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するとその時だ。俺の頭の中に声が聞こえてきた。この間のように、アンリと呼ばれている気がした。そこで、一貴さんに声を掛けた。ヨークに話を聞いてもらいたいからだ。脳のスキャンもしてもらいたい。
「カズ兄さん。まただよ。またアンリって呼ばれたよ。俺にも宇宙人がいるのかな?」
「待ってくれ。ヨークを呼ぶ。……おーーい、ヨーク、ウーリ、リン。夏樹君の頭の中を見てくれ」
「お願いするよ」
一貴さんがヨーク達に声を掛けた。俺は静かに待っていることにした。そこで、お義父さんが何かを思い出したような顔をした。
「お義父さん、どうしたの?」
「先祖のアンリが来たんだろう。秀悟と仲の良い男性だったそうだ。忠明がおじいさんから聞いてあったそうだ。8代も前になると記憶が薄れるものだが、アンリ達のことは印象に残ったらしい。私は聞いていないが。アンリは海外から来たそうだ。そして、黒崎家に住むようになり、生涯を日本で暮らしたそうだ。4年間だけ当主を勤めた秀悟と仲が良くて、補佐役になっていたそうだ。ただし不思議なことに、秀悟は57歳で亡くなったが、アンリは26歳で亡くなったらしい。しかし、秀悟が16歳の時にアンリが来たそうで、途中から年齢が追いついている」
「法事の一覧表には、2人とも享年70歳って書いてあったよ。しかも、同じ年に亡くなっていたよ」
「それだが、記録を改ざんされているらしい。故人の意志もあるだろう」
「そっか。その時を知っている人じゃないと分からないね。亡くなったのって、6月なのかな?だから来たのかな?」
「その可能性がある。墓参りに行かないといけない。今年は早いが、この騒動が終わった後に行こう」
「そうだね。ん?カズ兄さん、何か分かった?」
「すまない。内緒だということだ」
一貴さんががっかりしたような顔になっている。それなら仕方の無いことだ。なぞなぞを仕掛けられるのは分かっていた。やっぱり言えないと言うことだ。それは月島さんも同じだった。そのうち分かるということしか言えないと言われた。それなら諦めるしか無いのか。体調が悪くなるなら話は別だがと言っていた。その体調に変化は無い。
「仕方がないよ。ヨークも月島さんも言えないって言うんだからさ」
「……ヨーク、なんとかならないか。僕にもアンリという声が聞こえてきた。……夏樹君。霊視をしてごらん。今回の犯人の名前を思い浮かべてみるんだ」
「あ、ヨーク……」
一貴さんの口調が変わった。ヨークが出てきた。そして、俺に提案をして来た。そこで俺は、犯人からのメールにあった高木啓介という名前を思い浮かべて目を閉じた。すると、全方向から声が聞こえてきた。30代の会社員、東京在住と言っている声だ。そして、彼が住んでいる場所まで聞こえてきた。これは本当の情報だろうか。ヨークがやっていることでは無いだろうか。
「ヨークがやっていることなの?」
「違うよ。僕はやっていない。君の前世に関わることだ。この彼が関わっていることでは無くて、頭の中で声が聞こえるという現象についてだ。君に情報提供をしている団体がいる。月島君と同じ団体だということは教えられる。文字が浮かんで見えたのは、君ならではの現象だ」
「犯人って捕まるのかな?」
「今回もそうなるだろう。もっとスキャンしてごらん。犯人の行動パターンが見えるはずだ。行きつけの居酒屋とコンビニの映像が見えるだろう」
「ううん。見えないよ。ん?あれ?なに、これ……」
すると、ヨークが言ったとおり、どこかのお店に入る後ろ姿の男性が見えた。それは居酒屋と言われるとそうだと思った。そして、そばにはコンビニがある。しかし、場所は分からない。さっきのように場所の名前が出てこなかった。コンビニの看板を見ても、書いていなかった。
「回数を重ねるともっと見えてくる」
「背中がぞくぞくするよ」
「相手からの思いが伝わったからだ。恨み、因縁。そういうものだ」
「ふうん……」
なんとも不思議なことがあると思った。しかし、目の前に居るのは宇宙人のヨークであり、俺はしている体験は気のせいだと否定できなかった。そして、そんな俺を見て、お義父さんが、お墓参りに行こうと、もう一度言った。
