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ドアが閉まった後、真利奈さんが俺達の後を追いかけてきて、インターフォンを鳴らして、田川ですと名乗った。満羽を連れてきていますと。しかし、応答が無いままだ。もう数分経っている。
「宮川さん!開けて下さい!……どうですか?美紀ちゃん、まだ外に居ますか?」
「ああ、いるよ……」
真利奈さんの問いかけに、一貴さんが頷いた。そして、消防を呼ぼうかと言った。ハシゴ車で救出するしかないだろう。このままドアを開けないならと。俺達も同じ意見だ。一貴さんが満羽の隣に立ち、美紀さんにずっと話しかけている。寒いと言っているそうだ。
まずは警察を呼ぼうと思った。しかし、その前にもう一度、インターフォンを鳴らしてドアをノックした。そして、さらに黒崎が声を張り上げた。
「奥さん!宮川の同級生の黒崎です!ああ……」
「あの……」
もう一度ドアが開かれて、奥さんが顔を見せた。そこで、俺達は玄関に大人の男性の靴と子供の靴があるのが見えた。しかし、靴だらけだから、宮川さんが家に居るのかどうかまでは分からない。そして、今は何よりも美紀さんのことが心配だ。黒崎の方から静かに用件を告げて、ベランダに美紀さんが立っているから、中に入れてあげて下さいと言った。しかし、奥さんは首を横に振った。
「美紀はいません。失礼します……。あ……」
「え……」
中から子供の叫び声が聞こえてきた。泣いている男の子の声だ。それに対して黒崎がドアをこじ開けるようにして中に入ろうとした。それを俺が止めた。不法侵入になるといけないからだ。そして、ドアが閉められた。鍵も掛けられた音がした。そこで、月島さんが警察に電話を掛けると言った。
「月島さん。俺が掛けます」
「いや、圭一君。僕が掛けるよ。電話が繋がらない可能性がある。こういう時に限って電波状態が悪くなるんだ。ん?僕のスマホはだめだ。電波が立っていない……。島川社長。あなたのスマホなら……」
「黒崎さん。あんたのスマホ、電源が入っていないよ……」
「そうだな……。もう一度、入れたらいい……」
「マジなのかよ……。俺のスマホ、電波がないよ……」
これはどういうことなのだろうか。こういう時に限って、みんなのスマホが動かない。真利奈さんのスマホまでフリーズ状態だ。月島さんのスマホが動くが電波が無く、そして、彼の言ったとおり、一貴さんのスマホは無事だった。電波が立っているし、画面は固まってもいない。
「一貴。俺が電話を掛ける。いや、月島さん。お願いします」
「ああ。いや、圭一君。もう大丈夫だ。電話を掛けてくれ」
「はい」
月島さんから促されて、黒崎が一貴さんのスマホを使って、110番に電話をかけ始めた。その声は緊迫していた。同級生の家に訪ねてきたら、この家の女の子がベランダに出されていて、鍵を掛けられていて中には入れないこと、奥さんが夫と子供達は留守にしていると言って、二度、ドアを閉められたということ、そして、玄関にはたくさん靴が置かれているということ、美紀さんが寒そうにしていること、そして、この家の息子の宏尚君と思われる叫び声と泣き声が聞こえてきたこと。それらを伝えている間に警察の方で消防と救急車の要請が行われていて、今から向かうという説明を受けた。
電話を終えた後、俺達は門の前に移動した。真利奈さんが美紀さんと話を続けている。一貴さんもだ。満羽さんは、何とか美紀さんがベランダから下りられないかと言っていたが、もうすぐで警察が到着するからと落ち着けさせた。
「満羽ちゃん、寒くない?」
「私なら平気!美紀ちゃん!もうすぐで警察がくるからねーーーー!」
「あ……」
すると、満羽さんの声が聞こえたのか、近所の人が家から出てきた。そして、俺達を見て、何かあったのだと思い、近くまで来た。そして、真利奈さんが事情を説明し、警察と消防を待っているところだと言うと、その近所の人からは、時々、子供が泣く声が聞こえていたのだという話を聞くことができた。しかし、親が怒鳴らすような声はなかったそうだ。
