトイレだと思ったのか、黒崎が俺の手を引いた。急ごうと言いながら。
「黒崎さーん。俺、まだ大丈夫だよ。ありがとう」
「何か飲んで食え。ああ、聖河さんが来てくれた。この子を診てやってくれ。さっきは心霊体験をして泣いていた」
「泣いていないよーーー」
「いいや、泣いていた。ん?ユーリーはどこだ?」
「あれ?いない。かと思ったら、いた!何やっているんだよ?」
「写真を撮っている。真羽君が見たそうだ。たった今、ここで……。おかしいなあ。僕には見えないんだ……」
「ユーリー。見えるのは内緒にするんじゃなかったのか?」
「ひいいいっ」
悠人が悲鳴を上げた。真羽がそばに来て、見たと言うからだ。それに反応してユーリーがノアのビデオカメラの画面をのぞき込み、うーーんと唸った。俺はそれが何か聞けなくなってきた。寒気がするからだ。そこで、気温が下がっているからだということにして、気を取り直した。
「あ、コンビニが見えてきたよ。黒崎さん。もう怖くないよね?」
「ああ、お前のことが恐ろしい」
「なんだよ~~っ」
しばらく歩いていると、目的地であるコンビニが見えてきて、ホッとした。俺達は飲み物と食べるものを買い、トイレを借りることが出来て、またホッとひと安心できた。
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