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朝ご飯を食べ始めた。今日のトーストは田中屋の食パンを使った。小麦の味がしっかりしていて、外はカリッと、中はふんわりとした焼き上がりだ。ホームベーカリーを使って食パンを焼いていた時期があったが、この店の食パンに出会い、出番が無くなってしまった。パン屋さんには勝てないと思ったら、だんだんと使わなくなり、倉庫で眠っている。
俺の隣には一貴さんが座っている。さっきはグラスを倒しそうになって焦っていたが、今は落ち着いて食べられている。田中屋の食パンのファンであり、今日はここに来て良かったと言っている。枝川さんも久しぶりに食べる食パンだと言い、美味しいと言ってくれた。黒崎も美味しそうに食べている。
向かいには、水端さんとユーリーが座っている。2人ともお茶漬けを食べている。お米はお義父さんの家で注文している物を分けて貰った物だ。お米屋さんのお勧めの商品を頼んでいる。色んな酒類を順番に食べていて、お米の味は変わったことに気づいて、ああ、新しい種類なのだと分かり、月日が経つのは早いなと毎回思っている。
水端さんがユーリーの箸使いを見て驚いている。とても綺麗に上手に使っているからだ。そこで、0歳から8歳までお義父さんの家で暮らしていたのだと説明すると、納得していた。
「ユリウスさん。じろじろ見てすみません。いやーー、最近は箸を使うのが上手な人がいるなあって思って……」
「いいんですよ。店でも見られてます。僕を見て英語で話しかけてくれる人も居ますが、僕が日本語を話すから、話しかけた後で恥ずかしそうにしています」
「そうでしょうね。気まずいですから。そうですか。出版社にお勤めですか」
「はい。ドイツにある会社とグループになっていて、それで、異動という形で日本に来ました」
「なるほど。常に日本語と関わっているんですね」
「はい。8歳でドイツに帰った後、ずっと日本で暮らしたかったんです」
「そうですか。観光地には行きましたか?」
「ここで暮らす前に、色々と行っています。ここに来てからは外に出なくなって、引きこもりです」
「そうですかーー。いやーー、かっこいいなあ」
水端さんがユーリーを見て笑った。身体をくねらせている。会食の前のようだ。黙っていればかっこいい人だと思うのに、実は面白い人なのだと知った。
「水端さん。ぜひ、厚焼き玉子を食べてみて下さい。今朝は良い色に焼けたんです」
「うん。頂くよ。夏樹君は料理が上手なんだね。いただきます。あ、美味しいーーーー」
水端さんが俺の厚焼き卵を食べて、顔をほころばせた。たまにこうしてお客さんが来てくれると、俺の料理の上達度が分かって嬉しい。そこで、枝川さんにも食べてもらうと、美味しいと言ってくれた。
「夏樹君は毎日料理をしているんだろう。副社長、手伝わないといけませんよ」
「最近はお義父さんの家で食べることが増えたんだ。だから、キッチンに立っていない日もあるよ」
「そうか。レコーディングの日が多いというからだな」
「それもあるし、俺が休めるようにしてくれたんだ」
「優しいな。副社長が料理が出来るようになれば良いんだけどな」
「難しいと思うんだ。だって、ご飯が炊けないし、お味噌汁も作れないんだ」
「ああーーーー、それはいけない」
枝川さんが黒崎の方を向いて言った。黒崎の方は平然としている。元から料理をするつもりなど無く、お腹が空いたら外に食べに行けば良いという考え方をしていた。今はお義父さんの家があるから、俺がいないときにはすぐに空腹を満たせるというわけだ。
「お義父さんの家でご飯が食べられるから安心しているんだ。俺が風邪を引いたときには何かしてくれようとしたけど、向こうの家でお世話になったし。俺がいないときにも心配が無いよ」
「なるほど。仲が良いのは良いことだな。ところで、ユリウスさんは何の稽古をしているんですか?」
「空手だよ。ジョギングと瓦割りだ」
「ひえーーーー。副社長から聞いています。防犯対策にユリウスさんが活躍しているという話でした」
