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一貴さんとユリウスの姿が見えなくなったところで、黒崎が俺の肩を揺すった。さっきは怖い思いさせたと、眉を寄せている。ユーリーに頼んで怖がらせようとしていた人なのに。今更だと思う。しかし、たまにはこういう外出もいいと思い、さっき見たオバケのことをみんなに話そうと決めた。しかし、黒崎が俺のことを止めた。
「夏樹、怖いんだろう?ユーリー、後で俺から話す。なんだ、夏樹。話すつもりなのか……。また泣くんだろう?」
「ああ。夏樹。可哀想に。こんなにおびえるなんて。顔色が悪いぞ?真羽君まで体調が悪くなったのか。僕は大丈夫だ。しかも、何も見ていない。人影だけだった。ビニールハウスのそばだと、この探知機は緑色に点滅しっぱなしだった。今回は見えるかと思ったんだけどね。圭一の部屋を覗いても、何も見えなかった……。夏樹、君のいる家の書斎ではなくて、隆さんの家の方だよ。圭一が学生時代に使っていたっていう部屋のことだよ……」
「なんだ~。ホッとしたよ~。うちにまでオバケが出るなんてさ~。考えたくなくって……。ユーリーはいつもオバケが見えるのかよ?」
「ああ。見えるんだ。今日は見えない。気配だけしか感じない……」
「ユーリー。何かあるといけない。心霊スポットへ行くのはやめたらどうだ?ほら、二葉が震えている。彼女も何かあったらしい……」
黒崎の後ろの席には二葉が座って、ホットコーヒーを飲んでいる。寒いと言うより、怖かったそうだ。晴海さんも何かあったらしく、お互いに声が出なかったそうだ。そんな二葉の窓側に、ユーリーが立った。頭を撫でてあげている。
「ああーー、二葉、どうしたんだ?ああ、僕のそばだと安心するのか。晴海兄さんじゃなくてもいいのか?」
「晴海兄さんは今、コンビニのトイレを借りに行っているんだ……。みんな、トイレを済ませたよね?俺も落ち着いたよ……。お父さん……、おじいちゃんの方も、俺と晴海兄さんと同じだよ。肩を叩かれたんだってさ……。大成君は気がつかなかったみたいだよ。でも、風が吹いてきて、なんか変だなって思ったそうだぞ。俺達はまだ良い方だね。夏樹みたいに怖い思いはしていないからさ……」
「そんなことはないよ。肩を叩かれるのも十分、怖いと思うよ?」
「そうかな?そっちの方が十分怖いよーー……」
二葉はお義父さんと晴海さん、一貴さん、聖河さんと大成とでビニールハウスを目指して歩いてるグループだった。大成がそのグループを選んだのは、ノアと真羽を一緒にさせたくてだった。引っ込み思案なのによく頑張ったと、俺が褒めると、照れくさそうにしていた。
みんなでドキドキしながら歩いていると、二葉が後ろから肩を叩かれて、大成以外が同時に振り向いたそうだ。しかし、そこには誰もいなくて、お義父さんが”出た”と言ったから、聖河さんが”誰かいるのか?”と声をかけたが、返事は返って来なかったそうだ。そして、その後、黙ったままの晴海さんが、大成と二葉のことを促して、お義父さん達を置いて、歩き出したという。ここは危険だと言いながら。
そう話している二葉が、俺の方を向いた。やっぱりオバケかな?と言いながら。一方、ユーリーは笑っている。何か起きそうだから笑うなと黒崎が言うと、二葉が首を横に振った。もっと聞きたいそうだ。怖いからだという。俺も同じ気持ちだった。気が合うと思っている。
「お兄ちゃんの横にいた人って、晴海兄さんが見たオバケと同じ人なのかな。ここにもそういう目撃情報があるって言うけど……。家から付いてきたんじゃないのかな?うわーー、怖いよーー」
「二葉。自分から怖くなるようなことを言い出すな……」
「そうだぞ、二葉君。来た甲斐があったということだ。ああ、圭一。怒らないでくれ。君も見られたら良かったのに……」
「はあ……」
3人の会話を聞いた後、俺はため息をついた。ホッとしたような、そうでないよような心地だ。心霊スポットがこんなに怖い場所だなんて、想像もしてなかった。こういう気持ちで遊びに来てはいけないのだろう。大成以外は何か起きたということだ。黒崎はオバケを見ていないが、気配は感じたという。お義父さんにも何かあったなんて、思わなかった。てっきり、何も起きていない方だと思っていたのに。