「宮川さん!開けて下さい!……どうですか?美紀ちゃん、まだ外に居ますか?」
「ああ、いるよ……」
真利奈さんの問いかけに、一貴さんが頷いた。そして、消防を呼ぼうかと言った。ハシゴ車で救出するしかないだろう。このままドアを開けないならと。俺達も同じ意見だ。一貴さんが満羽の隣に立ち、美紀さんにずっと話しかけている。寒いと言っているそうだ。
まずは警察を呼ぼうと思った。しかし、その前にもう一度、インターフォンを鳴らしてドアをノックした。そして、さらに黒崎が声を張り上げた。
「奥さん!宮川の同級生の黒崎です!ああ……」
「あの……」
もう一度ドアが開かれて、奥さんが顔を見せた。そこで、俺達は玄関に大人の男性の靴と子供の靴があるのが見えた。しかし、靴だらけだから、宮川さんが家に居るのかどうかまでは分からない。そして、今は何よりも美紀さんのことが心配だ。黒崎の方から静かに用件を告げて、ベランダに美紀さんが立っているから、中に入れてあげて下さいと言った。しかし、奥さんは首を横に振った。
「美紀はいません。失礼します……。あ……」
「え……」
中から子供の叫び声が聞こえてきた。泣いている男の子の声だ。それに対して黒崎がドアをこじ開けるようにして中に入ろうとした。それを俺が止めた。不法侵入になるといけないからだ。そして、ドアが閉められた。鍵も掛けられた音がした。そこで、月島さんが警察に電話を掛けると言った。
「月島さん。俺が掛けます」
「いや、圭一君。僕が掛けるよ。電話が繋がらない可能性がある。こういう時に限って電波状態が悪くなるんだ。ん?僕のスマホはだめだ。電波が立っていない……。島川社長。あなたのスマホなら……」
「黒崎さん。あんたのスマホ、電源が入っていないよ……」
「そうだな……。もう一度、入れたらいい……」
「マジなのかよ……。俺のスマホ、電波がないよ……」
これはどういうことなのだろうか。こういう時に限って、みんなのスマホが動かない。真利奈さんのスマホまでフリーズ状態だ。月島さんのスマホが動くが電波が無く、そして、彼の言ったとおり、一貴さんのスマホは無事だった。電波が立っているし、画面は固まってもいない。
「一貴。俺が電話を掛ける。いや、月島さん。お願いします」
「ああ。いや、圭一君。もう大丈夫だ。電話を掛けてくれ」
「はい」
月島さんから促されて、黒崎が一貴さんのスマホを使って、110番に電話をかけ始めた。その声は緊迫していた。同級生の家に訪ねてきたら、この家の女の子がベランダに出されていて、鍵を掛けられていて中には入れないこと、奥さんが夫と子供達は留守にしていると言って、二度、ドアを閉められたということ、そして、玄関にはたくさん靴が置かれているということ、美紀さんが寒そうにしていること、そして、この家の息子の宏尚君と思われる叫び声と泣き声が聞こえてきたこと。それらを伝えている間に警察の方で消防と救急車の要請が行われていて、今から向かうという説明を受けた。
電話を終えた後、俺達は門の前に移動した。真利奈さんが美紀さんと話を続けている。一貴さんもだ。満羽さんは、何とか美紀さんがベランダから下りられないかと言っていたが、もうすぐで警察が到着するからと落ち着けさせた。
「満羽ちゃん、寒くない?」
「私なら平気!美紀ちゃん!もうすぐで警察がくるからねーーーー!」
「あ……」
すると、満羽さんの声が聞こえたのか、近所の人が家から出てきた。そして、俺達を見て、何かあったのだと思い、近くまで来た。そして、真利奈さんが事情を説明し、警察と消防を待っているところだと言うと、その近所の人からは、時々、子供が泣く声が聞こえていたのだという話を聞くことができた。しかし、親が怒鳴らすような声はなかったそうだ。
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