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誰もが自分の身が可愛いものだ
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「ひぃっ!」
俺は桁違いな殺気を振り撒いているコト姉に恐怖し、悲鳴を上げながら思わずドアを開けて部屋の中に逃げ込んでしまう。
「に、にいさん!」
「せ、先輩!」
2人は突如部屋に乱入してきた俺達に驚いているが、今はそれどころじゃない。
俺は情けないことにコト姉の殺気から逃れるため、ユズと瑠璃の後ろに隠れる。
「ど、どういうことですか! 何故お姉ちゃんはあんな状態に⋯⋯」
「わ、わからない⋯⋯気がついたらああなっていた」
ダメだ。突然の出来事で頭が回らない。とにかく1つだけ確定していることはコト姉が怒っているということだ。
「私⋯⋯鬼というものを初めて見ました⋯⋯」
殺気に耐性がない瑠璃は呆然と立っており、ただ呟くだけで一歩も動くことができないようだ。
鬼か⋯⋯言い得て妙だな。今のコト姉ならその表現が正しい。
「あれ? 私はいつの間に異世界に来ちゃったんだろう? おかしいなあ」
そして瑠璃は目の前の状況が信じられなくて現実逃避しているようだ。
無理もない。今のコト姉は触れれば殺られる、そのような非現実的な雰囲気を醸し出しているからな。
「3人とも何をしているのかな?」
コト姉がジロリとこちらに視線を向けて口を開いた。
「先輩、鬼って日本語を喋れるんですね。もしかして異世界に飛ばされる時に自動で翻訳のスキルを覚えたんですかね。これなら英語のテストもバッチリです」
「いい加減現実に戻ってこい。あれは鬼の力を纏ったコト姉だ。言葉を間違えると大変な目に合うぞ」
冷静になって考えてみるとコト姉はエロ本を見ていたことに対して怒っていると思う。コト姉は自分はエロいスキンシップをしてくるくせに潔癖なところがあり、エロ本とか大人の動画とか大嫌いだからな。実際に見ていたのはユズと瑠璃だけどあれは俺のエロ本だから事実を言うことができない。
「わ、私達は勉強していただけです!」
ユズがコト姉の問いに対して間違ってはいない答えを口にする。
「ふ~ん⋯⋯そのエッチな本を見て? 中間テストには保健体育はないよね?」
「そ、それは⋯⋯」
おっしゃるとおり。エロ本を見ていて勉強しているなんて言っても説得力は皆無だ。
「これを見て勉強⋯⋯ね」
コト姉はパラパラと三冊の本を捲って中を確認している。
今コト姉は何を考えているのだろうか。正直な話熊と対峙した時より怒ってないか? 1つだけわかっているのはこのエロ本の持ち主に対して殺意を抱いているということだろう。
これは絶対エロ本が俺の物だとバレたくないな。
「それで? この教科書は誰のものなのかな?」
ヒィッ! いきなり核心をついた質問をしてきた!
