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子猫がお腹いっぱいになったところで、トイレの世話をすることにした。タオルをお湯で湿らせてこようと立ち上がると、黒崎も立ち上がった。タオルを持ってきてくれるそうだ。それにはありがたいと思い、もう一度、座った。
「黒崎さん。あんたも抱いてみない?」
「俺は後で良い。タオルを持ってくる。アン、お前は来ないのか?」
「クーーーン」
アンが返事をした。子猫のそばから離れないそうだ。そこで、黒崎が洗面所に行き、お湯で湿らせたタオルを持ってきてくれた。俺達はそれを子猫のお尻に当てて、何度も撫でた。
「こうやっていると、トイレをするのよ」
「なるほど。母猫がペロって舐めてトイレをするんだね。タオルで代用か」
「ティッシュでもいいのよ。でも、フリージアとリリーはタオルの方が良かったのよ。よしよし、良い調子……」
「ミルクの度に拭いてあげると良いんだね。3時間おきに起きるんだね。俺、頑張るよ」
「夏樹。俺も猫を抱きたい」
「トイレ中だよ」
「世話をしたい」
「うずうずしているんだろ。素直じゃないんだから……」
黒崎が俺達のそばに座った。そして、ちょうどトイレを済ませた子猫を胸に抱いた。すると、子猫がニャーと鳴き、黒崎の匂いを嗅いだ。アンは落ち着いたままで、俺達のことを見ている。
「アン、家族が増えたよ。この子は君の弟だよ」
「……」
アンが尻尾を振った。そして、黒崎のそばに行き、子猫の匂いを嗅いだ。子猫の方は驚いていない。アンも彼のことが好きなようだ。黒崎が自分以外の誰かを抱っこしても怒っていない。実家のレモンはやきもちを焼いてそばに寄ってこなく無くなるから、少しだけ心配していた。リクやユリウスと接しているから慣れているのだろう。
「黒崎さん。可愛い?」
「ああ、可愛い。小さい猫だ。鳴き声も小さい」
「助かるに決まっているよ。そろそろ眠たいかも。タオルを追加するよ」
「ああ」
黒崎が段ボールの中に子猫を戻した。そして、タオルでくるんだ。俺は家にあった新しいタオルを持ってきた。一枚だけしか入っていなかったから、寒いかも知れないと思ってのことだ。子猫は体温調節が肝心だというから、気を付けないといけない。ここには母猫が居なくて、子猫は寂しいし寒いと思う。
「夏樹君。次は22時にミルクを飲むと思うわ。もっと早いかも知れないけど……」
「うん。ちゃんと世話をするよ。明日は病院に連れて行って診てもらうよ。いろいろ買いにいかないと……」
「まだ遊ばないかも知れないけど、うちに新しい猫じゃらしがあるから、持ってきてあげる」
「ありがとう。あ、お義父さんだ」
ピンポーン。インターフォンが鳴るよりも早く、お義父さんの足音に気がついた。今日は晩ご飯が遅くなると、黒崎が電話で伝えてくれた。こっちに届けてくれると言っていた。
「アン、お義父さんだよ」
「……」
「この子から離れないんだね。そっか、じゃあ、俺が出るよ」
アンが子猫から離れないから、俺がお義父さんを迎えることにした。玄関まで行くともうドアが開かれていて、後ろには紙袋を持ったユーリーが立っていた。コーンスープの匂いがする。
「二人とも、ありがとう。今、子猫がミルクとトイレを済ませて、寝始めたよ」
「そうか。入ったら起きるだろうか」
「大丈夫だよ。入って。アンが拗ねるから、顔を見せてあげてよ」
「ははは。分かった。これは夕食だ」
「持ってきた。コーンスープだ。圭一にはハンバーグがある。それと、野菜ジュースもある」
「ありがとう」
ユーリーが紙袋の中を見せてくれた。たしかに野菜ジュースの入った瓶が入っていた。お義父さんの家で作られた物だ。ケールも入っているそうだ。それと俺には柔らかいロールパンがある。卵焼きも入っていた。とても美味しそうな匂いがしている。
「さあ、入ってよ。アンが子猫から離れないんだ」
「ははは。アンは猫も好きだ。フリージアやリリーと遊びたがる」
「そうだよね。子猫とも遊びたいのかも知れないなあ」
「入るよ。佳代子さん、こんばんは」
「こんばんは」
お義父さんとユーリーがリビングの中に入った。そして、段ボールの中の子猫を見て微笑んだ。子猫はもう寝てしまった。しかし、誰かの気配を感じるようで、時々目を開けている。そこで、寝て良いんだよと声を掛けると、言葉が通じたのか、スースーと寝始めた。
「寝たね……」
「ああ……」
みんなで子猫を囲った。今の季節が暖かくて良かったと思った。それに、俺が大学がない分だけ家に居られるから世話が出来る。この騒動で歯茎の痛みを忘れていたら、ちくちくと痛み始めて痛み止めを飲みたくなった。しかし、まだ夕方に飲んだところだからと黒崎から止められてしまった。しかし、飲みたいものは飲みたいからと強引に飲んで、黒崎から叱られてしまった。
