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ところで、ユーリーはパソコンで何をしているのだろう。そっと画面を見てみると、画像が出ていた。どれもドイツで撮った物だと思う。車の形が日本と違うし、日本っぽく無い街だ。画像の中のユーリーは公園のベンチに腰掛けて、こちらを見ていた。今のユーリーよりも幼い感じがする。20代前半にあたりの写真だろうか。
「ユーリー。これはドイツの写真?」
「そうだよ。僕が24歳の時のものだ。友達と公園に遊びに来ていて、撮った。泥棒に入られた翌日の写真だ。友達が息抜きをしようと連れてきてくれた」
「そうだったんだねえ。南波さん、見てよ。ユーリーが若いよ」
「そうだね。俺よりも年下のユリウスさんか……」
南波さんが画像を見つめた。そこで、ユーリーが彼の背中に手を回そうとして、パッと離れた。つい、やってしまいそうになったのだろう。本当に南波さんのことが好きでたまらないのだろう。友達の距離を保っている間、よく電話で話して、お互いのことを知ろうとしている。これが友達なら良い相性だということで、もっと仲良くなると思うのだが、片方に恋心があるから、これ以上は仲良くならないように線が引かれている。
俺は何が出来るだろう。ユーリーはいい人だから、恋人にするにはとても良いと思う。月島さんとのことを応援していた俺だが、もう2人が親友という形を取ると決めて、それを応援した。そして、今、俺はユーリーのことを応援している。南波さんと幸せになってもらいたいと。
ユーリーがまた新しい写真を表示させた。友達の写真だ。彼はユーリーの初恋の相手で、ずっと友情が続いているのだという。この公園には3人で来たそうだ。もう1人はユーリーがずっと好きだった人で、アメリカで結婚した人だ。その彼の写真も表示させた。ユーリーは平気そうに見える。
「ユーリー。この写真を見せても良いのかよ?あんたの心の傷だろ?」
「もう乗り越えた。……南波君。見てくれ。僕の初恋の相手と、ずっと好きだった人だ。僕は恋愛の渦の中にいた。でも、どちらとも実らなくて、今がある」
「そうだったんだね。恋多きユリウスさんだもん。そういう人は山のように居そうだよ」
「そうでもない。……これが日本に遊びに来たときの写真だ。この家に泊まったんだ」
ユーリーが新しい写真を表示させた。そこには庭の木の下で写真に写っているユーリーがいた。そばには拓海さんがいる。Tシャツ姿というラフな格好だ。季節は夏だ。8月12日と表示されている。
「あ、拓海さんだ!南波さん。拓海さんの写真は貴重なんだ。お義父さんがアルバムを隠しているし、大人になった後ってそんなに写真を撮らない人がいるからさ。俺もそうだけど、あんまり写真が残っていないんだ」
「優しそうな人だね。お父さんと似ているんだね。あ、すごい。片方の目が紺色だ。あ、ごめんなさい。こんなこと言って……」
「大丈夫だよ。視力はとても良くて、2.0もあったんだって。黒崎さんも同じだよ。この家の人って視力がいい人が多いらしいんだ。あと、お腹が強いんだよ」
「あはは。二葉君の3日洗っていないマグカップの話を聞いたよ。秘書室では率先して洗い物をしているのにって思うと、面白いよ。もうすぐで帰って来るね」
「うん。志乃さんとお母さんが話し合えなくて、うちのお父さんが間に入って、これからのことを進めていくそうだよ。午前中の電話でそう言っていたんだ」
「夏樹。圭一達は空港でキャンセル待ちをして、もっと早い便で帰ってこられるかも知れないと言っていた」
「そうなんだね。いつ電話が掛かってきたの?」
「昼ご飯の時だ。空港で待機している頃だった。君に電話を掛けなかったのは、落ち着かないだろうと思ってのことだ。はあ……」
