【完結】王国中の穢れを集める「毒の器」の私を捨てた国王様へ。銀狼騎士団長の十年来の執着で「愛の器」になったので、二度と戻りません。

Marine

文字の大きさ
38 / 39

# act37.妊娠えっち③

しおりを挟む
 荒い息を吐きながら、彼は後ろから私のからだをしっかりと抱きしめた。

「……メル、ありがとう」
「うん……私も……」

 もっと私が、早く彼に欲しいって伝えていれば、彼もここまで我慢することはなかったかもしれない。
 どうしてしてくれないの? なんて考えていた自分に腹が立ってきた。
 もっと積極的にならないと。彼を受け止めきれない。
 
 アレクセイは手を伸ばして、手近なリネンを掴むと、それで私の内股をていねいに拭いてくれた。

「汚してしまったな……」
「すごく出たね……」
「ああ」

 少し恥ずかしそうに笑った顔が男らしくて、可愛く思えてしまう。
 でも、彼のものはまだ反り返るほどに元気なままだ。
 
「アレク……私、中にもほしい……」
「だ、大丈夫なのか?」
「ゆっくりすれば、きっと……凄く切ないの」
「わかった。だが、このままだと……種は腹の子に悪いと聞くから、少し拭う」

 彼はベッドから床へ下り、サイドテーブルの上の水差しに手を伸ばそうとした。

「待って」

 私はベッドの端ににじり寄り、振り返った彼の腰にすがりついた。
 逞しい腰と、硬く引き締まった臀部に腕を回して抱きしめ、ふうっと息を吐いた。
 私の頬には彼の凶悪なペニスが押し当てられている。
 それはまだ白濁液を纏ったまま、私の頬をぬるりと汚していた。

「ど、どうした。すぐそこの水差しを取るだけだ」

 彼は困ったように私の髪を撫でてきた。
 寂しくて引き止められていると思ったのだろう。
 頬に当たる彼の脈動と、むせかえるような雄の匂い。
 私はためらうことなく彼の先端に唇を付けた。

「……っ!」

 彼は驚いて腰を引こうとしたが、私はぎゅっと彼の腰に回した手に力を込めた。
 舌を伸ばして先端についた白濁液を舐めとると、口の中いっぱいに彼の味が広がっていく。
 苦くて、濃厚で、それなのにもっと舐めてあげたくなる。

「メ……メル」

 力づくで引き離すことも出来ずに、情けない声をあげる彼。
 私は彼の先端から根本までをゆっくり舌を這わせていった。
 彼を完全に味わい尽くすように、広がったカリの奥も貪欲に舐めとり、少し膨らんだ鈴口の中もちゅっと吸い上げて……。

「……ふっ、……っ」

 彼の息が弾んできた。きっと気持ちいいんだ。
 もっと気持ちよくしてあげたい。
 私は大きく口を開けて、彼の先端を呑み込んだ。
 彼のものは長すぎて、全部なんてとても入らない。出来るところまで呑み込んで、ゆっくりと浅い抜き差しを繰り返した。

「……だめだっ、それ以上は……」

 彼が私の髪に縋りついてくる。もっと彼のものを口の中で可愛がってあげたい。
 うっとりと奉仕していると、不意に肩を掴まれ、強引に引き剥がされた。
 荒い息を吐く彼の瞳は、暗い欲情に燃え上がっている。
 
「……もう完全に、綺麗になったな」

 その言葉と共に、彼にふわりと抱き上げられ、気付けばシーツの上に横向きに寝かされていた。背中には、彼が覆い被さるようにぴったりと張り付いている。彼の大きな手が、私の大切なお腹を庇うようにそっと腰骨を引き寄せた。

「入れるぞ」
「ん……」

 私の片脚を彼がそっと持ち上げると、無防備に開かれた入り口に、彼の熱い先端がぴたりと当てられた。
 その熱に粘膜が火傷しそう。疼いて堪らないのに、それがぐっと押し入ってきた時は、そこがピリッと痛みを感じるほどに押し広げられていた。

