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ユーリーが椅子に座ったままでのびをした。パソコンの画像は自由に見ても良いと言われて、俺と南波さんが順番に開いていった。一番見たいのは拓海さんが写っている分だ。庭の木にぶら下がっている写真や大広間で撮った写真がある。本当なら毎年のように来たかったそうだ。フェリックスさんの裏切りのせいで黒崎家に遠慮ができて、ここに来づらくなったというから、可哀想だと思った。ユーリーは悪くないのに。
そう思いながら画像を開いていくと、最近の写真が出てきた。南波さんが初めてここの庭でテントを張り、放送を付けた日の写真だ。厚手のセーターを着ているから、とても寒かった日だと思う。南波さんとユーリーが並んで写っている写真がある。とても仲が良さそうだ。しかし、ユーリーの二股疑惑が暴露されて、お付き合いする話は流れてしまった。その直後の写真だと思う。
「あーーーあ。ユーリー、この時、獲物を横からかっさわれた気分だったんだよね?月島さんから暴露されてさ~」
「ああ。散々だった。まあ、僕が悪いんだけどな」
「あ、認めたね~。僕は悪くないって言っていたくせに」
ユーリーが認めたから褒めてあげた。南波さんがクスクスと笑っている。笑うまでになってくれて嬉しい。この時は笑えなかっただろう。南波さんが言っていたのは、僕はいつもこうなんだという話だ。いい人が見つかっていざ付き合おうとしたら、その人には他にも相手がいたというケースがあったらしい。
ところで、机の上にあるフォトフレームには、この家で撮った俺達の写真が飾られていた。リビングに集合して撮ったやつだ。みんなソファーに座ってくつろいでいる。カメラマンになったのはユーリーだ。こうして大事に飾ってもらえて嬉しい。
「ユーリー。ありがとう。俺達の写真を飾ってくれて……」
「気に入っている写真だ。今日も撮りたかったけど、とてもそんな空気じゃ無いな。圭一達が帰って来た後、また警察が来る」
「うん。その後にしようよ。あ、でも、南波さんが帰らないといけないんだ。ごめんね。テントまで写真に撮られて……」
「いいんだよ。それよりも、これから大変になるね。泥棒に入られた後、何度も警察が訪ねてくるんだ。家に居ないといけないね。電話も掛かってくるんだよ」
「同級生の家が入られたんだってね。うちの近所もさ~。家の中を荒らしまくられて、片付けが大変だったって聞いているよ。ん?ラインだ……」
すると、俺の方にラインが入った。黒崎からだった。今から飛行機に乗るそうだ。ユーリーが言っていたとおり、キャンセル待ちをして、早い便に乗れるということか。それにはオッケーと返信した。可愛いスタンプも付けておいた。神主さんのイラストのスタンプで、はらいたまえきよめたまえと言っているやつだ。最近、よく使っている。
「黒崎さん達が今から飛行機に乗るそうだよ。ユーリーのそばから離れるなって書いてあるんだ。うひゃひゃひゃ。俺が1人になったら何かあるかも知れないって心配しているんだよ」
黒崎からのラインにはそう書かれていた。今日のようにバタついている日には何か起こりそうだと思うのも仕方が無い。こうしてお守りをされている。一緒に何かあるかもしれないという見方もあるが、ユーリーの場合は安心だ。何も起きないようにしてくれる。それに俺だって大人だ。きちんと待っていられる。
俺が黒崎からのラインを2人に見せると、南波さんがまたクスクスと笑い出した。仲が良くて良いなと言いながら。さっき言っていた、副社長が好きなんだというのは本気の発言だろうか。
「南波さん。黒崎さんのことが好きなのってマジなの?」
「マジだよ。でも、憧れって意味だよ。会社の中には同じように思っている人が居ると思うんだ。優しくて迫力があってって。あ、ユリウスさん、拗ねなくて良いよ。貴方もかっこいいよ」
「はいはい。ユーリー。元気を出せよ~」
南波さんがパッと顔を明るくさせて黒崎の名前を出す物だから、ユーリーが元気を失った。こうして喜怒哀楽があるタイプはどうかと南波さんに聞くと、結構可愛くて好きだという答えをもらった。それにはユーリーが元気を出して、またパソコンに向かい始めた。そして、南波さんが寄り添うようにして隣に立ち、画像を見ている。
(2人きりにしたいな……。でも……)
