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午前9時。
朝ご飯を終えた後、枝川さんと水端さんが少しソファーで休憩していた。軽く食べたことと飴が良かったようで、二日酔いが良くなっていた。しかし、頭痛が起きてきて、2人とも苦しんでいた。そこで、少し寝てもらっていた。そして、今、2人が起き上がり、家に帰るというから、黒崎が送っていくことにした。しかし、2人とも遠慮している。タクシーで帰ると言っている。それを俺が説得するようにして、黒崎の車で送って貰うことにした。
「夏樹君。副社長に悪いよ。今日は休みなんだからさ」
「枝川さん。遠慮するなよ。黒崎さんだって、何かしたいんだよ。昨日の会食に遠慮してこなかったし、俺のことで心配が会ったと思うし、そこで、この状況だろ。蚊帳の外なんて嫌だと思うんだ」
「そうかーーー?もちろん、俺は助かるんだけど……。水端さんの家はどちらですか?」
「僕はここから近いです。だから、タクシーでもいいんですけど……」
「それこそ悪いです。送らせて下さい」
水端さんがまた遠慮しているから、俺は黒崎に車を用意するように言った。そして、彼が外に出て行った。水端さんが酔ったのは、一貴さんのせいもあると思う。ヨークとウーリのせいもあるだろう。どんなにたくさんお酒を飲んだことだろう。枝川さんまで酔っ払うなんてよっぽどだと思った。
カタン。玄関のドアを開けた。すると、アンが走って出て行った。みんなが出て行くのが分かっているから、テンションが高い。何か面白いことがあるかも知れないとか、遊べるとか思っているのだろう。俺達を見て、尻尾を振っている。
「アン、2人とも帰るんだよ~。また今度、遊んでもらおうね」
「おおーーー。そうだぞ。結局、君と遊ばなかった。寝ていたからだな。ごめんな」
「枝川さん。いいんだよ。厚焼き玉子を分けてもらえて嬉しそうだったんだ。十分だよ。水端さんもすみません。今度はぜひ、ゆっくり来て下さい。まだ暑いから庭を歩くのはお勧めじゃないので、時期をずらすと、紅葉が見えます」
「そうだね。その時には必ずお邪魔させてもらうよ。さっきからね。ヨークさんがそばに居るんだ。一緒に車に乗ってくれるのかな?」
「そうだと思います。友達になったって言っていました。カズ兄さんのこともよろしくお願いします」
「もちろんだよ。僕にとっては憧れの人だ。可愛いところのある人で、とても親しみを感じたよ。ところで、藤沢君とは連絡を取ったのかな。僕のことで誤解させてしまったから。説明したとはいえ。フォローが必要だよ」
「ラインを入れたそうです。藤沢の方も朝まで飲んでいる気がするので、お昼頃に電話を掛けるそうです」
「それがいいね。あら、キャーーーー。かっわいい!」
「ん?」
「ウサギよーーーー!」
「ああ……」
水端さんが急に声を上げた。視線の先には、玄関のそとに飾ってあるウサギのモニュメントがある。一貴さんが用意してくれた物で、身長が120センチもあるから、結構大きい。黒崎がウサギのキャラクターが好きだから、プレゼントしてくれた。
バーテルスビスケット会社にウサギのアントンというマスコットキャラクターがいるが、黒崎が22歳の時に、アメリカのビスケット会社とバーテルスビスケット会社が合併した。そのアメリカの会社のトップに黒崎が就任したわけだが、経営改善のために、アントン君のお菓子を製造中止にした。黒崎がやりたかったわけでは無い。全ては会社の存続のためだった。それ以来、黒崎はウサギのキャラクターを求めて、心を癒やしていた。
そして、去年になってアントン君のお菓子が復活した。黒崎はドイツまで行って、復刻のお祝いを伝えに行った。しかし、今になって、また会社の業績が傾き、黒崎製菓に合併されそうになっている。そこで、黒崎は、アントン君に似ている玄関のウサギを見て考え事をするようになった。
