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4月23日、金曜日。19時。
誕生日から3日経った。今日は俺の誕生日パーティーだ。お義父さんの家で開かれる。俺としてはクラブで集まって開いて欲しかったが、やっぱり事務所に意向があり、家で行われることになった。誕生日当日でなかったのは、みんなの都合に合わせたからだ。金曜日の夜の方が集まりやすいということで、今日になった。楽曲発表のお祝いは別で行われる。
集まってくれたのはディスレクトサイドゼロのメンバーと、IKUからは長谷部さんと飯野さん、遠藤さん夫妻、ローザーさん、ミカさん、聖河さん、六槍さん、朝陽、月島さん、紫乙さん、ルーク、南波さん、小瀬さん、沙耶さん夫妻、黒崎家のメンバーだ。伊吹もいる。理久と枝川さんも来てくれる。
パーティーの会場である大広間では黒崎が依頼した業者による飾り付けが行われた。バルーンやシャルロットの人形が飾られている。青い風船だらけだ。ハートや丸の風船で天井が埋め尽くされたようになっているが、シャンデリアからの灯りは遮られていない。さすがだと思った。カーテンは開けられていて、リボンが飾られている。そして、照明も設置された。全体的にとても明るい。
俺は天井を見上げてため息をついた。俺の隣には黒崎がいる。テーブルの上にはホテルのケータリングサービスの料理が並んでいる。ご馳走だらけだ。もちろん、佐山さんの酢豚もある。山崎さんのちらし寿司もだ。デザートはプチケーキで、冷蔵庫に保管されている。誕生日ケーキもある。なんて豪華なのだろう。
「すごいなあ。子供の頃にテレビで観たことがある光景だよ。なんの番組だったかな」
「どうだ?気に入ったか?」
「うん。歯茎の痛みが飛んでいったよ」
「そうか。今夜はスクランブルエッグを用意している。お前の好きなものだ。シェフも指定させて貰ってある」
「嬉しいよ!柔らかいものばかりでごめんね。固い物はハード系のパンしかないよ」
「お前の誕生日だ。それに柔らかいものは胃に優しい。今夜は酒を飲む者が多いだろう。そのうち気にしなくなる」
「そうかな。そうだといいんだけど……」
今夜のパーティーメニューは、全体的に柔らかいものが多い。先月からパーティーメニューを考えていた黒崎だったが、俺の抜歯の予定が早まり、メニューを変えた。そこで考えられた物はスクランブルエッグとか、テリーヌとか、柔らかく煮込んだビーフシチューとか、柔らかいロールパンなど、歯ごたえの少ない物で占められている。酢豚とちらし寿司はいつもの硬さだという。俺はまだ食べられない。それぐらいの普通の固さの物があって良かったと思った。
大広間には優しい音楽が流されている。ジャズのメロディーだ。これらは全て黒崎がコーディネートした。元はレストランの経営をしていただけあって、空間作りもメニュー選びも上手だ。結婚式の会場作りを頼まれて引き受けることもあったほどだ。今日のパーティーは久しぶりのプランづくりだったから楽しかったそうだ。
「黒崎さん。ありがとう。アンドリューのお披露目にもなったよ」
「そうだな。まだミルクはいいのか?」
「寝たばかりだよ。リビングでアンがお伴しているよ」
子猫の名前はアンドリューに決まった。俺が考えた。アンがいるから、アが付く名前が良かった。ちょうど良い名前が思いついて良かったと思っている。それに、アンがアンドリューのことが好きになり、箱にべったりくっついて離れなくなった。猫専用のゲージを買ってきてあるが、それだとアンがくっついていられないから、箱を用意して、そこにアンドリューを寝かせている。落ち着いたら、ゲージで寝かせようと思っている。
アンドリューは食欲が旺盛で、たくさんミルクを飲むようになった。動物病院での診察は異常なしでホッとした。あれからまた猫が家の前に捨てられるかも知れないと思っていたが、今のところ、そういうことはなかった。アンドリューの兄弟猫はどうなっただろうかと思うと、胸が痛い。
