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二人でしっかりと話が出来たそうだ。それを聞いて安心した。俺に出来ることはなんだろうかともう一度考えた結果、茶化すことにした。どうなったんだというツッコミだ。まるで伊吹のようだ。こういう時になって、あの兄を手本にするなんて思いもしなかった。
「二人とも、どうなったの?」
「……君から言ってくれ」
月島さんがユーリーに微笑んだ。ということは、良い関係になったということだろうか。親友同士かと思っていたのに。そう思って言葉に詰まっていると、ユーリーが俺のことを軽く睨み付けた。
「友達同士だ。今までとは少し違うけどね。交際を前向きに考える友達同士だ。親友同士と言ってもいい」
「へえーーー」
「夏樹。からかうな」
「いて!」
「もっとつねってやろうか」
黒崎から頰をつねられてしまった。ユーリーからはまだ睨まれている。そして、笑った。それは空の快晴のような笑顔だった。ここに帰ってきたときのような具合の悪さが出た表情ではなく、スッキリしたという顔だ。月島さんとどんな話をしたのだろうか。
「月島さん。どんな話をしたの?」
「それは内緒だ。ただし、昔話をしたことは言える」
「ふうん。過去世のことかな?」
「さあ、どうだろうか。そろそろ僕は帰るよ。このままだとユリウス君のことをさらってしまいそうだ。ははは。彼が睨むからやめておくよ」
「卵サンドがあるんだ。お土産にしてよ」
月島さんが帰るというから、卵サンドを持ってきた。たしかこれが好きだといっていた。厚焼き玉子サンドだ。マヨネーズが入っていないからあっさりしている。この商品にはマヨネーズ入りとそうでないのがあり、俺はどちらも好きだが、月島さんの好みは入っていない方だったはずだ。
「月島さん。マヨネーズが入っていない方だよ。たしか、こっちが好きだったはずだよね?」
「そうだよ。嬉しいな。覚えてくれていたのか。僕の方からもゴールデンウィーク中に何か持ってくることにする。ユリウス君のお見舞いだよ。うどんがいいそうだから、それを持ってきたい。キシヤマ製麺のうどんだ」
「助かるよ。ありがとう。粘り腰うどんがいいな。ユーリーが好きなやつだよ。粘って粘って勝ちを取るっていう商品説明だから、受験シーズンに特に人気が出るんだよね?」
「ああ、そうなんだよ。粘り強さだ。まるで僕のようだ」
「うひゃひゃひゃ。長期戦で頑張るっていうの?」
「ああ。そうだよ。近くに存在していられたらいい。親友同士というのは良い物だ。もしかしたら、横取りできるかも知れない関係だ。ははは。やっぱり睨まれているようだから、退散するよ」
「ありがとう。黒崎さんが送っていくよ」
「いや、タクシーを呼ぶ。もう夜だから、ゆっくりしてくれ」
月島さんがそう言って、タクシー会社に配車の手配を始めた。そこで、黒崎がそれを止めて、うちが使っているタクシーを呼ぶと言いだした。ここは少々分かりづらい場所にあるからだ。
「圭一君。すまない」
「遠慮しないでください。今度来るときは車を見せてください。俺達は大抵在宅していることが多いので……。この通り、子猫がきたからまだ外に出られません」
「そうだね。可愛いね。妹と同居を考えているんだ。ペットを飼おうかと思っている。犬にしようか猫にしようか考えているところだよ」
「へえーーー、決まったら教えてね!引っ越しの当日、手伝いに行くよ」
「ありがとう」
「僕も手伝いに行く。なんせ親友同士だ」
ユーリーが腕を組んだ姿勢で言った。なんだか偉そうだ。この二人の今度が想像できると思った。そして、10分経ってタクシーが到着した。それに乗り込む月島さんに手を振り、門へ向かっていく姿を見送った。空には満月が出ていて、満ちた願いが叶えられたのだと思い、切なくなった。そして、俺達は家の中に入り、下りてきたお義父さんや一貴さん、二葉と一緒にお茶を飲んで談笑したのだった。