「夏樹、怖いんだろう?ユーリー、後で俺から話す。なんだ、夏樹。話すつもりなのか……。また泣くんだろう?」
「ああ。夏樹。可哀想に。こんなにおびえるなんて。顔色が悪いぞ?真羽君まで体調が悪くなったのか。僕は大丈夫だ。しかも、何も見ていない。人影だけだった。ビニールハウスのそばだと、この探知機は緑色に点滅しっぱなしだった。今回は見えるかと思ったんだけどね。圭一の部屋を覗いても、何も見えなかった……。夏樹、君のいる家の書斎ではなくて、隆さんの家の方だよ。圭一が学生時代に使っていたっていう部屋のことだよ……」
「なんだ~。ホッとしたよ~。うちにまでオバケが出るなんてさ~。考えたくなくって……。ユーリーはいつもオバケが見えるのかよ?」
「ああ。見えるんだ。今日は見えない。気配だけしか感じない……」
「ユーリー。何かあるといけない。心霊スポットへ行くのはやめたらどうだ?ほら、二葉が震えている。彼女も何かあったらしい……」
黒崎の後ろの席には二葉が座って、ホットコーヒーを飲んでいる。寒いと言うより、怖かったそうだ。晴海さんも何かあったらしく、お互いに声が出なかったそうだ。そんな二葉の窓側に、ユーリーが立った。頭を撫でてあげている。
「ああーー、二葉、どうしたんだ?ああ、僕のそばだと安心するのか。晴海兄さんじゃなくてもいいのか?」
「晴海兄さんは今、コンビニのトイレを借りに行っているんだ……。みんな、トイレを済ませたよね?俺も落ち着いたよ……。お父さん……、おじいちゃんの方も、俺と晴海兄さんと同じだよ。肩を叩かれたんだってさ……。大成君は気がつかなかったみたいだよ。でも、風が吹いてきて、なんか変だなって思ったそうだぞ。俺達はまだ良い方だね。夏樹みたいに怖い思いはしていないからさ……」
「そんなことはないよ。肩を叩かれるのも十分、怖いと思うよ?」
「そうかな?そっちの方が十分怖いよーー……」
二葉はお義父さんと晴海さん、一貴さん、聖河さんと大成とでビニールハウスを目指して歩いてるグループだった。大成がそのグループを選んだのは、ノアと真羽を一緒にさせたくてだった。引っ込み思案なのによく頑張ったと、俺が褒めると、照れくさそうにしていた。
みんなでドキドキしながら歩いていると、二葉が後ろから肩を叩かれて、大成以外が同時に振り向いたそうだ。しかし、そこには誰もいなくて、お義父さんが”出た”と言ったから、聖河さんが”誰かいるのか?”と声をかけたが、返事は返って来なかったそうだ。そして、その後、黙ったままの晴海さんが、大成と二葉のことを促して、お義父さん達を置いて、歩き出したという。ここは危険だと言いながら。
そう話している二葉が、俺の方を向いた。やっぱりオバケかな?と言いながら。一方、ユーリーは笑っている。何か起きそうだから笑うなと黒崎が言うと、二葉が首を横に振った。もっと聞きたいそうだ。怖いからだという。俺も同じ気持ちだった。気が合うと思っている。
「お兄ちゃんの横にいた人って、晴海兄さんが見たオバケと同じ人なのかな。ここにもそういう目撃情報があるって言うけど……。家から付いてきたんじゃないのかな?うわーー、怖いよーー」
「二葉。自分から怖くなるようなことを言い出すな……」
「そうだぞ、二葉君。来た甲斐があったということだ。ああ、圭一。怒らないでくれ。君も見られたら良かったのに……」
「はあ……」
3人の会話を聞いた後、俺はため息をついた。ホッとしたような、そうでないよような心地だ。心霊スポットがこんなに怖い場所だなんて、想像もしてなかった。こういう気持ちで遊びに来てはいけないのだろう。大成以外は何か起きたということだ。黒崎はオバケを見ていないが、気配は感じたという。お義父さんにも何かあったなんて、思わなかった。てっきり、何も起きていない方だと思っていたのに。
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