2人が良い感じだから、そうしたいと思った。しかし、黒崎からの言いつけでユーリーのそばから離れるなということだったから、そうできない。そこで、俺は静かにしておいて、なんだか距離が縮まった2人を観察することにしたのだった。
そう思いながら画像を開いていくと、最近の写真が出てきた。南波さんが初めてここの庭でテントを張り、放送を付けた日の写真だ。厚手のセーターを着ているから、とても寒かった日だと思う。南波さんとユーリーが並んで写っている写真がある。とても仲が良さそうだ。しかし、ユーリーの二股疑惑が暴露されて、お付き合いする話は流れてしまった。その直後の写真だと思う。
「あーーーあ。ユーリー、この時、獲物を横からかっさわれた気分だったんだよね?月島さんから暴露されてさ~」
「ああ。散々だった。まあ、僕が悪いんだけどな」
「あ、認めたね~。僕は悪くないって言っていたくせに」
ユーリーが認めたから褒めてあげた。南波さんがクスクスと笑っている。笑うまでになってくれて嬉しい。この時は笑えなかっただろう。南波さんが言っていたのは、僕はいつもこうなんだという話だ。いい人が見つかっていざ付き合おうとしたら、その人には他にも相手がいたというケースがあったらしい。
ところで、机の上にあるフォトフレームには、この家で撮った俺達の写真が飾られていた。リビングに集合して撮ったやつだ。みんなソファーに座ってくつろいでいる。カメラマンになったのはユーリーだ。こうして大事に飾ってもらえて嬉しい。
「ユーリー。ありがとう。俺達の写真を飾ってくれて……」
「気に入っている写真だ。今日も撮りたかったけど、とてもそんな空気じゃ無いな。圭一達が帰って来た後、また警察が来る」
「うん。その後にしようよ。あ、でも、南波さんが帰らないといけないんだ。ごめんね。テントまで写真に撮られて……」
「いいんだよ。それよりも、これから大変になるね。泥棒に入られた後、何度も警察が訪ねてくるんだ。家に居ないといけないね。電話も掛かってくるんだよ」
「同級生の家が入られたんだってね。うちの近所もさ~。家の中を荒らしまくられて、片付けが大変だったって聞いているよ。ん?ラインだ……」
すると、俺の方にラインが入った。黒崎からだった。今から飛行機に乗るそうだ。ユーリーが言っていたとおり、キャンセル待ちをして、早い便に乗れるということか。それにはオッケーと返信した。可愛いスタンプも付けておいた。神主さんのイラストのスタンプで、はらいたまえきよめたまえと言っているやつだ。最近、よく使っている。
「黒崎さん達が今から飛行機に乗るそうだよ。ユーリーのそばから離れるなって書いてあるんだ。うひゃひゃひゃ。俺が1人になったら何かあるかも知れないって心配しているんだよ」
黒崎からのラインにはそう書かれていた。今日のようにバタついている日には何か起こりそうだと思うのも仕方が無い。こうしてお守りをされている。一緒に何かあるかもしれないという見方もあるが、ユーリーの場合は安心だ。何も起きないようにしてくれる。それに俺だって大人だ。きちんと待っていられる。
俺が黒崎からのラインを2人に見せると、南波さんがまたクスクスと笑い出した。仲が良くて良いなと言いながら。さっき言っていた、副社長が好きなんだというのは本気の発言だろうか。
「南波さん。黒崎さんのことが好きなのってマジなの?」
「マジだよ。でも、憧れって意味だよ。会社の中には同じように思っている人が居ると思うんだ。優しくて迫力があってって。あ、ユリウスさん、拗ねなくて良いよ。貴方もかっこいいよ」
「はいはい。ユーリー。元気を出せよ~」
南波さんがパッと顔を明るくさせて黒崎の名前を出す物だから、ユーリーが元気を失った。こうして喜怒哀楽があるタイプはどうかと南波さんに聞くと、結構可愛くて好きだという答えをもらった。それにはユーリーが元気を出して、またパソコンに向かい始めた。そして、南波さんが寄り添うようにして隣に立ち、画像を見ている。
(2人きりにしたいな……。でも……)
2人が良い感じだから、そうしたいと思った。しかし、黒崎からの言いつけでユーリーのそばから離れるなということだったから、そうできない。そこで、俺は静かにしておいて、なんだか距離が縮まった2人を観察することにしたのだった。
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