トラウマ克服の為にクズに徹します

きるる

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物珍しさで性欲発散 1

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「もう条件は済んだのでは?」
「いや?あれは単なる仕事の依頼」


本当にこの孔雀は狡猾である。


「じゃあこんな幼顔を組み伏せてちょっとサクッと出せば満足するの?」


シュナの無遠慮な言葉にイアンが笑い出す。


「ふはっ。露骨な言い方するなぁ。確かにリアの時よりも幼く見えなくもないけど、ちゃんと大人な可愛い子じゃない」
「子って言っている時点で女性扱いではないよね」
「んーそれはシュナが僕から見て小柄な部類に入るからかな?」


確かにシュナは背は高くはないが、かといって小柄な部類でもないとは思うが、シュナより頭一つ分背の高いイアンからすれば小柄になるのだろう。


イアンは解いたシュナの髪を梳きながら、そこに口を落とす。


「条件はシュナが意識を落とさなかったら、終わりで良いよ」


その言葉にシュナはゆっくりと瞬きする。


「それは一度の性交で?」
「んー二度。一度じゃ足りない」
「トイレで一回抜いてくれば?」
「あはは!」


シュナの遠慮のない言葉にイアンは笑い出す。


「良いなぁ、清楚な顔から出るその言葉。最高」
「お褒めに預かりまして」


そんな話をしている間にもイアンの手はシュナの髪から首、頬と耳の裏に這わせてくる。


「僕に媚びず靡きもせず、その辺の雄と同じ扱いするシュナが気に入ってさ」
「もう少し早く聞きたかったそれ。散々媚びたのに」
「そんなに僕とするの嫌?」
「何度も同じ相手って意味。イアンこそ特定いないって言ってなかった?」
「そう言えば連続はないなぁ。同じ相手は居ても間は空いてたしね」
「それを貫いた方が良いのでは?」
「んーたまにはこんな関係も楽しいかな」


イアンが言っていたように媚びず彼のご尊顔に惚けずに、情事後にさくさく帰るシュナが物珍しかっただけなのだろう。


「たまにで良いからここに来て。次は、そうだな…香油を持ってきてくれた時。意識飛ばなかったらそこでおしまい。勿論その間にリアで居るのも好きにやればいい」
「言われなくてもするけど」
「あは。僕もだからお互い様だ」


まあこうなったらやるしかないかと思うが、何となくしてやられた感があり気に食わないのは仕方ない。


「これって靡かない物珍しい相手との性欲発散ってことでいいの?」
「好きにとってもらって構わないよ」


ふてぶてしい顔をしていたのが面白かったのか、イアンは少し顔を近づけてゆっくりと害のある美しい笑みを深める。


「何ならこの後エリックかデュークのところでも駆け込んで助けてって言いに行っても良いよ?」


この孔雀は本当に悪賢くてならない。

シュナは今まで自分の仕出かしたことの大体は自分でケリをつけてきた。

無知で拙い対応の時はエリック達に助けてもらったが、必ず学んで同じことは繰り返さなかった。

今までの会話からシュナがそうしないことをわかって敢えて煽るイアンに苛つきはするが、負けてたまるかとシュナは根性魂に火をつけ、昼にはしない妖艶な笑みを浮かべる。

イアンはその様子がわかったのか、今度は害のない美麗な微笑みでシュナの頬を包む。


「リアとシュナ。どっちで呼べば良いのかな?」
「どちらでも」
「本名は?」
「どっちも」
「ふふ」


イアンは面白そうに笑んでゆっくりと首を傾げる。


「んーシュナ、にしようかなぁ。なんとなくそっちの方がしっくりくる。…昼夜で使い分けるのは分かるんだけど…シュナとリア、か…」


シュナの唇に優しく触れながらイアンがシュナの髪に顔を近づけた。


「…ああ、この匂い。やっぱあの時の『リア』の香りと一緒。意識飛ばさなきゃこの香りを嗅がれることもなかったのにね」


本当にそれだ。気持ち良過ぎてそちらに集中してしまったシュナの失態である。


「それにしても、いつもああやってことが済んだら帰るの?一時とはいえ相手の温もりを享受することは?」
「無いよ。自分の寝床が一番」
「じゃあシュナの寝顔を見たのは僕が初めてだ」


シュナはもう黙れという風に口を塞いだ。





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