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これが本当の祟り。お正月に聖河さんが心配していた言葉が思い出された。内田家に起こった災いは山岸家からの祟りなのだと霊能者が言い、月島さんはそれを否定した。祟りではないと。だから、俺はそういうことは無いのだと思った。しかし、心の隅の方で、月島さんが聖河さんのことを心配させないようにそう言ったのでは無いかと思った。そして、天の意志なのだと聞いた。
そして、今、その祟りという言葉が月島さんから出されて、俺はあっと驚いた。今、宮川さんの家の前に立っているのだが、2階の屋根の上に、真っ黒い大きな塊が見えたからだ。それは渦を巻いている。
「月島さん……。あ、満羽ちゃんも見えるんだね……」
「うん。お母さんからは、こういうことは言ったらだめなんだって言われているけど、お父さんが、もう隠さなくて良いよって言ってくれたの。お父さんにも見えるんだって知ったの。でも、私達は大丈夫なんだって言ったの。だから、お母さんと二人で来たの……」
「そうだったんだね……。月島さん。こういう時って、普通にインターフォンを鳴らして良いのかな……。玄関に靄が掛かっているんだ……。あ、黒崎さん。真利奈さん……」
俺達の側に二人が来た。そして、月島さんが真利奈さんに、こう言った。実家のお母さんの家は神社ではないですか?と。それに対して、真利奈さんが頷いた。
「そうです。母の実家は神社です。でも、長男だった曾祖父が家を継いで神職になるのを拒んで、弟さんが後を継いでいます。だから、母の家は神社ではないとも言えますが……」
「真利奈さん、そこのお墓参りを欠かしていないだろう?」
「はい!向こうに居るときは毎年必ず、お盆とお彼岸の時は行っていました。こっちに来てからは、年1回だけになっていますが……。主人と満羽を連れて行っています。田川の義父と義母も来てくれました。法事があった年でした。竹中家のお墓にも行っています」
「先祖供養だ。そういうのって、違いがあるんだよ。僕にはブラックホールのような黒い塊が家全体を覆っているのが見えるんだ。お母さんの実家はなんていう名前だろうか?」
「阿部です」
「この黒い塊は、天の意志と阿部さんのご先祖さん達がしたことだよ。ボールをぶつけられた後で視力が下がったのは、案外本当のことかも知れないね。こんなに怒っているんだから……。同じ校区で、しかもこの家に引っ越してきたのは、天の意志だよ。あなたが結婚した人に霊感があることも、天の意志だ。ああ、優しいところを見せてくれたよ。ほら、ベランダに、ご先祖が子供の姿で僕達に姿を見せてくれた。夏樹君、見えるかな?5人居る……」
「はい……」
俺にも見えた。月島さんが言うとおり、こちらに面しているベランダに5人の子供の姿がいることを。そして、心配になった。ここの双子の姉弟のことだ。何も影響がないのだろうか。俺はその質問を月島さんにして、大丈夫なはずだと答えが返ってきて、ホッとした。
「宮川さんだけに影響があるということですよね?」
「いや、何もしていない。この家の行く末を見に来たと仰っている。そして、子供達のことを守……、ん?満羽ちゃん、何か見えたのか?」
「ベランダに美紀ちゃんが立っていたの!おーーーい!」
「え?こんなに寒いに。しかも、夜だよ……」
満羽さんがベランダに向かって美紀さんの名前を呼びかけると、女の子が立ち上がり、俺達に手を振ってきた。そこで、真利奈さんが、早く入った方がいいわよと声を張り上げた。
「美紀ちゃん!謝りに来たの!今、インターフォンを鳴らすから、家に入って!え?入れないの?」
「お母さん。鍵を閉められているんだって……」
「え?聞こえないわよ?まさか、そんなことはないでしょう。美紀ちゃん!鍵を閉められているの?」
真利奈さんがもう一度声を張り上げると、美紀さんが頷いた。すして、大変だと言い、満羽さんが開けっ放しになっている門の中へ入っていった。そして、それを黒崎が呼び止めた。真利奈さんのこともだ。
「俺が行く。何か起きているんだろう。待っていてくれ……」
「美紀ちゃん!今助けるからね!」
俺も声を張り上げた。そして、黒崎がインターフォンを鳴らした、すると、少し経って、奥さんと思われる人がほんの少しだけドアを開けて、俺と黒崎に応対した。そして、こう言われた。主人と子供達はまだ帰っていませんと。