朝ご飯を終えた後、枝川さんと水端さんが少しソファーで休憩していた。軽く食べたことと飴が良かったようで、二日酔いが良くなっていた。しかし、頭痛が起きてきて、2人とも苦しんでいた。そこで、少し寝てもらっていた。そして、今、2人が起き上がり、家に帰るというから、黒崎が送っていくことにした。しかし、2人とも遠慮している。タクシーで帰ると言っている。それを俺が説得するようにして、黒崎の車で送って貰うことにした。
「夏樹君。副社長に悪いよ。今日は休みなんだからさ」
「枝川さん。遠慮するなよ。黒崎さんだって、何かしたいんだよ。昨日の会食に遠慮してこなかったし、俺のことで心配が会ったと思うし、そこで、この状況だろ。蚊帳の外なんて嫌だと思うんだ」
「そうかーーー?もちろん、俺は助かるんだけど……。水端さんの家はどちらですか?」
「僕はここから近いです。だから、タクシーでもいいんですけど……」
「それこそ悪いです。送らせて下さい」
水端さんがまた遠慮しているから、俺は黒崎に車を用意するように言った。そして、彼が外に出て行った。水端さんが酔ったのは、一貴さんのせいもあると思う。ヨークとウーリのせいもあるだろう。どんなにたくさんお酒を飲んだことだろう。枝川さんまで酔っ払うなんてよっぽどだと思った。
カタン。玄関のドアを開けた。すると、アンが走って出て行った。みんなが出て行くのが分かっているから、テンションが高い。何か面白いことがあるかも知れないとか、遊べるとか思っているのだろう。俺達を見て、尻尾を振っている。
「アン、2人とも帰るんだよ~。また今度、遊んでもらおうね」
「おおーーー。そうだぞ。結局、君と遊ばなかった。寝ていたからだな。ごめんな」
「枝川さん。いいんだよ。厚焼き玉子を分けてもらえて嬉しそうだったんだ。十分だよ。水端さんもすみません。今度はぜひ、ゆっくり来て下さい。まだ暑いから庭を歩くのはお勧めじゃないので、時期をずらすと、紅葉が見えます」
「そうだね。その時には必ずお邪魔させてもらうよ。さっきからね。ヨークさんがそばに居るんだ。一緒に車に乗ってくれるのかな?」
「そうだと思います。友達になったって言っていました。カズ兄さんのこともよろしくお願いします」
「もちろんだよ。僕にとっては憧れの人だ。可愛いところのある人で、とても親しみを感じたよ。ところで、藤沢君とは連絡を取ったのかな。僕のことで誤解させてしまったから。説明したとはいえ。フォローが必要だよ」
「ラインを入れたそうです。藤沢の方も朝まで飲んでいる気がするので、お昼頃に電話を掛けるそうです」
「それがいいね。あら、キャーーーー。かっわいい!」
「ん?」
「ウサギよーーーー!」
「ああ……」
水端さんが急に声を上げた。視線の先には、玄関のそとに飾ってあるウサギのモニュメントがある。一貴さんが用意してくれた物で、身長が120センチもあるから、結構大きい。黒崎がウサギのキャラクターが好きだから、プレゼントしてくれた。
バーテルスビスケット会社にウサギのアントンというマスコットキャラクターがいるが、黒崎が22歳の時に、アメリカのビスケット会社とバーテルスビスケット会社が合併した。そのアメリカの会社のトップに黒崎が就任したわけだが、経営改善のために、アントン君のお菓子を製造中止にした。黒崎がやりたかったわけでは無い。全ては会社の存続のためだった。それ以来、黒崎はウサギのキャラクターを求めて、心を癒やしていた。
そして、去年になってアントン君のお菓子が復活した。黒崎はドイツまで行って、復刻のお祝いを伝えに行った。しかし、今になって、また会社の業績が傾き、黒崎製菓に合併されそうになっている。そこで、黒崎は、アントン君に似ている玄関のウサギを見て考え事をするようになった。
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