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15時。
今もユーリーの部屋で過ごしている。部屋についている小さなキッチンで紅茶を入れたところだ。今までならワイングラスがシンクに並んでいたのに、もうそれがない。禁酒は続いている。本人だってさすがに飲み過ぎだと思っていたようで、お酒をやめる良い機会になったと今、言っている。
ユーリーが机の前の椅子に座っている。南波さんが隣に椅子を持ってきて座り、一緒にパソコンを眺めている。ユーリーの会社の中で流行っているというゲームをやっている。メロンゲームという。増えていくメロンをテクニックを駆使して消していき、スコアを競うという物だ。これがやってみると大変で、シンプルなゲームだが、奥が深いと思った。
「わーーーー、僕、また失敗したよーーー」
「まだいける。こうしてみよう。あ、ダメだ!僕も失敗だ!」
「待って!こうしてみたらいいよ。ほら、成功!」
「おおーーーー、僕は役に立たない。君に助けられてばかりだ」
「あはは。昨夜は助けてくれたじゃない。すごい、どんどん消えていくね。ユリウスさん、貴方の方法もすごいよ」
「おや?消えているな。たまたまだ」
2人の仲が良い。何も無かったら付き合っていると思うと残念に思った。毎回思うことだ。月島さんが暴露しなくてもバレていたと思うから、喧嘩別れにはなったとは思っている。そう思うと、人の運命というのはどこで決まっているのかと不思議に思った。こうして目の前で楽しそうにしている2人の気持ちが合わず、付き合えないなんて。
(南波さんはショックだったんだよね。昔からそうなんだって言っていたな。二股されたこともあるし、浮気をされたこともあるのか。ユーリーだったら大丈夫だよって言いたいけど、多々良さんのことがあるもんなあ……)
太鼓判を押してユーリーはいい人だと言いたい気持ちはあるが、二股疑惑のことが消えないから、言えなくなった。どうか許してあげてと頼むしか無い。ユーリーには幸せになってもらいたい。
すると、セキュリティーシステムから知らせが届いた。門の前に一台のタクシーが停車し、セキュリティーが解除されて、こっちに入ってくるのが分かった。黒崎達が乗っている車だと思う。
「ユーリー、南波さん。黒崎さん達が帰ってきたよ」
「そうか。南波君。もう少しここに居てくれ」
「でも、悪いから……」
「ふう……」
南波さんが黒崎達が帰って来るまでここに居てくれている。俺達が引き留めてしまった。本当なら午後から帰る予定だった。家に帰って身体を休めたいだろう。しかし、あまりにユーリーが寂しがるし、俺も寂しいから、南波さんが黒崎達に挨拶してから帰りたいという気持ちを考えて、そうしてもらった。そして、黒崎達が帰ってきた。
「南波君。ここにいてくれ。晩ご飯を食べて行ってくれ。鯛の刺身があるんだ。それに、まだアンドリューと遊んでいないだろう。この騒動で体調が狂って遊ばないからだ。電動の猫じゃらしがある。それなら遊ぶと思う」
「ユーリー、だめだよ。明日は平日なんだ。南波さんだって、ゆっくり休みたいよ」
「僕は良いんだよ。でも、晩ご飯まで頂くわけには……。この騒動なのに……」
「隆さんだって居てくれと言っていた」
ユーリーが南波さんの手を握った。そして、ここにいてくれと言って見つめた。目が潤んでいるように見える。こんな風に見つめられたら帰れないだろう。
「ユリウスさん……」
「お願いだから」
「じゃあ、晩ご飯を食べてから帰るよ」
「良かった。山崎さんに伝えてくる。隆さんにも」
そう言って、ユーリーが立ち上がった。ニコニコしている。本当に嬉しそうだ。そして、部屋を出て行った。晩ご飯を食べる人の人数の追加と、お義父さんに伝えるためにだ。そして、数十秒後に帰ってきた。一体どうしたのだろうか。
「夏樹。君を置いていけない。一緒に来てくれ」
「そっか。そういうことだね。もう黒崎さん達が入ってくるよ。あ……」
噂をすれば影がさすと言ったところか。廊下で物音がした。俺も廊下に出ると、黒崎達が入ってきていた。昨日ここを出発したときと何ら変わりない。旅は無事だったと分かり、ホッとした。