枝川さんが驚いた顔をした。水端さんも驚いている。いかにも優しそうな感じのユーリーが瓦割りをするとは思えなかったのだろう。俺も最初は驚いた。
俺の隣には一貴さんが座っている。さっきはグラスを倒しそうになって焦っていたが、今は落ち着いて食べられている。田中屋の食パンのファンであり、今日はここに来て良かったと言っている。枝川さんも久しぶりに食べる食パンだと言い、美味しいと言ってくれた。黒崎も美味しそうに食べている。
向かいには、水端さんとユーリーが座っている。2人ともお茶漬けを食べている。お米はお義父さんの家で注文している物を分けて貰った物だ。お米屋さんのお勧めの商品を頼んでいる。色んな酒類を順番に食べていて、お米の味は変わったことに気づいて、ああ、新しい種類なのだと分かり、月日が経つのは早いなと毎回思っている。
水端さんがユーリーの箸使いを見て驚いている。とても綺麗に上手に使っているからだ。そこで、0歳から8歳までお義父さんの家で暮らしていたのだと説明すると、納得していた。
「ユリウスさん。じろじろ見てすみません。いやーー、最近は箸を使うのが上手な人がいるなあって思って……」
「いいんですよ。店でも見られてます。僕を見て英語で話しかけてくれる人も居ますが、僕が日本語を話すから、話しかけた後で恥ずかしそうにしています」
「そうでしょうね。気まずいですから。そうですか。出版社にお勤めですか」
「はい。ドイツにある会社とグループになっていて、それで、異動という形で日本に来ました」
「なるほど。常に日本語と関わっているんですね」
「はい。8歳でドイツに帰った後、ずっと日本で暮らしたかったんです」
「そうですか。観光地には行きましたか?」
「ここで暮らす前に、色々と行っています。ここに来てからは外に出なくなって、引きこもりです」
「そうですかーー。いやーー、かっこいいなあ」
水端さんがユーリーを見て笑った。身体をくねらせている。会食の前のようだ。黙っていればかっこいい人だと思うのに、実は面白い人なのだと知った。
「水端さん。ぜひ、厚焼き玉子を食べてみて下さい。今朝は良い色に焼けたんです」
「うん。頂くよ。夏樹君は料理が上手なんだね。いただきます。あ、美味しいーーーー」
水端さんが俺の厚焼き卵を食べて、顔をほころばせた。たまにこうしてお客さんが来てくれると、俺の料理の上達度が分かって嬉しい。そこで、枝川さんにも食べてもらうと、美味しいと言ってくれた。
「夏樹君は毎日料理をしているんだろう。副社長、手伝わないといけませんよ」
「最近はお義父さんの家で食べることが増えたんだ。だから、キッチンに立っていない日もあるよ」
「そうか。レコーディングの日が多いというからだな」
「それもあるし、俺が休めるようにしてくれたんだ」
「優しいな。副社長が料理が出来るようになれば良いんだけどな」
「難しいと思うんだ。だって、ご飯が炊けないし、お味噌汁も作れないんだ」
「ああーーーー、それはいけない」
枝川さんが黒崎の方を向いて言った。黒崎の方は平然としている。元から料理をするつもりなど無く、お腹が空いたら外に食べに行けば良いという考え方をしていた。今はお義父さんの家があるから、俺がいないときにはすぐに空腹を満たせるというわけだ。
「お義父さんの家でご飯が食べられるから安心しているんだ。俺が風邪を引いたときには何かしてくれようとしたけど、向こうの家でお世話になったし。俺がいないときにも心配が無いよ」
「なるほど。仲が良いのは良いことだな。ところで、ユリウスさんは何の稽古をしているんですか?」
「空手だよ。ジョギングと瓦割りだ」
「ひえーーーー。副社長から聞いています。防犯対策にユリウスさんが活躍しているという話でした」
枝川さんが驚いた顔をした。水端さんも驚いている。いかにも優しそうな感じのユーリーが瓦割りをするとは思えなかったのだろう。俺も最初は驚いた。
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