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一貴さんがユリウスのことを肩に乗せた。元々は夜行性だという話だから、深夜になっても眠くないのだろう。しかし、日頃はそうでもなくて、日が昇って目を覚まし、日が沈んだら眠くなっている。そろそろ眠いんじゃないかと、一貴さんが彼のことを腕に抱いた。すると、目を閉じて寝始めた。眠かったのか。
「ユリウス、今日は遠くまで来たなあ。お父さん達とビニールハウスのそばに行く途中で、肩を叩かれたんだ。ビックリしたよ。この子は静かなままだった。僕の悲鳴に逃げ出すかと思ったのに……」
「カズ兄さんがいるから安心していたんじゃないかな?もう慣れたっていうことかも?」
「そうだなあ。僕、よく声を出すから……。ユリウス、車に戻って寝るか?ああ、完全に寝ている……。スースー寝息を立てている……。このままでいようか。降ろしたら起きそうだ……。この子は軽いから、腕は痛くないよ」
「1キロしかないもんね。抱っこしている感覚がないだろ?アンは重いよーー。7キロもあるんだ。リクは何キロだったかな……。佳代子さん達に、今夜の動画を見てもらう約束なんだ。そうだよ。みんなが映っているよ。カズ兄さん、嫌なのかよ?」
「僕のカッコ悪い姿を撮っているんだろう?恥ずかしいよ。そんなことないって?そうか……。僕、かっこいいのか?ありがとう!」
「そうだよ~。お兄ちゃん、自信を持てよ。佳代子さんと安斎さんだって、カズ兄さんのファンなんだからさ……」
今夜のお土産は、俺達のした体験話だ。ネットの情報の通り、丑の刻参りのオバケを見たことと、後ろから肩を叩かれるというものだ。緑色の衣装の子は初めてのケースだと思う。悠人のそばを通り抜けていったオバケもだ。
佳代子さんは心霊スポットには行ったことがなくて、お土産話を楽しみにしてくれている。ご近所さんもだ。黒崎が最初に誘ったのだと行く前に佳代子さんに話すと、意外だと言って驚いていた。ユーリーが行きたいと言い、俺達が付いていく形かと思ったそうだ。ユーリーのことを一人にさせるわけにはいかず、仕方がないなと言いながらだ。
佳代子さんはユーリーの小さい時を知っている。安斎さんもだ。お兄さんのアレクシスさんのことも。エミリアさんがソフィアさんと子供達を連れて門のそばにいることがあり、話をしたことがあるという。もちろんユーリーの方も、ご近所さんのことを覚えていた。兄弟仲良く近所を歩いていて、安斎さんからお菓子をもらったり、家に招待されたりしていたそうだ。その一方で、黒崎は大人しかったから、対照的だと思っていたそうだ。
一貴さんも小さい頃に赤ちゃんのユーリーに会ったことがあるという。そして、13歳になった時に、10歳のアレクシスさんと6歳のユーリーと会ったことがあるそうだが、一貴さんその記憶がなくて、アレクシスさんから一緒に遊んだ話をされても、そうだったかな?と、首を傾げるばかりだった。蓮子さんがヒステリックに一貴さんの手を引いていたことは、お義父さんが話してくれたことがある。だからだろうか。子供の頃の記憶がおぼろげだという。うちの家に来るのは嫌だったという。お母さんがまた僕のことを叱るからだと、話してくれた。まさかこんなに打ち解けるなんて、思いもしなかったそうだ。
それは佳代子さん達も同じだそうで、兄弟が集まってわいわいと出かけるなんて、思ってもみないことだったそうだ。お向かいさんとして、40年間、この家のことを見ていただけあり、お義父さんが知らないことも知られていて、ああ、恥ずかしいと、お義父さんが佳代子さんに話していた。
もちろんご主人の遠藤さんも知っている。うちの家のことは、ご近所さんに知れ渡っているということだ。よっぽどインパクトがあったのだろう。家にオバケが出てもおかしくない。お義父さんがそう話していた。一貴さんも同じだと話していた。恨みつらみが籠もっているはずだと。それだけ親戚の数が多いのだという。
「ユリウス、今日は遠くまで来たなあ。お父さん達とビニールハウスのそばに行く途中で、肩を叩かれたんだ。ビックリしたよ。この子は静かなままだった。僕の悲鳴に逃げ出すかと思ったのに……」
「カズ兄さんがいるから安心していたんじゃないかな?もう慣れたっていうことかも?」
「そうだなあ。僕、よく声を出すから……。ユリウス、車に戻って寝るか?ああ、完全に寝ている……。スースー寝息を立てている……。このままでいようか。降ろしたら起きそうだ……。この子は軽いから、腕は痛くないよ」
「1キロしかないもんね。抱っこしている感覚がないだろ?アンは重いよーー。7キロもあるんだ。リクは何キロだったかな……。佳代子さん達に、今夜の動画を見てもらう約束なんだ。そうだよ。みんなが映っているよ。カズ兄さん、嫌なのかよ?」
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「そうだよ~。お兄ちゃん、自信を持てよ。佳代子さんと安斎さんだって、カズ兄さんのファンなんだからさ……」
今夜のお土産は、俺達のした体験話だ。ネットの情報の通り、丑の刻参りのオバケを見たことと、後ろから肩を叩かれるというものだ。緑色の衣装の子は初めてのケースだと思う。悠人のそばを通り抜けていったオバケもだ。
佳代子さんは心霊スポットには行ったことがなくて、お土産話を楽しみにしてくれている。ご近所さんもだ。黒崎が最初に誘ったのだと行く前に佳代子さんに話すと、意外だと言って驚いていた。ユーリーが行きたいと言い、俺達が付いていく形かと思ったそうだ。ユーリーのことを一人にさせるわけにはいかず、仕方がないなと言いながらだ。
佳代子さんはユーリーの小さい時を知っている。安斎さんもだ。お兄さんのアレクシスさんのことも。エミリアさんがソフィアさんと子供達を連れて門のそばにいることがあり、話をしたことがあるという。もちろんユーリーの方も、ご近所さんのことを覚えていた。兄弟仲良く近所を歩いていて、安斎さんからお菓子をもらったり、家に招待されたりしていたそうだ。その一方で、黒崎は大人しかったから、対照的だと思っていたそうだ。
一貴さんも小さい頃に赤ちゃんのユーリーに会ったことがあるという。そして、13歳になった時に、10歳のアレクシスさんと6歳のユーリーと会ったことがあるそうだが、一貴さんその記憶がなくて、アレクシスさんから一緒に遊んだ話をされても、そうだったかな?と、首を傾げるばかりだった。蓮子さんがヒステリックに一貴さんの手を引いていたことは、お義父さんが話してくれたことがある。だからだろうか。子供の頃の記憶がおぼろげだという。うちの家に来るのは嫌だったという。お母さんがまた僕のことを叱るからだと、話してくれた。まさかこんなに打ち解けるなんて、思いもしなかったそうだ。
それは佳代子さん達も同じだそうで、兄弟が集まってわいわいと出かけるなんて、思ってもみないことだったそうだ。お向かいさんとして、40年間、この家のことを見ていただけあり、お義父さんが知らないことも知られていて、ああ、恥ずかしいと、お義父さんが佳代子さんに話していた。
もちろんご主人の遠藤さんも知っている。うちの家のことは、ご近所さんに知れ渡っているということだ。よっぽどインパクトがあったのだろう。家にオバケが出てもおかしくない。お義父さんがそう話していた。一貴さんも同じだと話していた。恨みつらみが籠もっているはずだと。それだけ親戚の数が多いのだという。
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