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24-23(夏樹視点)
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17時半。
ついさっき、黒崎から電話がかかってきたところだ。無事に向こうの空港に着き、これから志乃さんの実家に向かうところだという。そこには父がいて、今回のことを話し合っているところだそうだ。志乃さんはスイスに戻らなければならない。それは3日後であり、早く話し合いを済ませないといけない。
しかし、昔、父がこう言っていた。時間が解決することもあるのだと。今はお互いに感情的になっており、冷静な話し合いができないなら、少し時間をおくのがいいのだそうだ。しかし、今回のことはもう親子としてやり直せるというものではなく、時間をおいても駄目なのではないだろうかと思った。
ところで、志乃さんのお母さんは冷静に警察を呼んだのだろうか。そうではないと思いたい。慌てた感情で呼んだのであってもらいたい。あることないこと言ったことで娘が警察署に連れて行かれるとか、スイスに戻れなくなることを考えただろうか。計算してやったなんて思いたくない。
さて、黒崎達が向こうに着いたということで、月島さん達が帰り支度を始めた。これから親戚の人に会うのだから、引き止めるのは悪い。
俺たちは今、お義父さんの家の中にいる。月島さんからもらったマリーズカフェのクッキーのお礼にと、遠藤さんからもらったお煎餅を渡そうと思った。出張先で出会った美味しいお煎餅だそうだ。
「月島さん。これよかったら」
「ありがとう。すまないね。ああ、黒曜堂じゃないか。久しぶりに見たよ」
「知ってたんだね。遠藤さんが美味しいって言っていたんだ」
「ネット通販していないから、現地の店で買うしかないんだ。いいのか?」
「もう一袋あるんだ」
「そうか。頂くよ」
月島さんがお煎餅を受け取ってくれた。今日は急に呼んだから他にお土産が無くて、お煎餅があって良かったと思った。日ごろはユーリーがお世話になっている。なりすぎているぐらいだ。
さて、そのユーリーは南波さんに夢中だ。キャンプのテントの前でずっと放送に出ていて、イチャイチャと髪の毛に触れていた。南波さんはもうすっかり諦めてしまい、何をされても何も言わなくなっていた。だから、こんな時にと、ざわざわする心のうちを感じさせないようになっていた。今も南波さんに触っている。
「ユーリー。もう触るのをやめろよ~。月島さん達が帰るんだよ」
「分かった。やめておく」
「とか言いつつ、南波さんの隣をキープしているんだから。月島さん、ごめんね」
「ははは。いいんだよ。二股男でも、他に好きな人が居ても、僕は受け入れられる」
「そうなんだって。良かったね。えい!」
俺はユーリーの背中を突いてやった。叩くなどはしない。南波さんの真似だ。ユーリーはこれに弱くて、何度もやられて喜んでいた。俺がやっても喜ばないと思うが、ツッコミのためにやってみた。しかし、喜んでいる。
「ユーリー。身をくねらせるなよ。何を喜んでいるんだよ~」
「くすぐったいからだ。月島君、紫乙さん、ルーク。今日は楽しかったよ。親戚の人によろしく」
「ああ。伝えておく。じゃあ、帰るよ。紫乙、ルークを連れてきてくれ」
「ええ」
紫乙さんが階段のところにいるルークを呼んだ。彼は家の中を探索していた。そして、ルークが紫乙さんの姿に重なった。今日は楽しかったという声が頭の中に聞こえてきて、俺もだよと、声に出して答えた。
月島さん達は車で来ている。一緒に車庫まで行き、車に乗り込むのを見守った。運転席に月島さんがいて、助手席に紫乙さん達がいる。
「じゃあね!」
「また来る。おやすみ」
「おやすみなさい」
俺たちが手を振って見送ると、月島さん達も手を振ってくれた。そして、車がゆっくりと発進して走り出した。
外は涼しくなっている。昨日は蒸し暑い夜だったが、天気予報の通りに湿気が少ない感じで、空も晴れ渡っていた。南波さんにとってはちょうど良い天気だそうで、月島さん達を見送った後、テントに戻っていった。
