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二葉がスマホを持って、はあっと息をついた。隣にいる紫乙さんも画面を見て、うーーんとうなり始めた。また何か起きたのだろう。殺害予告メールでも届いたのだろうか。そこで、俺が画面を見ると、ラインの画面だった。
「どうしたの?」
「昨日の夜から志乃が日本に帰ってきているんだ。でも、連絡が取れないんだ」
「そうなんだね……」
その話は聞いてあった。母方のお祖母さんの一周忌の法事があるから、志乃さんがスイスから帰って来ることを。法事が終わった後、こっちに飛行機で来て、二葉に会いに来てくれるそうだ。大学にも顔を出すということだった。法事は明日ある。それまで実家で過ごすと聞いてある。
「忙しいんじゃないの?」
「朝、おはようってメッセージが入っていて、おはようって返して既読になったんだけど、それから後は何も来ないんだ。さっき、俺の方からもう一度送ったんだけど、何も無いよ」
「まだ4時間じゃん。二度寝しているとか……」
そういうことでないだろうか。それとも、親戚の人が来て、話をしているのかも知れない。そこで、紫乙さんがルークに話しかけた。志乃さんに何も起きていないわよね?という質問だ。そして、それには、凰李に聞いてみてという返事が返ってきて、紫乙さんが月島さんの肩を叩いた。
「お兄ちゃん。志乃さんからラインのメッセージが来なくなったの。嫌な予感がするんだけど、何も無いわよね?ルークがお兄ちゃんに聞けって言うの」
「そうなのか……。分かった。視てみる」
月島さんが宙を扇いだ。そして、一息吐いて、俺達の方を向いた。落ち着いた表情をしている。風邪でも引いて寝込んでいるとか、お腹が痛くなったとか、そういうことだろうか。しかし、大事には至らないということなのか。そして、月島さんが静かに話し始めた。表情はやや曇った感じだ。
「志乃さんは今、バタバタしている。もうすぐで連絡は来る。志乃さんが怪我をしていることもない。ああ、法事なのか。その関係ではないな。すまない。僕に分かるのはこれだけだ」
「そうなのね。ありがとう。ルーク、志乃さんのところに行ってきて」
紫乙さんがルークに声を掛けた。しかし、ルークはNOだと言った。それには紫乙さんが驚き、協力してくれないのかと言った。そこで、ルークが流れに身を任せるようにと言った。
「そうなのね……。二葉君。待ちましょう」
「はい。あ、紫乙さん。このなすの煮浸し、美味しいですよ。夏樹が作ったんです」
「そうなのね。美味しい物だらけで太りそう。私、全部食べそうよ」
「たくさん食べていってね」
今は待つことだけしか出来ない。すると、俺達の話を聞いていたみんながどうしたのかと言い始めたから、簡単に説明した。黒崎まで俺のそばに居る。そして、二葉のスマホを手に取った。
「黒崎さん。志乃さんからのラインは4時間前で途絶えたんだ。でも、変な話じゃ無いだろ。月島さんが言うには、バタバタして居るみたいだってことだよ」
「電話をしてみたらどうだ?」
「あ、そうだよね。二葉、電話した?……え?していないの?遠慮したのかーーー。してみろよ」
「うん……。忙しいだろうから……、何回も鳴らさないようにするよ」
二葉がラインから電話を掛けた。しかし、出てくれない。そこで、電話番号に掛けた。しかし、出てくれない。これは何かあったとしか思えない展開になった。バタバタしているというのには何種類も話があり、さっき月島さんの表情からも良い内容には思えなかった。
「どうしたのかな……。もう一回、鳴らそうかな……。あ、電話だ!」
「良かったね!」
なんと、志乃さんの方から電話が掛かってきた。それを震える手で二葉が出て、一体何があったのかと聞き始めた。そして、俺達の間には黒い雲がかかったようになった。今、警察の人と話しているというからだ。
「志乃!どうして警察の人がいるんだよ?何があったんだよ?え、君が事情を聞かれているの?どうして?え……。おばさんが……」
今から1時間半前に、志乃さんがお母さんのアパートに訪ねていったそうだ。お父さんと別居中だからだ。お母さんは志乃さんの名義の貯金を使い込んでいた。そこで、志乃さんは預けてあった貯金通帳と印鑑、キャッシュカードを返してもらいたいということでお母さんを訪ねていった。そこで、今更ながら、お母さんがしらばっくれた。そして、喧嘩にはならなかったが、お母さんが警察を呼んだそうだ。しかも、お兄さんの奥さんに助けを求めたそうだ。助けてと泣きそうな声を出して。志乃さんは通帳を返してとだけ言ったのにだ。