これは何としても誤魔化すしかない。
大丈夫。可愛い妹と可愛い後輩が俺を売るわけない。2人に信じているぞと視線を向ける⋯⋯だが。
「これは兄さんのです」
「これは先輩のです」
しかし俺の妹と後輩との信頼関係は初めからなかったかのように簡単に裏切られる。
「ユ、ユズさん、瑠璃さん、何を言っているのかな? 僕がこのような扇情的な本を持っているわけないじゃないですか」
「そうなの? それじゃあこれは⋯⋯」
よし! コト姉の気を2人に逸らすことができた。こうなったらその隙をついて逃げるしかない。
「私がこのような卑猥な本を持っているわけないじゃないですか」
「そうです。ゴブリンに陵辱されている所を見るのが好きでたまらない、NTR属性を持つ先輩の本に決まっています」
確かにNTR属性も嫌いではないが秒で裏切るのは勘弁してほしい。
「リウトちゃんの? リウトちゃんはお姉ちゃんに嘘をついたのかな?」
「そ、それは⋯⋯ごめんなさい!」
俺はコト姉に土下座をして謝罪する。
もう無理だ。ユズと瑠璃の裏切りでこのエロ本は俺の物だとバレてしまったから、この場を逃れてたとしてもその分もっときついお仕置きがまっているだけ。それならここで謝っておいた方がまだ罪は軽くなるだろう。しかしコト姉は普段聞いたことがないような低い声で俺のことを断罪してくる。
「これがリウトちゃんの好きな本なんだあ。巨乳童顔メイドのご奉仕、あなただけの特別メニュー⋯⋯へえ~特別ってどんなメニューなのかな?」
「オ、オムライスとか食べ物のことじゃないかな⋯⋯うん」
「爆乳後輩家庭教師の個人レッスン、試験の点数が悪いと魅惑のお仕置き⋯⋯魅惑のお仕置きってなに? お姉ちゃんは今リウトちゃんにお仕置きをしたい気分なんだけど」
「た、たぶん追試のことじゃないかな。普通の学校だと赤点を取ると追試だろ」
「義妹デカパイ看護師の秘密の治療、俺はここから退院したくない⋯⋯リウトちゃんは病院送りにして欲しいの? それならお姉ちゃんに言ってくれればいいのに」
「お、俺は病院は好きじゃないから。できれば遠慮してほしいなあ⋯⋯なんて」
怖い⋯⋯怖いよう。
熊なんか相手にならないくらい怖い。だ、誰かタスケテ。
俺は助けを求めるためユズと瑠璃に視線を向けるが、2人も俺と同じ様にコト姉に恐怖しているのか、抱き合ってガタガタと震えている。
「なん⋯⋯ほん⋯⋯むねの⋯⋯き⋯⋯なの」
コト姉は俺の土下座を見て何やらブツブツと呟いている。なんだ? 俺を呪い殺す言葉でも発しているのか?
そして突如発狂したような声を上げた。
「何でこの本は胸の大きな人ばかりなのよ!」
俺達はコト姉の言葉に頭が混乱する。
えっ? それで怒ってたの?
「しかも年下とか妹物ばかりだし⋯⋯お姉ちゃん物はないの!」
ちょっと意味がわからないけど。コト姉はメダ○ニを食らって混乱してしまったのか?
「なるほど⋯⋯先輩、私にはわかりました」
「本当か? 俺にもわかるように教えてくれ」
「琴音先輩は先輩が持っているエッチな本が自分にはない属性物ばかりで嫉妬していると思われます」
「確かに瑠璃さんの言うとおりお姉ちゃんが持っている属性は姉、年上、貧乳⋯⋯兄さんが持っているエッチな本とは正反対な属性ですね」
「なんですって!」
「ひぃっ! お姉ちゃんごめんなさい!」
胸に関してコト姉に話題を出すとはユズもバカな奴。コト姉の怒りを買って慌てて頭を下げている。
この時俺は心の中でユズを笑っていたが、この後コト姉が発する言葉は他人事ではなかった。
「燃やして」
