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悠人の髪の毛は、金髪に近い色に染め上げられている。出会った頃は染めていなくて、真っ黒な髪だった。どちらもかっこいい。俺もカラーを入れてみたいと思っている。しかし、髪の毛が細いから、傷むかも知れないと、黒崎が心配している。それを久弥に言うと、また笑われた。
「なんだ。お前の所は相変わらずだな。今日も日焼け止めを塗ってきたのかーー?」
「もちろんだよ。日焼けしない方がいいって言ったのは、ローザーさんもなんだ。俺にはこんがり肌は似合わなくて、このままがいいんだって」
「真っ白いからなあ。ライトの調節が大変だ。俺が日焼けしたから……。ぎゃははは」
「言うなよ~」
それは昨日の取材の時に起こった出来事だ。壁の前に立って写真を撮ったとき、俺の肌色と壁の色が一緒だから、写りが良くないという。そこで、ライトが持ち込まれて、スタジオで撮るようなセットが組まれた。控え室の中でだ。しかし、久弥が浜辺で日光浴をして日焼けをして、俺とのコントラストの調整が難しく、仙頭さんがやって来て手伝ってくれて、写真を撮り終えた。
「おい、夏樹。プロのミュージシャンはだなーー、壁の色に合わせて、肌色も変えないといけないんだぞ!」
「そんなこと、出来ないよ。無茶を言うなよ。そっちこそ、たった一日で日焼けできるのはすごいよ」
「俺は焼けやすいタイプだ。元に戻るのも早い。もう戻ってきているんだぞ。ほら、腕を見てみろ」
「どれどれ?うーーん。分からないよ。そういえば、うちの畑で作業するのって、いつにするんだよ?」
「来月がいい。中旬頃は暖かいらしい」
「うん。了解。黒崎さんにも言っておくよ」
「おーーーい!」
ちっとも歩き進まない俺達に、悠人が大きく手を振ってきた。新型のおみくじが発売されているのだという。それはどんなものだろうか。さっそくそばに行くと、五角形の鉛筆とセットになったおみくじが並んでいた。恋愛から学業のことまで幅広い。もう受験シーズンだ。勝負をかけるために訪れる学生が多くなるのだろう。
「へえーー。俺の時、セットになっていなくてさ。別々に行列に並んで買った思い出があるよ。地元の神社だよ」
「ふむふむ。鉛筆セットにしようよ。これで歌詞を書いたら願い事が成就しそうだよ。俺は作曲に使うよーー」
「そうだねえ。商売繁盛。黒崎さんの分も買っていこうっと。ユーリーもいるなあ。カズ兄さん、二葉も。お義父さんに買っていくのは別のにしよう。もう商売繁盛は可哀想だから……。晴海お兄ちゃんには、芸術家おみくじとお守りがあると良いんだけど……」
そこで、恋愛おみくじを買っていくことにした。一家全員分だ。お義父さんだって、また恋愛しないとは限らない。みんな嫌がるだろうが、ウケを狙いたい。
「悠人も恋愛運アップを狙えよーー」
「ふむふむ。君の所はいつまでも熱々でいいねーー。裕理さんはクールな男になったし、オヤジって感じだから、熱々さはないんだ。最近、白髪を発見したし……」
「それって、ユーリーのせいじゃないのかよ。困った人なんだ。ドイツに帰らないから、もう黒崎家の人間になってしまうんだ」
「ふむふむ。黒崎家のお父さんと仲がいいもんね。ああいう人がいると、家内安全だよ。力も強いし、いざとなったら、誰かを背負っていけるし」
「それは言えていることなんだ。黒崎さんも同じ事を言っていてさ……」
話をしながら、おみくじを選んだ。俺がピンク色を持っているとおかしいだろうか。そんなことを考えていると、女性用のおみくじを選んでいることに気づき、慌てて隣の男性用を買った。内容は"大吉”だった。
「おおーー、すごいなあ。今日は大吉づくしじゃないか!」
「遠藤さんのおみくじはどうだったの?」