そこで、俺が声を張り上げた。美紀さんがベランダに出たままだから、中に入れてあげて下さいと。しかし、それについては奥さんは何も言わずに、ドアを閉めてしまった。
そして、今、その祟りという言葉が月島さんから出されて、俺はあっと驚いた。今、宮川さんの家の前に立っているのだが、2階の屋根の上に、真っ黒い大きな塊が見えたからだ。それは渦を巻いている。
「月島さん……。あ、満羽ちゃんも見えるんだね……」
「うん。お母さんからは、こういうことは言ったらだめなんだって言われているけど、お父さんが、もう隠さなくて良いよって言ってくれたの。お父さんにも見えるんだって知ったの。でも、私達は大丈夫なんだって言ったの。だから、お母さんと二人で来たの……」
「そうだったんだね……。月島さん。こういう時って、普通にインターフォンを鳴らして良いのかな……。玄関に靄が掛かっているんだ……。あ、黒崎さん。真利奈さん……」
俺達の側に二人が来た。そして、月島さんが真利奈さんに、こう言った。実家のお母さんの家は神社ではないですか?と。それに対して、真利奈さんが頷いた。
「そうです。母の実家は神社です。でも、長男だった曾祖父が家を継いで神職になるのを拒んで、弟さんが後を継いでいます。だから、母の家は神社ではないとも言えますが……」
「真利奈さん、そこのお墓参りを欠かしていないだろう?」
「はい!向こうに居るときは毎年必ず、お盆とお彼岸の時は行っていました。こっちに来てからは、年1回だけになっていますが……。主人と満羽を連れて行っています。田川の義父と義母も来てくれました。法事があった年でした。竹中家のお墓にも行っています」
「先祖供養だ。そういうのって、違いがあるんだよ。僕にはブラックホールのような黒い塊が家全体を覆っているのが見えるんだ。お母さんの実家はなんていう名前だろうか?」
「阿部です」
「この黒い塊は、天の意志と阿部さんのご先祖さん達がしたことだよ。ボールをぶつけられた後で視力が下がったのは、案外本当のことかも知れないね。こんなに怒っているんだから……。同じ校区で、しかもこの家に引っ越してきたのは、天の意志だよ。あなたが結婚した人に霊感があることも、天の意志だ。ああ、優しいところを見せてくれたよ。ほら、ベランダに、ご先祖が子供の姿で僕達に姿を見せてくれた。夏樹君、見えるかな?5人居る……」
「はい……」
俺にも見えた。月島さんが言うとおり、こちらに面しているベランダに5人の子供の姿がいることを。そして、心配になった。ここの双子の姉弟のことだ。何も影響がないのだろうか。俺はその質問を月島さんにして、大丈夫なはずだと答えが返ってきて、ホッとした。
「宮川さんだけに影響があるということですよね?」
「いや、何もしていない。この家の行く末を見に来たと仰っている。そして、子供達のことを守……、ん?満羽ちゃん、何か見えたのか?」
「ベランダに美紀ちゃんが立っていたの!おーーーい!」
「え?こんなに寒いに。しかも、夜だよ……」
満羽さんがベランダに向かって美紀さんの名前を呼びかけると、女の子が立ち上がり、俺達に手を振ってきた。そこで、真利奈さんが、早く入った方がいいわよと声を張り上げた。
「美紀ちゃん!謝りに来たの!今、インターフォンを鳴らすから、家に入って!え?入れないの?」
「お母さん。鍵を閉められているんだって……」
「え?聞こえないわよ?まさか、そんなことはないでしょう。美紀ちゃん!鍵を閉められているの?」
真利奈さんがもう一度声を張り上げると、美紀さんが頷いた。すして、大変だと言い、満羽さんが開けっ放しになっている門の中へ入っていった。そして、それを黒崎が呼び止めた。真利奈さんのこともだ。
「俺が行く。何か起きているんだろう。待っていてくれ……」
「美紀ちゃん!今助けるからね!」
俺も声を張り上げた。そして、黒崎がインターフォンを鳴らした、すると、少し経って、奥さんと思われる人がほんの少しだけドアを開けて、俺と黒崎に応対した。そして、こう言われた。主人と子供達はまだ帰っていませんと。
そこで、俺が声を張り上げた。美紀さんがベランダに出たままだから、中に入れてあげて下さいと。しかし、それについては奥さんは何も言わずに、ドアを閉めてしまった。
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