ついさっき、黒崎から電話がかかってきたところだ。無事に向こうの空港に着き、これから志乃さんの実家に向かうところだという。そこには父がいて、今回のことを話し合っているところだそうだ。志乃さんはスイスに戻らなければならない。それは3日後であり、早く話し合いを済ませないといけない。
しかし、昔、父がこう言っていた。時間が解決することもあるのだと。今はお互いに感情的になっており、冷静な話し合いができないなら、少し時間をおくのがいいのだそうだ。しかし、今回のことはもう親子としてやり直せるというものではなく、時間をおいても駄目なのではないだろうかと思った。
ところで、志乃さんのお母さんは冷静に警察を呼んだのだろうか。そうではないと思いたい。慌てた感情で呼んだのであってもらいたい。あることないこと言ったことで娘が警察署に連れて行かれるとか、スイスに戻れなくなることを考えただろうか。計算してやったなんて思いたくない。
さて、黒崎達が向こうに着いたということで、月島さん達が帰り支度を始めた。これから親戚の人に会うのだから、引き止めるのは悪い。
俺たちは今、お義父さんの家の中にいる。月島さんからもらったマリーズカフェのクッキーのお礼にと、遠藤さんからもらったお煎餅を渡そうと思った。出張先で出会った美味しいお煎餅だそうだ。
「月島さん。これよかったら」
「ありがとう。すまないね。ああ、黒曜堂じゃないか。久しぶりに見たよ」
「知ってたんだね。遠藤さんが美味しいって言っていたんだ」
「ネット通販していないから、現地の店で買うしかないんだ。いいのか?」
「もう一袋あるんだ」
「そうか。頂くよ」
月島さんがお煎餅を受け取ってくれた。今日は急に呼んだから他にお土産が無くて、お煎餅があって良かったと思った。日ごろはユーリーがお世話になっている。なりすぎているぐらいだ。
さて、そのユーリーは南波さんに夢中だ。キャンプのテントの前でずっと放送に出ていて、イチャイチャと髪の毛に触れていた。南波さんはもうすっかり諦めてしまい、何をされても何も言わなくなっていた。だから、こんな時にと、ざわざわする心のうちを感じさせないようになっていた。今も南波さんに触っている。
「ユーリー。もう触るのをやめろよ~。月島さん達が帰るんだよ」
「分かった。やめておく」
「とか言いつつ、南波さんの隣をキープしているんだから。月島さん、ごめんね」
「ははは。いいんだよ。二股男でも、他に好きな人が居ても、僕は受け入れられる」
「そうなんだって。良かったね。えい!」
俺はユーリーの背中を突いてやった。叩くなどはしない。南波さんの真似だ。ユーリーはこれに弱くて、何度もやられて喜んでいた。俺がやっても喜ばないと思うが、ツッコミのためにやってみた。しかし、喜んでいる。
「ユーリー。身をくねらせるなよ。何を喜んでいるんだよ~」
「くすぐったいからだ。月島君、紫乙さん、ルーク。今日は楽しかったよ。親戚の人によろしく」
「ああ。伝えておく。じゃあ、帰るよ。紫乙、ルークを連れてきてくれ」
「ええ」
紫乙さんが階段のところにいるルークを呼んだ。彼は家の中を探索していた。そして、ルークが紫乙さんの姿に重なった。今日は楽しかったという声が頭の中に聞こえてきて、俺もだよと、声に出して答えた。
月島さん達は車で来ている。一緒に車庫まで行き、車に乗り込むのを見守った。運転席に月島さんがいて、助手席に紫乙さん達がいる。
「じゃあね!」
「また来る。おやすみ」
「おやすみなさい」
俺たちが手を振って見送ると、月島さん達も手を振ってくれた。そして、車がゆっくりと発進して走り出した。
外は涼しくなっている。昨日は蒸し暑い夜だったが、天気予報の通りに湿気が少ない感じで、空も晴れ渡っていた。南波さんにとってはちょうど良い天気だそうで、月島さん達を見送った後、テントに戻っていった。
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