「「「えっ?」」」
「ユズちゃん、瑠璃ちゃん、今すぐこの穢れた本を燃やしてきなさい」
「「しょ、承知しました!」」
コト姉の殺気を受けた2人は軍隊の兵士の如く敬礼をする。
「すぐに燃やして来ます!」
「私のメラ○ーマで灰すら残しません!」
ユズと瑠璃は熊より強い姉の命令に逆らえずエロ本を持ってこの場から立ち去る⋯⋯いや、逃げ出した。
やばい⋯⋯このままだとこの部屋に俺とコト姉の二人っきりになってしまう。今鬼とかしたコト姉と二人になるのは得策ではない。俺も早々にこの場から脱出しなければ。
「俺も一緒に行ってくるよ」
正直な話、俺の長年連れ添った相棒が燃やされるのは辛いが、今はそんなことよりコト姉から自分の命を守る方が先決だ。
そして俺は立ち上がり部屋から出ていこうとするが。
「リウトちゃん」
「は、はい!」
「正座」
ですよね~。
俺はコト姉のプレッシャーに逆らえずその場で正座をするのであった。
俺は桁違いな殺気を振り撒いているコト姉に恐怖し、悲鳴を上げながら思わずドアを開けて部屋の中に逃げ込んでしまう。
「に、にいさん!」
「せ、先輩!」
2人は突如部屋に乱入してきた俺達に驚いているが、今はそれどころじゃない。
俺は情けないことにコト姉の殺気から逃れるため、ユズと瑠璃の後ろに隠れる。
「ど、どういうことですか! 何故お姉ちゃんはあんな状態に⋯⋯」
「わ、わからない⋯⋯気がついたらああなっていた」
ダメだ。突然の出来事で頭が回らない。とにかく1つだけ確定していることはコト姉が怒っているということだ。
「私⋯⋯鬼というものを初めて見ました⋯⋯」
殺気に耐性がない瑠璃は呆然と立っており、ただ呟くだけで一歩も動くことができないようだ。
鬼か⋯⋯言い得て妙だな。今のコト姉ならその表現が正しい。
「あれ? 私はいつの間に異世界に来ちゃったんだろう? おかしいなあ」
そして瑠璃は目の前の状況が信じられなくて現実逃避しているようだ。
無理もない。今のコト姉は触れれば殺られる、そのような非現実的な雰囲気を醸し出しているからな。
「3人とも何をしているのかな?」
コト姉がジロリとこちらに視線を向けて口を開いた。
「先輩、鬼って日本語を喋れるんですね。もしかして異世界に飛ばされる時に自動で翻訳のスキルを覚えたんですかね。これなら英語のテストもバッチリです」
「いい加減現実に戻ってこい。あれは鬼の力を纏ったコト姉だ。言葉を間違えると大変な目に合うぞ」
冷静になって考えてみるとコト姉はエロ本を見ていたことに対して怒っていると思う。コト姉は自分はエロいスキンシップをしてくるくせに潔癖なところがあり、エロ本とか大人の動画とか大嫌いだからな。実際に見ていたのはユズと瑠璃だけどあれは俺のエロ本だから事実を言うことができない。
「わ、私達は勉強していただけです!」
ユズがコト姉の問いに対して間違ってはいない答えを口にする。
「ふ~ん⋯⋯そのエッチな本を見て? 中間テストには保健体育はないよね?」
「そ、それは⋯⋯」
おっしゃるとおり。エロ本を見ていて勉強しているなんて言っても説得力は皆無だ。
「これを見て勉強⋯⋯ね」
コト姉はパラパラと三冊の本を捲って中を確認している。
今コト姉は何を考えているのだろうか。正直な話熊と対峙した時より怒ってないか? 1つだけわかっているのはこのエロ本の持ち主に対して殺意を抱いているということだろう。
これは絶対エロ本が俺の物だとバレたくないな。
「それで? この教科書は誰のものなのかな?」
ヒィッ! いきなり核心をついた質問をしてきた!
