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学長室から出ると、三橋君が待っていた。今村先生と一緒に外まで送ってくれるとのことだった。さっそく俺達は大学の学食に行きたいのだと伝えた。外からの人でも利用できると朝陽から聞いてある。しかし、それを言うと、案内が続くだろうか。さすがに悪いと思った。
「お義父さん。学食に行きたいって言っておく?」
「もちろん伝える。大勢で食べるのもいい。でも、お前は柔らかい物でないといけないから、メニューには無いかも知れない。飲み物を飲もう」
「うん。そうしようね。あの……、実は俺達、学食に行きたいんです」
今村先生にそう伝えると、彼が微笑んだ。そんな気がしたそうだ。朝陽から話を聞いていたそうだ。俺達が学食に興味があるのだと。
「当大学の学食には、野菜中心のラインナップの店があります。しかし、もう昼食を済まされた後でしょう。それに、夏樹さんは固い物が食べられませんね。飲み物に、評判の良いカフェオレと紅茶があります」
「そうでしたか。俺、それを飲みたいと思います。みんな昼ご飯を済ませてありますし……」
みんなで話しながら廊下を歩き出した。学長室は4階にあり、廊下には絨毯が敷かれている。だから、足音を気にせずに大勢で歩ける。声も絨毯が吸収してくれる気がして、小さくしなくてもいいと思った。そして、みんながある部屋の前を通った。ドアが開いていて、数人が仕事をしていた。学長の事務室だということだった。
「今日、DVDを届けに伺うところだった秘書もいます。大山といいます。彼は……、居ないなあ。席を外しているようです」
「そうでしたか。今日は二度も来させて頂きました。おかげでいい話が出来た」
「僕達も良かったです。学食にご案内します。今日はそこで失礼させて頂きます。ごゆっくり」
「ありがとうございます」
前方には今村先生とお義父さんがいる。俺の隣には三橋君だ。背が高いと思った。そして、とてもかっこいいと、改めて思った。そして、俺がじろじろ見ている物だから、三橋君が戸惑った顔をした。
「ああ、ごめんね。かっこいいから見とれていたんだ」
「そんな……。すみません。俺、話し下手で……。楽曲を聴きました。すごいですね。ヘヴィメタルジャンルで上位のチャートにランクインされていました」
「うん。おかげさまだよ。俺も話し下手なんだ」
「そうでしたか。テレビだとハキハキ喋っているから、そんな風に思えません」
「そんなことはないんだよ」
こうやって話しているうちに、三橋君の方が俺よりも1歳年上なのだと気づいた。俺は自然と朝陽の同級生のような感覚になり、ため口で話していた。今更謝るのは悪い。しかし、謝ろうと思った。
「すみません。三橋君は俺よりも年上だったね」
「いいんですよ。夏樹さんはお客さんですから。患者さんでもあります。実際にどうですか?歯を抜いた後の痛みは……」
「大丈夫だよ。痛み止めがよく効いているんだ。ちょうどお腹が空いてきたから何か食べたいけど、さすがに今日はおかゆでないといけないと思っているんだ。だから、学食ではカフェオレを飲むよ」
「そうですね……。オムレツがありますけど、歯を抜いた後はやめた方がいいです。すごく柔らかいんですが、具が入っていまして、タマネギと牛挽肉です。タマネギはみじん切りです」
「そうなんだね。もしかして、料理をする方かな?」
「はい。します」
三橋君が微笑んだ。やっと笑ってくれた。料理をするという共通点があるなら話が早い。学食メニューの中での、手の込んでいそうなメニューを聞くことにした。次に来た時に食べたいメニューにする。そういうわけで聞いてみると、三橋君からは意外なメニューが聞けた。
「ええーーー、ビーフシチューがあるのかーーー」
「はい。かたまり肉じゃなくて、薄切り肉で煮込んだシチューです。とても柔らかいです。それなら食べられそうなぐらいですけど、季節限定なんですよ。冬のメニューです。とても人気があって、学食ではいくつも鍋が置いてあって、みんなが食べられるように作ってくれています」
「へえーーー、限定でもその数を出してくれるなら、急いで走ってこなくても良いね」
「今の季節だと、冷やしそうめんがおすすめです。もうあるんですよ。具が多いです。手が込んでいると思いますよ。色んな種類の具でして……」