「黒崎さん。あんたも抱いてみない?」
「俺は後で良い。タオルを持ってくる。アン、お前は来ないのか?」
「クーーーン」
アンが返事をした。子猫のそばから離れないそうだ。そこで、黒崎が洗面所に行き、お湯で湿らせたタオルを持ってきてくれた。俺達はそれを子猫のお尻に当てて、何度も撫でた。
「こうやっていると、トイレをするのよ」
「なるほど。母猫がペロって舐めてトイレをするんだね。タオルで代用か」
「ティッシュでもいいのよ。でも、フリージアとリリーはタオルの方が良かったのよ。よしよし、良い調子……」
「ミルクの度に拭いてあげると良いんだね。3時間おきに起きるんだね。俺、頑張るよ」
「夏樹。俺も猫を抱きたい」
「トイレ中だよ」
「世話をしたい」
「うずうずしているんだろ。素直じゃないんだから……」
黒崎が俺達のそばに座った。そして、ちょうどトイレを済ませた子猫を胸に抱いた。すると、子猫がニャーと鳴き、黒崎の匂いを嗅いだ。アンは落ち着いたままで、俺達のことを見ている。
「アン、家族が増えたよ。この子は君の弟だよ」
「……」
アンが尻尾を振った。そして、黒崎のそばに行き、子猫の匂いを嗅いだ。子猫の方は驚いていない。アンも彼のことが好きなようだ。黒崎が自分以外の誰かを抱っこしても怒っていない。実家のレモンはやきもちを焼いてそばに寄ってこなく無くなるから、少しだけ心配していた。リクやユリウスと接しているから慣れているのだろう。
「黒崎さん。可愛い?」
「ああ、可愛い。小さい猫だ。鳴き声も小さい」
「助かるに決まっているよ。そろそろ眠たいかも。タオルを追加するよ」
「ああ」
黒崎が段ボールの中に子猫を戻した。そして、タオルでくるんだ。俺は家にあった新しいタオルを持ってきた。一枚だけしか入っていなかったから、寒いかも知れないと思ってのことだ。子猫は体温調節が肝心だというから、気を付けないといけない。ここには母猫が居なくて、子猫は寂しいし寒いと思う。
「夏樹君。次は22時にミルクを飲むと思うわ。もっと早いかも知れないけど……」
「うん。ちゃんと世話をするよ。明日は病院に連れて行って診てもらうよ。いろいろ買いにいかないと……」
「まだ遊ばないかも知れないけど、うちに新しい猫じゃらしがあるから、持ってきてあげる」
「ありがとう。あ、お義父さんだ」
ピンポーン。インターフォンが鳴るよりも早く、お義父さんの足音に気がついた。今日は晩ご飯が遅くなると、黒崎が電話で伝えてくれた。こっちに届けてくれると言っていた。
「アン、お義父さんだよ」
「……」
「この子から離れないんだね。そっか、じゃあ、俺が出るよ」
アンが子猫から離れないから、俺がお義父さんを迎えることにした。玄関まで行くともうドアが開かれていて、後ろには紙袋を持ったユーリーが立っていた。コーンスープの匂いがする。
「二人とも、ありがとう。今、子猫がミルクとトイレを済ませて、寝始めたよ」
「そうか。入ったら起きるだろうか」
「大丈夫だよ。入って。アンが拗ねるから、顔を見せてあげてよ」
「ははは。分かった。これは夕食だ」
「持ってきた。コーンスープだ。圭一にはハンバーグがある。それと、野菜ジュースもある」
「ありがとう」
ユーリーが紙袋の中を見せてくれた。たしかに野菜ジュースの入った瓶が入っていた。お義父さんの家で作られた物だ。ケールも入っているそうだ。それと俺には柔らかいロールパンがある。卵焼きも入っていた。とても美味しそうな匂いがしている。
「さあ、入ってよ。アンが子猫から離れないんだ」
「ははは。アンは猫も好きだ。フリージアやリリーと遊びたがる」
「そうだよね。子猫とも遊びたいのかも知れないなあ」
「入るよ。佳代子さん、こんばんは」
「こんばんは」
お義父さんとユーリーがリビングの中に入った。そして、段ボールの中の子猫を見て微笑んだ。子猫はもう寝てしまった。しかし、誰かの気配を感じるようで、時々目を開けている。そこで、寝て良いんだよと声を掛けると、言葉が通じたのか、スースーと寝始めた。
「寝たね……」
「ああ……」
みんなで子猫を囲った。今の季節が暖かくて良かったと思った。それに、俺が大学がない分だけ家に居られるから世話が出来る。この騒動で歯茎の痛みを忘れていたら、ちくちくと痛み始めて痛み止めを飲みたくなった。しかし、まだ夕方に飲んだところだからと黒崎から止められてしまった。しかし、飲みたいものは飲みたいからと強引に飲んで、黒崎から叱られてしまった。
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