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インタビューを受けている久弥を残しておけず、俺達はそのままステージに残った。すると、久弥から声が掛けられた。そして、お前達は帰り支度をしろと言われた。
「俺はいいから、お前達は帰って休め」
「でも、久弥はまだここにいるんだろ?俺もいるよ」
「明日に備えて、体力を温存しておけ。4時起きだぞ」
「そうだけど……。いてててて」
すると、心臓に痛みが走った。最初は胃かと思ったが、そうではないようだ。軽い息切れとめまいがした。そんな俺に気づいた久弥がマイクで聖河さんを呼んでくれて、聴診器を持った彼が駆けつけてくれた。
「ごめんなさい。もう帰る時なのに……」
「僕の仕事だ。ああ、疲れが出ているんだろう。点滴をした方が良い。1時間で終わる。これから病院に来られるか?」
「行くよ……」
こういう時は言うことを聞いた方が良い。すぐに控え室に待機している長谷部さんに事情が伝わり、ステージ脇に来てくれた。悠人も疲れが出てきているということで、点滴を受けることになった。
今日は3曲弾いた聡太郎はどうだろうかと気になると、彼は大丈夫だった。広いステージを体験した大和も大丈夫だと言い、診察を受けて、聖河さんがOKだと言った。
帰りが遅くなることを黒崎に伝えないといけない。しかし、彼のいる席までは歩けそうになくて、長谷部さんが伝えに行ってくれた。これから俺と悠人は事務所の車で聖加世病院に行くことになる。
「なつきーー。そんなに不安な顔になるなよ」
「悠人こそ、フラついているよ。明日は4時起きだから、お互いに乗り越えようね」
「うん。あ、夏樹、電話だって」
「うん。黒崎さんだ!」
長谷部さんから俺のスマホを受け取った。黒崎から着信に出ると、すでに事情を察していて、これから病院に移動することを伝えた。もちろん付き添うと言ってくれた。しかし、寝てもらいたい。
「黒崎さーーん。今日中には帰るからさーー。アンが心配するからさ~」
「だめだ。アンも連れて行けると良いんだが……。親父には先に帰ってもらう。それならアンは大丈夫だ。一緒にいてもらう」
「そうするか~。俺のこと、忘れないよね?」
「ばかやろう。そんなわけあるか」
「その偉そうな言い方が心地良いよ……」
電話を切った後、立ちくらみが起きた。俺の身体はスタッフに支えられて、床の上に寝かされた。そして、タオルケットが身体に掛けられて、少しそのままで寝ていると、担架が来たのが分かった。そして、俺の身体がその上に移動させられて、運び出され始めた。
「すみません……」
「なつきーー。大丈夫だよ。俺も同じだから……」
「え?悠人も担架に乗っているのかよ?」
悠人の声に驚いて起き上がろうとすると、まためまいに襲われた。そっと周りを見ると、俺の後ろに担架で運ばれている悠人がいた。聡太郎と大和が付き添っている。久弥は控え室に戻った後、俺達の荷物を長谷部さんと一緒に車に運んでくれてるという。
俺の近くには長谷部さんがいて、黒崎が車で後ろを付いてくるという事を聞いた。お義父さん達は家に戻るそうだ。それを聞いて安心して、ふうっと息を吐いた。
「夏樹君。苦しいのか?」
「聖河さん、俺なら平気だよ。だいぶ動けるようになったよ……」
「もうすぐで車だ。ここから15分で病院に着く。今日中には家に帰れるようにするよ」
「ありがとう……」
ここで気を失うわけにはいかない。点滴で栄養を身体に届けて、元気にする。倒れるなら明後日終わった後だ。いや、倒れてはいけない。そうならないように普段から体調管理に気を配ってきたのだから。
「みんなすごいよね……。この緊張感の中でも倒れないんだもん……」
「スタッフの照明さんも倒れたそうだ。今夜は3人だ。乗り越えよう」
「うん。お腹が空いているだけかも……」
なんだか空腹感が出てきた。学食の秋刀魚定食が食べたい。そんなことを考えているうちに車に到着し、倒したシートに寝かされた。隣には悠人がいるから安心した。そして、車の外から黒崎と晴海さんの声が聞こえてきて、俺なら大丈夫だよと声をかけた。