三橋君からの話にお腹が鳴った。すると、ちょうど建物の外に出た。学食はここから歩いて5分の場所にあるという。ぞろぞろとみんなで歩き出した。
「お義父さん。学食に行きたいって言っておく?」
「もちろん伝える。大勢で食べるのもいい。でも、お前は柔らかい物でないといけないから、メニューには無いかも知れない。飲み物を飲もう」
「うん。そうしようね。あの……、実は俺達、学食に行きたいんです」
今村先生にそう伝えると、彼が微笑んだ。そんな気がしたそうだ。朝陽から話を聞いていたそうだ。俺達が学食に興味があるのだと。
「当大学の学食には、野菜中心のラインナップの店があります。しかし、もう昼食を済まされた後でしょう。それに、夏樹さんは固い物が食べられませんね。飲み物に、評判の良いカフェオレと紅茶があります」
「そうでしたか。俺、それを飲みたいと思います。みんな昼ご飯を済ませてありますし……」
みんなで話しながら廊下を歩き出した。学長室は4階にあり、廊下には絨毯が敷かれている。だから、足音を気にせずに大勢で歩ける。声も絨毯が吸収してくれる気がして、小さくしなくてもいいと思った。そして、みんながある部屋の前を通った。ドアが開いていて、数人が仕事をしていた。学長の事務室だということだった。
「今日、DVDを届けに伺うところだった秘書もいます。大山といいます。彼は……、居ないなあ。席を外しているようです」
「そうでしたか。今日は二度も来させて頂きました。おかげでいい話が出来た」
「僕達も良かったです。学食にご案内します。今日はそこで失礼させて頂きます。ごゆっくり」
「ありがとうございます」
前方には今村先生とお義父さんがいる。俺の隣には三橋君だ。背が高いと思った。そして、とてもかっこいいと、改めて思った。そして、俺がじろじろ見ている物だから、三橋君が戸惑った顔をした。
「ああ、ごめんね。かっこいいから見とれていたんだ」
「そんな……。すみません。俺、話し下手で……。楽曲を聴きました。すごいですね。ヘヴィメタルジャンルで上位のチャートにランクインされていました」
「うん。おかげさまだよ。俺も話し下手なんだ」
「そうでしたか。テレビだとハキハキ喋っているから、そんな風に思えません」
「そんなことはないんだよ」
こうやって話しているうちに、三橋君の方が俺よりも1歳年上なのだと気づいた。俺は自然と朝陽の同級生のような感覚になり、ため口で話していた。今更謝るのは悪い。しかし、謝ろうと思った。
「すみません。三橋君は俺よりも年上だったね」
「いいんですよ。夏樹さんはお客さんですから。患者さんでもあります。実際にどうですか?歯を抜いた後の痛みは……」
「大丈夫だよ。痛み止めがよく効いているんだ。ちょうどお腹が空いてきたから何か食べたいけど、さすがに今日はおかゆでないといけないと思っているんだ。だから、学食ではカフェオレを飲むよ」
「そうですね……。オムレツがありますけど、歯を抜いた後はやめた方がいいです。すごく柔らかいんですが、具が入っていまして、タマネギと牛挽肉です。タマネギはみじん切りです」
「そうなんだね。もしかして、料理をする方かな?」
「はい。します」
三橋君が微笑んだ。やっと笑ってくれた。料理をするという共通点があるなら話が早い。学食メニューの中での、手の込んでいそうなメニューを聞くことにした。次に来た時に食べたいメニューにする。そういうわけで聞いてみると、三橋君からは意外なメニューが聞けた。
「ええーーー、ビーフシチューがあるのかーーー」
「はい。かたまり肉じゃなくて、薄切り肉で煮込んだシチューです。とても柔らかいです。それなら食べられそうなぐらいですけど、季節限定なんですよ。冬のメニューです。とても人気があって、学食ではいくつも鍋が置いてあって、みんなが食べられるように作ってくれています」
「へえーーー、限定でもその数を出してくれるなら、急いで走ってこなくても良いね」
「今の季節だと、冷やしそうめんがおすすめです。もうあるんですよ。具が多いです。手が込んでいると思いますよ。色んな種類の具でして……」
三橋君からの話にお腹が鳴った。すると、ちょうど建物の外に出た。学食はここから歩いて5分の場所にあるという。ぞろぞろとみんなで歩き出した。
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