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18時。
絵本のコラムの原稿を書いているところだ。お義父さんの家のリビングの中にいる。今日のお墓参りでのことに驚きを隠せず、まだ頭がぼうっとしている。歌っていたときに起きた偶然と、和久さんとお義父さんの会話を思い出した。
あの後、和久さんと俺達は近くにあるマリーズカフェに移動した。そこなら大人数でも席があるからだ。そう思って行ってみると、その席は満員で、二つに分かれて座った。お義父さん、和久さん、晴海さん、俺が同じ席に座った。エミリアさん達とは隣同士と言っていいぐらいに近くに座ったから、お互いの話が聞こえてきていた。エミリアさん達は和やかなムードだった。もちろん、俺達もそうだった。
和久さんは5年ぶりにお墓参りにきたそうだ。お母さんである多美さんの頼みだった。多美さんの具合が悪いのかと思ったがそうではなくて、お盆の時に来てくれるそうだ。和利さんも一緒にだ。和久さんとしては黒崎家とは距離を保ちたいのだという。“社会的な名声のある男性である隆さん”にすがりつくように縁を持っていた多美さんのことに反発しているそうだ。お義父さんの方は多美さんのことが好きだから付き合っていたし、和利さんのことを養子にと望んで、今も交流があるわけだ。
しかし、和久さんとしては、お義父さんと別れて別の男性と結婚したのに離婚して、またお義父さんとよりを戻したのが気に入らないそうだ。金銭的な面や学校入学の紹介など、お義父さんには数多く世話になったという。それが分かっていても、縁を遠ざけたいのだという。多美さんがお金目当てでお義父さんに近づいたし付き合っていたに違いないと思っているからだ。お墓参りのことにしても、黒崎家の先祖に媚びを売ってこいと言っているかのようだったと感じたそうだ。
以上が、マリーズカフェで和久さんから語られた内容だ。はっきり言われたと思った。その話を聞いたお義父さんは冷静だった。そうかと、その一言だけを返していた。晴海さんも同じだった。俺としては場を和ませたくて色々と考えたが、いい言葉が思いつかず、気持ちが空回りした。
和久さんは喧嘩を吹っかけているわけでは無い。多美さんへの愚痴を言っているだけだ。お義父さんが社会的な名声がある人というのはその通りだと言えなくも無い。たしかに黒崎製菓で長く社長をやって来たから、有名な人だとは思う。それに惹かれて近づいてくる人だってたくさんいたと思うし、今でもそうだと思う。俺にだって近づいてくる人には気を付けておけと言われているぐらいだ。
そこで、俺はお義父さんが数多くの恋人を作るからこんなことになったのだと思った。前から思っていることだ。瑛子さんという妻がいながら色んな人と付き合いを始めたし続けた。そして、瑛子さんがたまらなくなって出ていった。そして、ママと知り合い、ママが最後の人になった。いや、分からない。お義父さんのことだから、また恋人を作るかも知れない。しかし、今のお義父さんは独身だからいいとは思う。息子達のお母さんとは手紙のやり取りが主で、食事デートなどはしてない。別れたという形だ。息子のことで繋がっている感じだ。
とにかく和久さんとしては恥ずかしいそうだ。多美さんはお義父さんの後は誰とも付き合っていないという。再婚もしていない。しかし、和利さんが養子になるのを嫌がったから強制はせずにいるという。その和利さんが嫌がったとき、多美さんは嘆いていたそうだ。黒崎家との縁が出来るのにと。そこで、和利さんは今でも縁はあると言い、養子縁組を断ったという。
お義父さんには数多くの人が集まってくる。その中でお義父さんは信頼できる人を選んできたとは思う。しかし、たくさん恋人がいる人に近づいてくる人はいい人ではないような気がしている。
絵本のコラムの原稿を書いているところだ。お義父さんの家のリビングの中にいる。今日のお墓参りでのことに驚きを隠せず、まだ頭がぼうっとしている。歌っていたときに起きた偶然と、和久さんとお義父さんの会話を思い出した。
あの後、和久さんと俺達は近くにあるマリーズカフェに移動した。そこなら大人数でも席があるからだ。そう思って行ってみると、その席は満員で、二つに分かれて座った。お義父さん、和久さん、晴海さん、俺が同じ席に座った。エミリアさん達とは隣同士と言っていいぐらいに近くに座ったから、お互いの話が聞こえてきていた。エミリアさん達は和やかなムードだった。もちろん、俺達もそうだった。
和久さんは5年ぶりにお墓参りにきたそうだ。お母さんである多美さんの頼みだった。多美さんの具合が悪いのかと思ったがそうではなくて、お盆の時に来てくれるそうだ。和利さんも一緒にだ。和久さんとしては黒崎家とは距離を保ちたいのだという。“社会的な名声のある男性である隆さん”にすがりつくように縁を持っていた多美さんのことに反発しているそうだ。お義父さんの方は多美さんのことが好きだから付き合っていたし、和利さんのことを養子にと望んで、今も交流があるわけだ。
しかし、和久さんとしては、お義父さんと別れて別の男性と結婚したのに離婚して、またお義父さんとよりを戻したのが気に入らないそうだ。金銭的な面や学校入学の紹介など、お義父さんには数多く世話になったという。それが分かっていても、縁を遠ざけたいのだという。多美さんがお金目当てでお義父さんに近づいたし付き合っていたに違いないと思っているからだ。お墓参りのことにしても、黒崎家の先祖に媚びを売ってこいと言っているかのようだったと感じたそうだ。
以上が、マリーズカフェで和久さんから語られた内容だ。はっきり言われたと思った。その話を聞いたお義父さんは冷静だった。そうかと、その一言だけを返していた。晴海さんも同じだった。俺としては場を和ませたくて色々と考えたが、いい言葉が思いつかず、気持ちが空回りした。
和久さんは喧嘩を吹っかけているわけでは無い。多美さんへの愚痴を言っているだけだ。お義父さんが社会的な名声がある人というのはその通りだと言えなくも無い。たしかに黒崎製菓で長く社長をやって来たから、有名な人だとは思う。それに惹かれて近づいてくる人だってたくさんいたと思うし、今でもそうだと思う。俺にだって近づいてくる人には気を付けておけと言われているぐらいだ。
そこで、俺はお義父さんが数多くの恋人を作るからこんなことになったのだと思った。前から思っていることだ。瑛子さんという妻がいながら色んな人と付き合いを始めたし続けた。そして、瑛子さんがたまらなくなって出ていった。そして、ママと知り合い、ママが最後の人になった。いや、分からない。お義父さんのことだから、また恋人を作るかも知れない。しかし、今のお義父さんは独身だからいいとは思う。息子達のお母さんとは手紙のやり取りが主で、食事デートなどはしてない。別れたという形だ。息子のことで繋がっている感じだ。
とにかく和久さんとしては恥ずかしいそうだ。多美さんはお義父さんの後は誰とも付き合っていないという。再婚もしていない。しかし、和利さんが養子になるのを嫌がったから強制はせずにいるという。その和利さんが嫌がったとき、多美さんは嘆いていたそうだ。黒崎家との縁が出来るのにと。そこで、和利さんは今でも縁はあると言い、養子縁組を断ったという。
お義父さんには数多くの人が集まってくる。その中でお義父さんは信頼できる人を選んできたとは思う。しかし、たくさん恋人がいる人に近づいてくる人はいい人ではないような気がしている。
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