「どうしたの?」
「昨日の夜から志乃が日本に帰ってきているんだ。でも、連絡が取れないんだ」
「そうなんだね……」
その話は聞いてあった。母方のお祖母さんの一周忌の法事があるから、志乃さんがスイスから帰って来ることを。法事が終わった後、こっちに飛行機で来て、二葉に会いに来てくれるそうだ。大学にも顔を出すということだった。法事は明日ある。それまで実家で過ごすと聞いてある。
「忙しいんじゃないの?」
「朝、おはようってメッセージが入っていて、おはようって返して既読になったんだけど、それから後は何も来ないんだ。さっき、俺の方からもう一度送ったんだけど、何も無いよ」
「まだ4時間じゃん。二度寝しているとか……」
そういうことでないだろうか。それとも、親戚の人が来て、話をしているのかも知れない。そこで、紫乙さんがルークに話しかけた。志乃さんに何も起きていないわよね?という質問だ。そして、それには、凰李に聞いてみてという返事が返ってきて、紫乙さんが月島さんの肩を叩いた。
「お兄ちゃん。志乃さんからラインのメッセージが来なくなったの。嫌な予感がするんだけど、何も無いわよね?ルークがお兄ちゃんに聞けって言うの」
「そうなのか……。分かった。視てみる」
月島さんが宙を扇いだ。そして、一息吐いて、俺達の方を向いた。落ち着いた表情をしている。風邪でも引いて寝込んでいるとか、お腹が痛くなったとか、そういうことだろうか。しかし、大事には至らないということなのか。そして、月島さんが静かに話し始めた。表情はやや曇った感じだ。
「志乃さんは今、バタバタしている。もうすぐで連絡は来る。志乃さんが怪我をしていることもない。ああ、法事なのか。その関係ではないな。すまない。僕に分かるのはこれだけだ」
「そうなのね。ありがとう。ルーク、志乃さんのところに行ってきて」
紫乙さんがルークに声を掛けた。しかし、ルークはNOだと言った。それには紫乙さんが驚き、協力してくれないのかと言った。そこで、ルークが流れに身を任せるようにと言った。
「そうなのね……。二葉君。待ちましょう」
「はい。あ、紫乙さん。このなすの煮浸し、美味しいですよ。夏樹が作ったんです」
「そうなのね。美味しい物だらけで太りそう。私、全部食べそうよ」
「たくさん食べていってね」
今は待つことだけしか出来ない。すると、俺達の話を聞いていたみんながどうしたのかと言い始めたから、簡単に説明した。黒崎まで俺のそばに居る。そして、二葉のスマホを手に取った。
「黒崎さん。志乃さんからのラインは4時間前で途絶えたんだ。でも、変な話じゃ無いだろ。月島さんが言うには、バタバタして居るみたいだってことだよ」
「電話をしてみたらどうだ?」
「あ、そうだよね。二葉、電話した?……え?していないの?遠慮したのかーーー。してみろよ」
「うん……。忙しいだろうから……、何回も鳴らさないようにするよ」
二葉がラインから電話を掛けた。しかし、出てくれない。そこで、電話番号に掛けた。しかし、出てくれない。これは何かあったとしか思えない展開になった。バタバタしているというのには何種類も話があり、さっき月島さんの表情からも良い内容には思えなかった。
「どうしたのかな……。もう一回、鳴らそうかな……。あ、電話だ!」
「良かったね!」
なんと、志乃さんの方から電話が掛かってきた。それを震える手で二葉が出て、一体何があったのかと聞き始めた。そして、俺達の間には黒い雲がかかったようになった。今、警察の人と話しているというからだ。
「志乃!どうして警察の人がいるんだよ?何があったんだよ?え、君が事情を聞かれているの?どうして?え……。おばさんが……」
今から1時間半前に、志乃さんがお母さんのアパートに訪ねていったそうだ。お父さんと別居中だからだ。お母さんは志乃さんの名義の貯金を使い込んでいた。そこで、志乃さんは預けてあった貯金通帳と印鑑、キャッシュカードを返してもらいたいということでお母さんを訪ねていった。そこで、今更ながら、お母さんがしらばっくれた。そして、喧嘩にはならなかったが、お母さんが警察を呼んだそうだ。しかも、お兄さんの奥さんに助けを求めたそうだ。助けてと泣きそうな声を出して。志乃さんは通帳を返してとだけ言ったのにだ。
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