誕生日から3日経った。今日は俺の誕生日パーティーだ。お義父さんの家で開かれる。俺としてはクラブで集まって開いて欲しかったが、やっぱり事務所に意向があり、家で行われることになった。誕生日当日でなかったのは、みんなの都合に合わせたからだ。金曜日の夜の方が集まりやすいということで、今日になった。楽曲発表のお祝いは別で行われる。
集まってくれたのはディスレクトサイドゼロのメンバーと、IKUからは長谷部さんと飯野さん、遠藤さん夫妻、ローザーさん、ミカさん、聖河さん、六槍さん、朝陽、月島さん、紫乙さん、ルーク、南波さん、小瀬さん、沙耶さん夫妻、黒崎家のメンバーだ。伊吹もいる。理久と枝川さんも来てくれる。
パーティーの会場である大広間では黒崎が依頼した業者による飾り付けが行われた。バルーンやシャルロットの人形が飾られている。青い風船だらけだ。ハートや丸の風船で天井が埋め尽くされたようになっているが、シャンデリアからの灯りは遮られていない。さすがだと思った。カーテンは開けられていて、リボンが飾られている。そして、照明も設置された。全体的にとても明るい。
俺は天井を見上げてため息をついた。俺の隣には黒崎がいる。テーブルの上にはホテルのケータリングサービスの料理が並んでいる。ご馳走だらけだ。もちろん、佐山さんの酢豚もある。山崎さんのちらし寿司もだ。デザートはプチケーキで、冷蔵庫に保管されている。誕生日ケーキもある。なんて豪華なのだろう。
「すごいなあ。子供の頃にテレビで観たことがある光景だよ。なんの番組だったかな」
「どうだ?気に入ったか?」
「うん。歯茎の痛みが飛んでいったよ」
「そうか。今夜はスクランブルエッグを用意している。お前の好きなものだ。シェフも指定させて貰ってある」
「嬉しいよ!柔らかいものばかりでごめんね。固い物はハード系のパンしかないよ」
「お前の誕生日だ。それに柔らかいものは胃に優しい。今夜は酒を飲む者が多いだろう。そのうち気にしなくなる」
「そうかな。そうだといいんだけど……」
今夜のパーティーメニューは、全体的に柔らかいものが多い。先月からパーティーメニューを考えていた黒崎だったが、俺の抜歯の予定が早まり、メニューを変えた。そこで考えられた物はスクランブルエッグとか、テリーヌとか、柔らかく煮込んだビーフシチューとか、柔らかいロールパンなど、歯ごたえの少ない物で占められている。酢豚とちらし寿司はいつもの硬さだという。俺はまだ食べられない。それぐらいの普通の固さの物があって良かったと思った。
大広間には優しい音楽が流されている。ジャズのメロディーだ。これらは全て黒崎がコーディネートした。元はレストランの経営をしていただけあって、空間作りもメニュー選びも上手だ。結婚式の会場作りを頼まれて引き受けることもあったほどだ。今日のパーティーは久しぶりのプランづくりだったから楽しかったそうだ。
「黒崎さん。ありがとう。アンドリューのお披露目にもなったよ」
「そうだな。まだミルクはいいのか?」
「寝たばかりだよ。リビングでアンがお伴しているよ」
子猫の名前はアンドリューに決まった。俺が考えた。アンがいるから、アが付く名前が良かった。ちょうど良い名前が思いついて良かったと思っている。それに、アンがアンドリューのことが好きになり、箱にべったりくっついて離れなくなった。猫専用のゲージを買ってきてあるが、それだとアンがくっついていられないから、箱を用意して、そこにアンドリューを寝かせている。落ち着いたら、ゲージで寝かせようと思っている。
アンドリューは食欲が旺盛で、たくさんミルクを飲むようになった。動物病院での診察は異常なしでホッとした。あれからまた猫が家の前に捨てられるかも知れないと思っていたが、今のところ、そういうことはなかった。アンドリューの兄弟猫はどうなっただろうかと思うと、胸が痛い。
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