「俺はいいから、お前達は帰って休め」
「でも、久弥はまだここにいるんだろ?俺もいるよ」
「明日に備えて、体力を温存しておけ。4時起きだぞ」
「そうだけど……。いてててて」
すると、心臓に痛みが走った。最初は胃かと思ったが、そうではないようだ。軽い息切れとめまいがした。そんな俺に気づいた久弥がマイクで聖河さんを呼んでくれて、聴診器を持った彼が駆けつけてくれた。
「ごめんなさい。もう帰る時なのに……」
「僕の仕事だ。ああ、疲れが出ているんだろう。点滴をした方が良い。1時間で終わる。これから病院に来られるか?」
「行くよ……」
こういう時は言うことを聞いた方が良い。すぐに控え室に待機している長谷部さんに事情が伝わり、ステージ脇に来てくれた。悠人も疲れが出てきているということで、点滴を受けることになった。
今日は3曲弾いた聡太郎はどうだろうかと気になると、彼は大丈夫だった。広いステージを体験した大和も大丈夫だと言い、診察を受けて、聖河さんがOKだと言った。
帰りが遅くなることを黒崎に伝えないといけない。しかし、彼のいる席までは歩けそうになくて、長谷部さんが伝えに行ってくれた。これから俺と悠人は事務所の車で聖加世病院に行くことになる。
「なつきーー。そんなに不安な顔になるなよ」
「悠人こそ、フラついているよ。明日は4時起きだから、お互いに乗り越えようね」
「うん。あ、夏樹、電話だって」
「うん。黒崎さんだ!」
長谷部さんから俺のスマホを受け取った。黒崎から着信に出ると、すでに事情を察していて、これから病院に移動することを伝えた。もちろん付き添うと言ってくれた。しかし、寝てもらいたい。
「黒崎さーーん。今日中には帰るからさーー。アンが心配するからさ~」
「だめだ。アンも連れて行けると良いんだが……。親父には先に帰ってもらう。それならアンは大丈夫だ。一緒にいてもらう」
「そうするか~。俺のこと、忘れないよね?」
「ばかやろう。そんなわけあるか」
「その偉そうな言い方が心地良いよ……」
電話を切った後、立ちくらみが起きた。俺の身体はスタッフに支えられて、床の上に寝かされた。そして、タオルケットが身体に掛けられて、少しそのままで寝ていると、担架が来たのが分かった。そして、俺の身体がその上に移動させられて、運び出され始めた。
「すみません……」
「なつきーー。大丈夫だよ。俺も同じだから……」
「え?悠人も担架に乗っているのかよ?」
悠人の声に驚いて起き上がろうとすると、まためまいに襲われた。そっと周りを見ると、俺の後ろに担架で運ばれている悠人がいた。聡太郎と大和が付き添っている。久弥は控え室に戻った後、俺達の荷物を長谷部さんと一緒に車に運んでくれてるという。
俺の近くには長谷部さんがいて、黒崎が車で後ろを付いてくるという事を聞いた。お義父さん達は家に戻るそうだ。それを聞いて安心して、ふうっと息を吐いた。
「夏樹君。苦しいのか?」
「聖河さん、俺なら平気だよ。だいぶ動けるようになったよ……」
「もうすぐで車だ。ここから15分で病院に着く。今日中には家に帰れるようにするよ」
「ありがとう……」
ここで気を失うわけにはいかない。点滴で栄養を身体に届けて、元気にする。倒れるなら明後日終わった後だ。いや、倒れてはいけない。そうならないように普段から体調管理に気を配ってきたのだから。
「みんなすごいよね……。この緊張感の中でも倒れないんだもん……」
「スタッフの照明さんも倒れたそうだ。今夜は3人だ。乗り越えよう」
「うん。お腹が空いているだけかも……」
なんだか空腹感が出てきた。学食の秋刀魚定食が食べたい。そんなことを考えているうちに車に到着し、倒したシートに寝かされた。隣には悠人がいるから安心した。そして、車の外から黒崎と晴海さんの声が聞こえてきて、俺なら大丈夫だよと声をかけた。
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