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ところで、聖河さんは何を見たのだろう。気になっている。しかし、今度はノアの肩を診ている最中だから、聞くことは出来ない。家に帰ってからにすると黒崎が言ったから、俺達は大人しくした。
しかし、落ち着かない様子のユーリーが、とうとう俺のことをからかい始めた。きっとこの車の中に、さっきの丑の刻参りの女性が付いてきているはずだと言っている。いい加減しろと俺が言っても、話をやめようとしない。すると、黒崎が言った。今夜の罰だから思う存分、怖がらせてやれと。それには、二葉が声を上げた。
「お兄ちゃん、やめなよーー。この子が怖がっているだろーー。それに、ユーリーを最初に誘ったのは、あんたの方だって聞いたんだぞ。みんなに付いてきていると思うよ。今夜寝るときに、また出るに決まっているんだ。お兄ちゃんだって怖いと思うぞ……」
「二葉。夏樹が怖がるから言うな。お前は言うなという意味だ。怖いんだろう?」
「ユーリーなら言ってもいいのかよ?」
俺がツッコミを入れると、黒崎が、ああと頷いた。
「彼は黙っていられない。言うだけ無駄だ。ここに誘ったのは、みんながいるからだ。お客様を放っておけない」
「そうだよねえ。なんだかんだ言って、聖河さんも来てくれたし。晴海お兄ちゃんもね。ユーリー、楽しめた?」
「うん。ところで、一貴さんは?随分遠くに行ったんじゃないか?姿が見えない。今夜の彼らは随分と悪戯好きらしい。ああ、二葉君、やっと笑ったのか。僕は嬉しいよ。夏樹も顔色が元通りだね」
「うん。やっと落ち着いたよ。何人分のオバケが来たんだろうね?あ、黒崎さん!俺のこと、何て思っているんだよ?ほっぺたをつねるなって……」
「これで気が済んだ。一貴に連絡する。帰ってくるのが遅い……」
黒崎が一貴さんに電話をかけると、けっこう遠くまで行っているそうだ。そして、こっちに戻ってきているところだった。ユリウスがすっかりこの場所に馴染んだし、田園風景が気に入ったようだ。匂いも良い。風も爽やかだからだろう。辺りには電灯が付き、けっこうはっきりと道が見渡せていることも理由だろう。暗闇を怖がる一貴さんも安心だ。
しかし、妙に心配になってきた。一貴さんは迷子にならない人だが、何かに気を取られて失敗するところがある。いつも一緒にいるユリウスの方が気を遣っている気がしている。
「俺、迎えに行って来る。早瀬さんが行くっていうからさ。悠人も行こうよ!ノア、大丈夫かよ?真羽はお義父さんの車で休んでいるところなんだ」
「そうだ。ノア、どうなんだよーー?」
ノアが車の外に立っている。肩を回したり、空に向かって伸びをしたりして、身体をほぐしている。隣に立っているのは聖河さんだ。そうそうと、頷いている。そして、少し歩こうと促しているから、お任せした。
その様子を見た悠人が2人に手を振り、車に戻ってきた。早瀬さんもいる。一貴さんが喜ぶだろう。迎えに来てくれたと言って。
「なつきーー。行こうよ。真羽、復活したってさ。今、お茶を飲んでいるよ。一緒に行くって言っているよ。少し歩きたいんだって……。でも、お父さんが止めているんだ。まだ寝ていろって。寂しいんじゃないかな?一緒に誘う?」
「そうだねえ。黒崎さん。どうしようか?」
「ああ、親父も一緒に連れて行ってやってくれ。俺はここにいる。ユーリーがいるからだ」
「そっか。じゃあ、俺、行って来るよ。真羽が復活して良かった~。よいしょっと……」
黒崎の車から降りた。そして、ユーリーに車に乗ってもらった。その方が安心する。なんだかんだ言って、彼がいると、いざという時に頼りになる。黒崎がいるから大丈夫だとは思っている。そして、その彼が車に乗り込み、黒崎達と話し始めた。ニコニコと笑っている。その笑顔はいかにも優しそうで、とても高圧的な性格をしているとは思えなかった。