「二人とも、どうなったの?」
「……君から言ってくれ」
月島さんがユーリーに微笑んだ。ということは、良い関係になったということだろうか。親友同士かと思っていたのに。そう思って言葉に詰まっていると、ユーリーが俺のことを軽く睨み付けた。
「友達同士だ。今までとは少し違うけどね。交際を前向きに考える友達同士だ。親友同士と言ってもいい」
「へえーーー」
「夏樹。からかうな」
「いて!」
「もっとつねってやろうか」
黒崎から頰をつねられてしまった。ユーリーからはまだ睨まれている。そして、笑った。それは空の快晴のような笑顔だった。ここに帰ってきたときのような具合の悪さが出た表情ではなく、スッキリしたという顔だ。月島さんとどんな話をしたのだろうか。
「月島さん。どんな話をしたの?」
「それは内緒だ。ただし、昔話をしたことは言える」
「ふうん。過去世のことかな?」
「さあ、どうだろうか。そろそろ僕は帰るよ。このままだとユリウス君のことをさらってしまいそうだ。ははは。彼が睨むからやめておくよ」
「卵サンドがあるんだ。お土産にしてよ」
月島さんが帰るというから、卵サンドを持ってきた。たしかこれが好きだといっていた。厚焼き玉子サンドだ。マヨネーズが入っていないからあっさりしている。この商品にはマヨネーズ入りとそうでないのがあり、俺はどちらも好きだが、月島さんの好みは入っていない方だったはずだ。
「月島さん。マヨネーズが入っていない方だよ。たしか、こっちが好きだったはずだよね?」
「そうだよ。嬉しいな。覚えてくれていたのか。僕の方からもゴールデンウィーク中に何か持ってくることにする。ユリウス君のお見舞いだよ。うどんがいいそうだから、それを持ってきたい。キシヤマ製麺のうどんだ」
「助かるよ。ありがとう。粘り腰うどんがいいな。ユーリーが好きなやつだよ。粘って粘って勝ちを取るっていう商品説明だから、受験シーズンに特に人気が出るんだよね?」
「ああ、そうなんだよ。粘り強さだ。まるで僕のようだ」
「うひゃひゃひゃ。長期戦で頑張るっていうの?」
「ああ。そうだよ。近くに存在していられたらいい。親友同士というのは良い物だ。もしかしたら、横取りできるかも知れない関係だ。ははは。やっぱり睨まれているようだから、退散するよ」
「ありがとう。黒崎さんが送っていくよ」
「いや、タクシーを呼ぶ。もう夜だから、ゆっくりしてくれ」
月島さんがそう言って、タクシー会社に配車の手配を始めた。そこで、黒崎がそれを止めて、うちが使っているタクシーを呼ぶと言いだした。ここは少々分かりづらい場所にあるからだ。
「圭一君。すまない」
「遠慮しないでください。今度来るときは車を見せてください。俺達は大抵在宅していることが多いので……。この通り、子猫がきたからまだ外に出られません」
「そうだね。可愛いね。妹と同居を考えているんだ。ペットを飼おうかと思っている。犬にしようか猫にしようか考えているところだよ」
「へえーーー、決まったら教えてね!引っ越しの当日、手伝いに行くよ」
「ありがとう」
「僕も手伝いに行く。なんせ親友同士だ」
ユーリーが腕を組んだ姿勢で言った。なんだか偉そうだ。この二人の今度が想像できると思った。そして、10分経ってタクシーが到着した。それに乗り込む月島さんに手を振り、門へ向かっていく姿を見送った。空には満月が出ていて、満ちた願いが叶えられたのだと思い、切なくなった。そして、俺達は家の中に入り、下りてきたお義父さんや一貴さん、二葉と一緒にお茶を飲んで談笑したのだった。
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