「あ……」
「痛いか?」
「ひさしぶりだから、おっきく感じる……」
「大丈夫か? ゆっくりするから、痛かったら言ってほしい」

 言葉の通り、彼はじわじわと、やさしく時間をかけて侵入してくる。

 まるで、最初のときみたい……。
 私が初めてって分かったとき、アレクは泣いて喜んでくれて、凄く戸惑ったけど……。
 今は、彼の気持ちがわかる。
 
 太いカリの部分をようやく呑み込んだところで、彼は動きを止めた。

「……っ、ここまでにしておこう」
「やぁっ、もっと奥まで……」
「だ、だめだ……これ以上は」

 アレクセイは浅いところでとどめたまま、ゆっくりと腰を揺らした。
 
「ここでも気持ちいいだろう?」
「……んっ……」

 お腹を庇っていた彼の手がゆっくりと上へ這い、硬くしこっている乳首を優しく摘まみ上げた。
 まるで柔らかい快感に包み込まれるみたい。
 浅いところを抜き差しされていると、彼のものが押し込まれて、引き抜かれるときに私の粘膜が引き留めるみたいに彼に縋りつくのが分かる。
 
「メルのここと、ずっとキスしているな……」

 低い囁きが胸を満たしていく。
 彼を中に欲しかったのは、性欲じゃなくて、こうして感じたかったからなのかもしれない。

 浅く抜き差しされるたびに響く淫猥な水音とは裏腹に、気持ちはただ、温かかった。
 乳首を優しく弄っていた彼の手が離れ、私の指を求めてぎゅっと握り込んできた。
 彼の手の温度と、その力強さが、全身に甘い痺れとなって伝わっていく。

「……あっ……イく……」

 柔らかい絶頂の波が来て、私はあっけないほど簡単に果てていた。
 ゆっくりと彼の熱が引き抜かれ、そっと仰向けへと体を向けさせられる。
 いつもみたいにただ気持ちよかっただけじゃない。体中を愛情で満たされている感じ。
 あまりにも深い満足に、ふうっと大きな吐息が漏れた。

「メル……愛している。これからも、ずっと……」

 アレクセイは私の唇に優しくキスをすると、ぽっこり突き出たお腹にも、優しいキスを落とした。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。

完璧な政略結婚のはずでしたが、宰相閣下の“私の妻”扱いが甘すぎます

星乃和花
恋愛
政略結婚のはずでした。 家同士の利も、立場の釣り合いも、全部きちんと整った、完璧に合理的な結婚。 ……なのに、夫となった冷徹宰相は、なぜか人前で私を「最高の妻」と紹介し、暮らしを完璧に整え、他人に近づかれると不機嫌になってしまいます。 “天使”と噂される穏やかな令嬢フィオナもまた、 そんな不器用な優しさに少しずつ心をほどかれて――。 これは、条件で選ばれたはずの夫婦が、 いつの間にかお互いを“ただ一人”として欲しくなるまでの、甘くてやさしい政略結婚物語。 (毎日21:50更新ー全8話)

【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜

こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました! ※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)  狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。  突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。  だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。  そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。  共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?  自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。

十歳の花嫁

アキナヌカ
恋愛
アルフは王太子だった、二十五歳の彼は花嫁を探していた。最初は私の姉が花嫁になると思っていたのに、彼が選んだのは十歳の私だった。彼の私に対する執着はおかしかった。

英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない

百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。 幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。 ※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。

結婚式に結婚相手の不貞が発覚した花嫁は、義父になるはずだった公爵当主と結ばれる

狭山雪菜
恋愛
アリス・マーフィーは、社交界デビューの時にベネット公爵家から結婚の打診を受けた。 しかし、結婚相手は女にだらしないと有名な次期当主で……… こちらの作品は、「小説家になろう」にも掲載してます。

【完結】愛する人はあの人の代わりに私を抱く

紬あおい
恋愛
年上の優しい婚約者は、叶わなかった過去の恋人の代わりに私を抱く。気付かない振りが我慢の限界を超えた時、私は………そして、愛する婚約者や家族達は………悔いのない人生を送れましたか?

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

処理中です...