「カズ兄さん。まただよ。またアンリって呼ばれたよ。俺にも宇宙人がいるのかな?」
「待ってくれ。ヨークを呼ぶ。……おーーい、ヨーク、ウーリ、リン。夏樹君の頭の中を見てくれ」
「お願いするよ」
一貴さんがヨーク達に声を掛けた。俺は静かに待っていることにした。そこで、お義父さんが何かを思い出したような顔をした。
「お義父さん、どうしたの?」
「先祖のアンリが来たんだろう。秀悟と仲の良い男性だったそうだ。忠明がおじいさんから聞いてあったそうだ。8代も前になると記憶が薄れるものだが、アンリ達のことは印象に残ったらしい。私は聞いていないが。アンリは海外から来たそうだ。そして、黒崎家に住むようになり、生涯を日本で暮らしたそうだ。4年間だけ当主を勤めた秀悟と仲が良くて、補佐役になっていたそうだ。ただし不思議なことに、秀悟は57歳で亡くなったが、アンリは26歳で亡くなったらしい。しかし、秀悟が16歳の時にアンリが来たそうで、途中から年齢が追いついている」
「法事の一覧表には、2人とも享年70歳って書いてあったよ。しかも、同じ年に亡くなっていたよ」
「それだが、記録を改ざんされているらしい。故人の意志もあるだろう」
「そっか。その時を知っている人じゃないと分からないね。亡くなったのって、6月なのかな?だから来たのかな?」
「その可能性がある。墓参りに行かないといけない。今年は早いが、この騒動が終わった後に行こう」
「そうだね。ん?カズ兄さん、何か分かった?」
「すまない。内緒だということだ」
一貴さんががっかりしたような顔になっている。それなら仕方の無いことだ。なぞなぞを仕掛けられるのは分かっていた。やっぱり言えないと言うことだ。それは月島さんも同じだった。そのうち分かるということしか言えないと言われた。それなら諦めるしか無いのか。体調が悪くなるなら話は別だがと言っていた。その体調に変化は無い。
「仕方がないよ。ヨークも月島さんも言えないって言うんだからさ」
「……ヨーク、なんとかならないか。僕にもアンリという声が聞こえてきた。……夏樹君。霊視をしてごらん。今回の犯人の名前を思い浮かべてみるんだ」
「あ、ヨーク……」
一貴さんの口調が変わった。ヨークが出てきた。そして、俺に提案をして来た。そこで俺は、犯人からのメールにあった高木啓介という名前を思い浮かべて目を閉じた。すると、全方向から声が聞こえてきた。30代の会社員、東京在住と言っている声だ。そして、彼が住んでいる場所まで聞こえてきた。これは本当の情報だろうか。ヨークがやっていることでは無いだろうか。
「ヨークがやっていることなの?」
「違うよ。僕はやっていない。君の前世に関わることだ。この彼が関わっていることでは無くて、頭の中で声が聞こえるという現象についてだ。君に情報提供をしている団体がいる。月島君と同じ団体だということは教えられる。文字が浮かんで見えたのは、君ならではの現象だ」
「犯人って捕まるのかな?」
「今回もそうなるだろう。もっとスキャンしてごらん。犯人の行動パターンが見えるはずだ。行きつけの居酒屋とコンビニの映像が見えるだろう」
「ううん。見えないよ。ん?あれ?なに、これ……」
すると、ヨークが言ったとおり、どこかのお店に入る後ろ姿の男性が見えた。それは居酒屋と言われるとそうだと思った。そして、そばにはコンビニがある。しかし、場所は分からない。さっきのように場所の名前が出てこなかった。コンビニの看板を見ても、書いていなかった。
「回数を重ねるともっと見えてくる」
「背中がぞくぞくするよ」
「相手からの思いが伝わったからだ。恨み、因縁。そういうものだ」
「ふうん……」
なんとも不思議なことがあると思った。しかし、目の前に居るのは宇宙人のヨークであり、俺はしている体験は気のせいだと否定できなかった。そして、そんな俺を見て、お義父さんが、お墓参りに行こうと、もう一度言った。
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