「また小吉だ。ついているのか、ついていないのか。はははは」
お互いにおみくじを見せ合い、鉛筆を袋に入れた。3本セットが数セットあるから、けっこう重くなった。
「なんだ。お前の所は相変わらずだな。今日も日焼け止めを塗ってきたのかーー?」
「もちろんだよ。日焼けしない方がいいって言ったのは、ローザーさんもなんだ。俺にはこんがり肌は似合わなくて、このままがいいんだって」
「真っ白いからなあ。ライトの調節が大変だ。俺が日焼けしたから……。ぎゃははは」
「言うなよ~」
それは昨日の取材の時に起こった出来事だ。壁の前に立って写真を撮ったとき、俺の肌色と壁の色が一緒だから、写りが良くないという。そこで、ライトが持ち込まれて、スタジオで撮るようなセットが組まれた。控え室の中でだ。しかし、久弥が浜辺で日光浴をして日焼けをして、俺とのコントラストの調整が難しく、仙頭さんがやって来て手伝ってくれて、写真を撮り終えた。
「おい、夏樹。プロのミュージシャンはだなーー、壁の色に合わせて、肌色も変えないといけないんだぞ!」
「そんなこと、出来ないよ。無茶を言うなよ。そっちこそ、たった一日で日焼けできるのはすごいよ」
「俺は焼けやすいタイプだ。元に戻るのも早い。もう戻ってきているんだぞ。ほら、腕を見てみろ」
「どれどれ?うーーん。分からないよ。そういえば、うちの畑で作業するのって、いつにするんだよ?」
「来月がいい。中旬頃は暖かいらしい」
「うん。了解。黒崎さんにも言っておくよ」
「おーーーい!」
ちっとも歩き進まない俺達に、悠人が大きく手を振ってきた。新型のおみくじが発売されているのだという。それはどんなものだろうか。さっそくそばに行くと、五角形の鉛筆とセットになったおみくじが並んでいた。恋愛から学業のことまで幅広い。もう受験シーズンだ。勝負をかけるために訪れる学生が多くなるのだろう。
「へえーー。俺の時、セットになっていなくてさ。別々に行列に並んで買った思い出があるよ。地元の神社だよ」
「ふむふむ。鉛筆セットにしようよ。これで歌詞を書いたら願い事が成就しそうだよ。俺は作曲に使うよーー」
「そうだねえ。商売繁盛。黒崎さんの分も買っていこうっと。ユーリーもいるなあ。カズ兄さん、二葉も。お義父さんに買っていくのは別のにしよう。もう商売繁盛は可哀想だから……。晴海お兄ちゃんには、芸術家おみくじとお守りがあると良いんだけど……」
そこで、恋愛おみくじを買っていくことにした。一家全員分だ。お義父さんだって、また恋愛しないとは限らない。みんな嫌がるだろうが、ウケを狙いたい。
「悠人も恋愛運アップを狙えよーー」
「ふむふむ。君の所はいつまでも熱々でいいねーー。裕理さんはクールな男になったし、オヤジって感じだから、熱々さはないんだ。最近、白髪を発見したし……」
「それって、ユーリーのせいじゃないのかよ。困った人なんだ。ドイツに帰らないから、もう黒崎家の人間になってしまうんだ」
「ふむふむ。黒崎家のお父さんと仲がいいもんね。ああいう人がいると、家内安全だよ。力も強いし、いざとなったら、誰かを背負っていけるし」
「それは言えていることなんだ。黒崎さんも同じ事を言っていてさ……」
話をしながら、おみくじを選んだ。俺がピンク色を持っているとおかしいだろうか。そんなことを考えていると、女性用のおみくじを選んでいることに気づき、慌てて隣の男性用を買った。内容は"大吉”だった。
「おおーー、すごいなあ。今日は大吉づくしじゃないか!」
「遠藤さんのおみくじはどうだったの?」
「また小吉だ。ついているのか、ついていないのか。はははは」
お互いにおみくじを見せ合い、鉛筆を袋に入れた。3本セットが数セットあるから、けっこう重くなった。
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