今もユーリーの部屋で過ごしている。部屋についている小さなキッチンで紅茶を入れたところだ。今までならワイングラスがシンクに並んでいたのに、もうそれがない。禁酒は続いている。本人だってさすがに飲み過ぎだと思っていたようで、お酒をやめる良い機会になったと今、言っている。
ユーリーが机の前の椅子に座っている。南波さんが隣に椅子を持ってきて座り、一緒にパソコンを眺めている。ユーリーの会社の中で流行っているというゲームをやっている。メロンゲームという。増えていくメロンをテクニックを駆使して消していき、スコアを競うという物だ。これがやってみると大変で、シンプルなゲームだが、奥が深いと思った。
「わーーーー、僕、また失敗したよーーー」
「まだいける。こうしてみよう。あ、ダメだ!僕も失敗だ!」
「待って!こうしてみたらいいよ。ほら、成功!」
「おおーーーー、僕は役に立たない。君に助けられてばかりだ」
「あはは。昨夜は助けてくれたじゃない。すごい、どんどん消えていくね。ユリウスさん、貴方の方法もすごいよ」
「おや?消えているな。たまたまだ」
2人の仲が良い。何も無かったら付き合っていると思うと残念に思った。毎回思うことだ。月島さんが暴露しなくてもバレていたと思うから、喧嘩別れにはなったとは思っている。そう思うと、人の運命というのはどこで決まっているのかと不思議に思った。こうして目の前で楽しそうにしている2人の気持ちが合わず、付き合えないなんて。
(南波さんはショックだったんだよね。昔からそうなんだって言っていたな。二股されたこともあるし、浮気をされたこともあるのか。ユーリーだったら大丈夫だよって言いたいけど、多々良さんのことがあるもんなあ……)
太鼓判を押してユーリーはいい人だと言いたい気持ちはあるが、二股疑惑のことが消えないから、言えなくなった。どうか許してあげてと頼むしか無い。ユーリーには幸せになってもらいたい。
すると、セキュリティーシステムから知らせが届いた。門の前に一台のタクシーが停車し、セキュリティーが解除されて、こっちに入ってくるのが分かった。黒崎達が乗っている車だと思う。
「ユーリー、南波さん。黒崎さん達が帰ってきたよ」
「そうか。南波君。もう少しここに居てくれ」
「でも、悪いから……」
「ふう……」
南波さんが黒崎達が帰って来るまでここに居てくれている。俺達が引き留めてしまった。本当なら午後から帰る予定だった。家に帰って身体を休めたいだろう。しかし、あまりにユーリーが寂しがるし、俺も寂しいから、南波さんが黒崎達に挨拶してから帰りたいという気持ちを考えて、そうしてもらった。そして、黒崎達が帰ってきた。
「南波君。ここにいてくれ。晩ご飯を食べて行ってくれ。鯛の刺身があるんだ。それに、まだアンドリューと遊んでいないだろう。この騒動で体調が狂って遊ばないからだ。電動の猫じゃらしがある。それなら遊ぶと思う」
「ユーリー、だめだよ。明日は平日なんだ。南波さんだって、ゆっくり休みたいよ」
「僕は良いんだよ。でも、晩ご飯まで頂くわけには……。この騒動なのに……」
「隆さんだって居てくれと言っていた」
ユーリーが南波さんの手を握った。そして、ここにいてくれと言って見つめた。目が潤んでいるように見える。こんな風に見つめられたら帰れないだろう。
「ユリウスさん……」
「お願いだから」
「じゃあ、晩ご飯を食べてから帰るよ」
「良かった。山崎さんに伝えてくる。隆さんにも」
そう言って、ユーリーが立ち上がった。ニコニコしている。本当に嬉しそうだ。そして、部屋を出て行った。晩ご飯を食べる人の人数の追加と、お義父さんに伝えるためにだ。そして、数十秒後に帰ってきた。一体どうしたのだろうか。
「夏樹。君を置いていけない。一緒に来てくれ」
「そっか。そういうことだね。もう黒崎さん達が入ってくるよ。あ……」
噂をすれば影がさすと言ったところか。廊下で物音がした。俺も廊下に出ると、黒崎達が入ってきていた。昨日ここを出発したときと何ら変わりない。旅は無事だったと分かり、ホッとした。
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