これは何としても誤魔化すしかない。
大丈夫。可愛い妹と可愛い後輩が俺を売るわけない。2人に信じているぞと視線を向ける⋯⋯だが。
「これは兄さんのです」
「これは先輩のです」
しかし俺の妹と後輩との信頼関係は初めからなかったかのように簡単に裏切られる。
「ユ、ユズさん、瑠璃さん、何を言っているのかな? 僕がこのような扇情的な本を持っているわけないじゃないですか」
「そうなの? それじゃあこれは⋯⋯」
よし! コト姉の気を2人に逸らすことができた。こうなったらその隙をついて逃げるしかない。
「私がこのような卑猥な本を持っているわけないじゃないですか」
「そうです。ゴブリンに陵辱されている所を見るのが好きでたまらない、NTR属性を持つ先輩の本に決まっています」
確かにNTR属性も嫌いではないが秒で裏切るのは勘弁してほしい。
「リウトちゃんの? リウトちゃんはお姉ちゃんに嘘をついたのかな?」
「そ、それは⋯⋯ごめんなさい!」
俺はコト姉に土下座をして謝罪する。
もう無理だ。ユズと瑠璃の裏切りでこのエロ本は俺の物だとバレてしまったから、この場を逃れてたとしてもその分もっときついお仕置きがまっているだけ。それならここで謝っておいた方がまだ罪は軽くなるだろう。しかしコト姉は普段聞いたことがないような低い声で俺のことを断罪してくる。
「これがリウトちゃんの好きな本なんだあ。巨乳童顔メイドのご奉仕、あなただけの特別メニュー⋯⋯へえ~特別ってどんなメニューなのかな?」
「オ、オムライスとか食べ物のことじゃないかな⋯⋯うん」
「爆乳後輩家庭教師の個人レッスン、試験の点数が悪いと魅惑のお仕置き⋯⋯魅惑のお仕置きってなに? お姉ちゃんは今リウトちゃんにお仕置きをしたい気分なんだけど」
「た、たぶん追試のことじゃないかな。普通の学校だと赤点を取ると追試だろ」
「義妹デカパイ看護師の秘密の治療、俺はここから退院したくない⋯⋯リウトちゃんは病院送りにして欲しいの? それならお姉ちゃんに言ってくれればいいのに」
「お、俺は病院は好きじゃないから。できれば遠慮してほしいなあ⋯⋯なんて」
怖い⋯⋯怖いよう。
熊なんか相手にならないくらい怖い。だ、誰かタスケテ。
俺は助けを求めるためユズと瑠璃に視線を向けるが、2人も俺と同じ様にコト姉に恐怖しているのか、抱き合ってガタガタと震えている。
「なん⋯⋯ほん⋯⋯むねの⋯⋯き⋯⋯なの」
コト姉は俺の土下座を見て何やらブツブツと呟いている。なんだ? 俺を呪い殺す言葉でも発しているのか?
そして突如発狂したような声を上げた。
「何でこの本は胸の大きな人ばかりなのよ!」
俺達はコト姉の言葉に頭が混乱する。
えっ? それで怒ってたの?
「しかも年下とか妹物ばかりだし⋯⋯お姉ちゃん物はないの!」
ちょっと意味がわからないけど。コト姉はメダ○ニを食らって混乱してしまったのか?
「なるほど⋯⋯先輩、私にはわかりました」
「本当か? 俺にもわかるように教えてくれ」
「琴音先輩は先輩が持っているエッチな本が自分にはない属性物ばかりで嫉妬していると思われます」
「確かに瑠璃さんの言うとおりお姉ちゃんが持っている属性は姉、年上、貧乳⋯⋯兄さんが持っているエッチな本とは正反対な属性ですね」
「なんですって!」
「ひぃっ! お姉ちゃんごめんなさい!」
胸に関してコト姉に話題を出すとはユズもバカな奴。コト姉の怒りを買って慌てて頭を下げている。
この時俺は心の中でユズを笑っていたが、この後コト姉が発する言葉は他人事ではなかった。
「燃やして」
「「「えっ?」」」
「ユズちゃん、瑠璃ちゃん、今すぐこの穢れた本を燃やしてきなさい」
「「しょ、承知しました!」」
コト姉の殺気を受けた2人は軍隊の兵士の如く敬礼をする。
「すぐに燃やして来ます!」
「私のメラ○ーマで灰すら残しません!」
ユズと瑠璃は熊より強い姉の命令に逆らえずエロ本を持ってこの場から立ち去る⋯⋯いや、逃げ出した。
やばい⋯⋯このままだとこの部屋に俺とコト姉の二人っきりになってしまう。今鬼とかしたコト姉と二人になるのは得策ではない。俺も早々にこの場から脱出しなければ。
「俺も一緒に行ってくるよ」
正直な話、俺の長年連れ添った相棒が燃やされるのは辛いが、今はそんなことよりコト姉から自分の命を守る方が先決だ。
そして俺は立ち上がり部屋から出ていこうとするが。
「リウトちゃん」
「は、はい!」
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ですよね~。
俺はコト姉のプレッシャーに逆らえずその場で正座をするのであった。
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