早瀬さんも実はそういう面があるのだと、黒崎が言っていた。だから2人は性格が似ているそうだ。やっぱり兄弟なのかと納得した。
しかし、落ち着かない様子のユーリーが、とうとう俺のことをからかい始めた。きっとこの車の中に、さっきの丑の刻参りの女性が付いてきているはずだと言っている。いい加減しろと俺が言っても、話をやめようとしない。すると、黒崎が言った。今夜の罰だから思う存分、怖がらせてやれと。それには、二葉が声を上げた。
「お兄ちゃん、やめなよーー。この子が怖がっているだろーー。それに、ユーリーを最初に誘ったのは、あんたの方だって聞いたんだぞ。みんなに付いてきていると思うよ。今夜寝るときに、また出るに決まっているんだ。お兄ちゃんだって怖いと思うぞ……」
「二葉。夏樹が怖がるから言うな。お前は言うなという意味だ。怖いんだろう?」
「ユーリーなら言ってもいいのかよ?」
俺がツッコミを入れると、黒崎が、ああと頷いた。
「彼は黙っていられない。言うだけ無駄だ。ここに誘ったのは、みんながいるからだ。お客様を放っておけない」
「そうだよねえ。なんだかんだ言って、聖河さんも来てくれたし。晴海お兄ちゃんもね。ユーリー、楽しめた?」
「うん。ところで、一貴さんは?随分遠くに行ったんじゃないか?姿が見えない。今夜の彼らは随分と悪戯好きらしい。ああ、二葉君、やっと笑ったのか。僕は嬉しいよ。夏樹も顔色が元通りだね」
「うん。やっと落ち着いたよ。何人分のオバケが来たんだろうね?あ、黒崎さん!俺のこと、何て思っているんだよ?ほっぺたをつねるなって……」
「これで気が済んだ。一貴に連絡する。帰ってくるのが遅い……」
黒崎が一貴さんに電話をかけると、けっこう遠くまで行っているそうだ。そして、こっちに戻ってきているところだった。ユリウスがすっかりこの場所に馴染んだし、田園風景が気に入ったようだ。匂いも良い。風も爽やかだからだろう。辺りには電灯が付き、けっこうはっきりと道が見渡せていることも理由だろう。暗闇を怖がる一貴さんも安心だ。
しかし、妙に心配になってきた。一貴さんは迷子にならない人だが、何かに気を取られて失敗するところがある。いつも一緒にいるユリウスの方が気を遣っている気がしている。
「俺、迎えに行って来る。早瀬さんが行くっていうからさ。悠人も行こうよ!ノア、大丈夫かよ?真羽はお義父さんの車で休んでいるところなんだ」
「そうだ。ノア、どうなんだよーー?」
ノアが車の外に立っている。肩を回したり、空に向かって伸びをしたりして、身体をほぐしている。隣に立っているのは聖河さんだ。そうそうと、頷いている。そして、少し歩こうと促しているから、お任せした。
その様子を見た悠人が2人に手を振り、車に戻ってきた。早瀬さんもいる。一貴さんが喜ぶだろう。迎えに来てくれたと言って。
「なつきーー。行こうよ。真羽、復活したってさ。今、お茶を飲んでいるよ。一緒に行くって言っているよ。少し歩きたいんだって……。でも、お父さんが止めているんだ。まだ寝ていろって。寂しいんじゃないかな?一緒に誘う?」
「そうだねえ。黒崎さん。どうしようか?」
「ああ、親父も一緒に連れて行ってやってくれ。俺はここにいる。ユーリーがいるからだ」
「そっか。じゃあ、俺、行って来るよ。真羽が復活して良かった~。よいしょっと……」
黒崎の車から降りた。そして、ユーリーに車に乗ってもらった。その方が安心する。なんだかんだ言って、彼がいると、いざという時に頼りになる。黒崎がいるから大丈夫だとは思っている。そして、その彼が車に乗り込み、黒崎達と話し始めた。ニコニコと笑っている。その笑顔はいかにも優しそうで、とても高圧的な性格をしているとは思えなかった。
早瀬さんも実はそういう面があるのだと、黒崎が言っていた。だから2人は性格が似ているそうだ。やっぱり兄弟なのかと納得した。
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