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するとその時だ。黒崎がテントの中に戻ってきた。冷えた追加のシャンパンとワインの入ったケースを持って来ている。慌てて俺が取りに行くと、ユーリーが座っている席から歓声が上がった。なんと、ユーリーが聖河さんとの交際宣言をしたからだ。
冗談だと分かっている俺達は驚きつつも、笑い合った。そして、助けてくれと、聖河さんが困った顔になっていた。ユーリーから強く肩を抱かれてしまい、逃げられないようだ。こういう時は一貴さんの出番だ。一瞬にして島川社長の姿になり、冗談を言いながらユーリーの手の力を緩めさせて、聖河さんをこっち連れて来た。すると、ユーリーも一緒に来てしまったから、聖河さんが困った顔をしている。
「彼は酒癖が悪いようだな……」
「そうだろうとも。ユーリーは大酒飲みで、大声で話すタイプだ。誰もパートナーになりたがらないそうだ」
「はははは!」
黒崎が本気で言うと、俺達から笑いが起こった。その2人が空いている席に座り、シャンパンをつぎ合い始めた。なんだかんだ言って、気が合っているのだろ思う。そして、ユーリーが、佳代子さんの隣に座っているリクを撫でた後、膝の上でまったりしているフリージアに声を掛けた。すると、彼女がニャーッと鳴いた。まるで返事をしているかのようだ。
「随分と大人しい子ですね。フリージア。僕のことを覚えているかな?」
「あら、またお返事をしたわ。可愛い首輪をありがとうございました。本人も気に入っていると思います。色がよく似合っているわ」
「その色にして良かったです。ああ、可愛いなあ、実家で飼っていた子を思い出すよ」
「ユーリー。向こうで猫を飼ったらどうだ?」
黒崎からの言葉に、ユーリーが笑顔で頷いた。日本の猫がいいという。しかし、なかなか見かけることがなくて、知り合いのところで生まれそうな子猫が候補に挙がっているという。
「猫の名前を考えないといけない。ナツキにしようか。はははは!冗談だよ、圭一、そんな顔をしないでくれ、怒っているだろう?」
「そんなわけあるか。もっと別の名前にしろ……」
そう言いつつも、黒崎が断る姿にみんなが笑った。
いつの間にか、外は真っ暗になった。周りの木々の葉の間からは月が見えている。今日は半月だ。空には星が輝き、いくつかの星座を見つけた。いつもならセキュリティーライトで照らされている庭が、今日は沢山の人で賑やかになり、良い匂いもしている。すっかり明るい家になった。
ここから見える池には夏に設置した噴水が見えていて、水しぶきで輝いている。この位置でテントを張って良かったと思った。すると、黒崎が、南波さんがこの庭を見たがっているという話をしてくれた。今日は山に籠もっているそうで、呼ぶとしたら来月になる。是非とも見てもらいたい。
「夏樹。彼はテントを張って、ここで一夜を過ごしたいそうだ。幽霊騒動のある庭だと言ったんだが……」
「それ、楽しそうだね。動画配信をするのかな?」
「ああ、出来ればしたいそうだ。いいか?」
「もちろんだよ。お義父さーん。南波さんが、この庭でキャンプをしたいそうだよ!」
「そうか。呼ぶと良い……」
お義父さんは今、遠藤さんと佳代子さん、安斎さん達とお茶を飲んでいる。晴海さんは隣でステーキを食べながら、あれやこれやと、みんなの世話を焼いている。 俺はのんびりとジュースを飲んで、悠人とフルーツを分け合った。
冗談だと分かっている俺達は驚きつつも、笑い合った。そして、助けてくれと、聖河さんが困った顔になっていた。ユーリーから強く肩を抱かれてしまい、逃げられないようだ。こういう時は一貴さんの出番だ。一瞬にして島川社長の姿になり、冗談を言いながらユーリーの手の力を緩めさせて、聖河さんをこっち連れて来た。すると、ユーリーも一緒に来てしまったから、聖河さんが困った顔をしている。
「彼は酒癖が悪いようだな……」
「そうだろうとも。ユーリーは大酒飲みで、大声で話すタイプだ。誰もパートナーになりたがらないそうだ」
「はははは!」
黒崎が本気で言うと、俺達から笑いが起こった。その2人が空いている席に座り、シャンパンをつぎ合い始めた。なんだかんだ言って、気が合っているのだろ思う。そして、ユーリーが、佳代子さんの隣に座っているリクを撫でた後、膝の上でまったりしているフリージアに声を掛けた。すると、彼女がニャーッと鳴いた。まるで返事をしているかのようだ。
「随分と大人しい子ですね。フリージア。僕のことを覚えているかな?」
「あら、またお返事をしたわ。可愛い首輪をありがとうございました。本人も気に入っていると思います。色がよく似合っているわ」
「その色にして良かったです。ああ、可愛いなあ、実家で飼っていた子を思い出すよ」
「ユーリー。向こうで猫を飼ったらどうだ?」
黒崎からの言葉に、ユーリーが笑顔で頷いた。日本の猫がいいという。しかし、なかなか見かけることがなくて、知り合いのところで生まれそうな子猫が候補に挙がっているという。
「猫の名前を考えないといけない。ナツキにしようか。はははは!冗談だよ、圭一、そんな顔をしないでくれ、怒っているだろう?」
「そんなわけあるか。もっと別の名前にしろ……」
そう言いつつも、黒崎が断る姿にみんなが笑った。
いつの間にか、外は真っ暗になった。周りの木々の葉の間からは月が見えている。今日は半月だ。空には星が輝き、いくつかの星座を見つけた。いつもならセキュリティーライトで照らされている庭が、今日は沢山の人で賑やかになり、良い匂いもしている。すっかり明るい家になった。
ここから見える池には夏に設置した噴水が見えていて、水しぶきで輝いている。この位置でテントを張って良かったと思った。すると、黒崎が、南波さんがこの庭を見たがっているという話をしてくれた。今日は山に籠もっているそうで、呼ぶとしたら来月になる。是非とも見てもらいたい。
「夏樹。彼はテントを張って、ここで一夜を過ごしたいそうだ。幽霊騒動のある庭だと言ったんだが……」
「それ、楽しそうだね。動画配信をするのかな?」
「ああ、出来ればしたいそうだ。いいか?」
「もちろんだよ。お義父さーん。南波さんが、この庭でキャンプをしたいそうだよ!」
「そうか。呼ぶと良い……」
お義父さんは今、遠藤さんと佳代子さん、安斎さん達とお茶を飲んでいる。晴海さんは隣でステーキを食べながら、あれやこれやと、みんなの世話を焼いている。 俺はのんびりとジュースを飲んで、悠人とフルーツを分け合った。
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