ユーリーがため息をついた。長いまつげが目元に影を作って、なんだか色男に見えた。こんなにかっこよくて優しい人に恋人ができないのは、気が多いからだろうか。しかし、恋人が出来たら大事にすると思うし、浮気なんてしないだろう。
「ユーリー。これはドイツの写真?」
「そうだよ。僕が24歳の時のものだ。友達と公園に遊びに来ていて、撮った。泥棒に入られた翌日の写真だ。友達が息抜きをしようと連れてきてくれた」
「そうだったんだねえ。南波さん、見てよ。ユーリーが若いよ」
「そうだね。俺よりも年下のユリウスさんか……」
南波さんが画像を見つめた。そこで、ユーリーが彼の背中に手を回そうとして、パッと離れた。つい、やってしまいそうになったのだろう。本当に南波さんのことが好きでたまらないのだろう。友達の距離を保っている間、よく電話で話して、お互いのことを知ろうとしている。これが友達なら良い相性だということで、もっと仲良くなると思うのだが、片方に恋心があるから、これ以上は仲良くならないように線が引かれている。
俺は何が出来るだろう。ユーリーはいい人だから、恋人にするにはとても良いと思う。月島さんとのことを応援していた俺だが、もう2人が親友という形を取ると決めて、それを応援した。そして、今、俺はユーリーのことを応援している。南波さんと幸せになってもらいたいと。
ユーリーがまた新しい写真を表示させた。友達の写真だ。彼はユーリーの初恋の相手で、ずっと友情が続いているのだという。この公園には3人で来たそうだ。もう1人はユーリーがずっと好きだった人で、アメリカで結婚した人だ。その彼の写真も表示させた。ユーリーは平気そうに見える。
「ユーリー。この写真を見せても良いのかよ?あんたの心の傷だろ?」
「もう乗り越えた。……南波君。見てくれ。僕の初恋の相手と、ずっと好きだった人だ。僕は恋愛の渦の中にいた。でも、どちらとも実らなくて、今がある」
「そうだったんだね。恋多きユリウスさんだもん。そういう人は山のように居そうだよ」
「そうでもない。……これが日本に遊びに来たときの写真だ。この家に泊まったんだ」
ユーリーが新しい写真を表示させた。そこには庭の木の下で写真に写っているユーリーがいた。そばには拓海さんがいる。Tシャツ姿というラフな格好だ。季節は夏だ。8月12日と表示されている。
「あ、拓海さんだ!南波さん。拓海さんの写真は貴重なんだ。お義父さんがアルバムを隠しているし、大人になった後ってそんなに写真を撮らない人がいるからさ。俺もそうだけど、あんまり写真が残っていないんだ」
「優しそうな人だね。お父さんと似ているんだね。あ、すごい。片方の目が紺色だ。あ、ごめんなさい。こんなこと言って……」
「大丈夫だよ。視力はとても良くて、2.0もあったんだって。黒崎さんも同じだよ。この家の人って視力がいい人が多いらしいんだ。あと、お腹が強いんだよ」
「あはは。二葉君の3日洗っていないマグカップの話を聞いたよ。秘書室では率先して洗い物をしているのにって思うと、面白いよ。もうすぐで帰って来るね」
「うん。志乃さんとお母さんが話し合えなくて、うちのお父さんが間に入って、これからのことを進めていくそうだよ。午前中の電話でそう言っていたんだ」
「夏樹。圭一達は空港でキャンセル待ちをして、もっと早い便で帰ってこられるかも知れないと言っていた」
「そうなんだね。いつ電話が掛かってきたの?」
「昼ご飯の時だ。空港で待機している頃だった。君に電話を掛けなかったのは、落ち着かないだろうと思ってのことだ。はあ……」
ユーリーがため息をついた。長いまつげが目元に影を作って、なんだか色男に見えた。こんなにかっこよくて優しい人に恋人ができないのは、気が多いからだろうか。しかし、恋人が出来たら大事にすると思うし、浮気なんてしないだろう。
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