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閑話
閑話 「ジュリオの追想」
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~side ジュリオ
あの領に移り住むと聞いたとき、私がまずはじめに手掛けなくてはならなかったことは、人員の確保だった。
ダオスタの城下町ならばそんな必要はない。
適正な賃金さえ支払えば、ある程度の人材は手に入るのだ。
それこそ、メイドや料理人、掃除夫や警備兵。規定の料金さえ払えば奴隷も所持できる。まあ、あの方はそういったものを好まないがね。
……しかし、あの場所ではそうはいかない。
資料をもとに事前調査を行った結果、 管理されている、確認されている領内の集落の数は5。レイナル領に定住している住民は200人程度。
それも、獣人や亜人を含めた人数でのことだ。
どの集落も厳しい自然環境の中、碌な作物も生産することはできず、狩りを中心に日々の糧を得ているようだった。
しかしその狩りも危険な獣やゴブリンなどの亜人が闊歩する森は避け、比較的安全な平野部での狩りを中心に行っているようで、なんとか不足がないというだけで決して満足の行く生活ができているわけではない。
安くはない依頼料を支払って雇った調査隊は総勢15名。派遣させて彼の地から帰ってきたのは7名。
領内へ向かう山道でゴブリンに襲われたらしく、半数が永遠に還らぬ者となった。
ゴブリンは数が多く、調査隊は逃げ帰ることがやっとだったようで、これは引越しの際の懸念事項となった。
使用人の募集は見事に人が集まらなかった。
二次、三次と追加で募集をかけ、漸く集まったのは他家で問題を起こしたり、不合格とされた者達。
ただでさえ過酷な土地。まともな人材が集まらないことは予想していた通りだった。
ヤン様とも相談しながら、時間もないこともあり、募集に応じてくれた者達である程度許容できる境遇、性格の者とはすぐに契約を交わした。
一人の少女は天涯孤独の身であった。
両親ともに流行病で他界したあと、彼女はハウスメイドとしてとある家で働いていたらしいが、その家の老夫婦も先日他界してしまったとのことだ。他家にもいってみたのだが、器量が悪く、気に入られなかったらしい。
元料理人の女性は結婚を期に退職したらしいが、夫家族との折り合いが悪く、夫とその母親に家を追い出されてしまったとのことだ。
両親は他界しており、実家もないので手持ちの金で家を借り、酒場で働いていたらしい。目減りしていく資金に危機感を覚え、今回の募集に応じたらしい。
一人の男は庭師だった。
とある貴族の家で手入れしていた庭の花を勝手に切り、意中の女性にプレゼントしてしまったのがばれて首になったとのことだ。馬鹿正直に自分の過失を話すこの男には呆れてしまった。
その他にもギャンブルで借金を抱えた男。身を崩して娼館で働いていた女。孤児。盗賊くずれの男などが集まった。
引越しの際の人手は相識の間柄である傭兵を頼った。
ヴィルホは私が商人時代によく世話になった傭兵で、腕がいい上に信用のおける人物だ。
彼が傭兵団を立ち上げたという話は風の噂で聞いており、その評判は悪くはなかった。
ヤン様とも過去に面識があったようで、私は彼らにレイナル家引越し隊の護衛を依頼した。
旅路の中での彼らの仕事ぶりは素晴らしかった。
私の依頼どおり、旅路の中でヤン様やマリア様、アラン坊ちゃまやフィアスお嬢様に近寄る不届きな輩は全くいなかったのだから。
ただし、フィアス様を怖がらせてしまったことは大きな減点だ。
山道に入ってからのゴブリンとの戦いでは、ヤン様やマリア様に出番を奪われて立ち尽くすことしか出来なかった彼らだが、それは仕方のないことだろう。ヤン様達と彼らでは、実力が違いすぎたのだ。
一体誰があの剣の嵐の中に飛び込めると言うのか。誰があの血しぶきあがる肉の塊の中を歩みたいと思うのか。誰があの岩をも吹き飛ばす暴風の中に身を投げると言うのか。
しかし過去に私はヤン様の戦っているところを間近で見た筈なのだが、あれほどではなかったはずだ。
それとも、私の思い違いなのだろうか?
その次の戦闘から、彼らはきちんと護衛の仕事を遂行していた。
ヤン様やマリア様、そしてラスに手を出させないようにうまく陣形を保っている。
私からの苦言も効果があったのか、ヤン様達は積極的に前に出ようとはしなかった。
その後、「お前、ここに残らないか? んで、俺と一緒にあの森と山、攻略してみねえか?」という、ヤン様の鶴の一声でヴィルホはヤン様の部下となった。
ヤン様はことあるごとにヴィルホや他数名と共に森や山に探索に行かれる。
危険なのでやめていただくよう何時も申し上げているのだが、一向に改善される気配がない。
その都度ゴブリンやオーク等の敵性亜人の討伐や、危険な獣を討伐されているので、領内の安全にはつながっているのだが、わざわざヤン様自らが赴かなくてもいいのだ。
それこそ、ヴィルホに任せておいていただきたい。
言っても聞いてくださらないことはわかっているが、何度でも進言する。これが私の役目なのだ。
「父さん、この間渡された虹石だけど、王都では結構な評判だよ」
「ほう」
レイナル城の一室で、私の後を継いだ息子が興奮したように話す。
行商人時代に使っていた馬車や馬などの道具は全てこの息子に譲った。今は主にレイナル領と王都との物資のやり取りを任せている。
「アラン様のやったとおりに綺麗に磨いて貴族の令嬢に見せたら、すぐに食いついてきた。それでどこかのパーティに身に着けていったら、他の令嬢が食いついたらしい。
今じゃあの石を身に着けることがステータスみたいになってるよ」
「ふむ。では産出量を増やすために、ヤン様に相談してみるか」
「頼むよ。結構せっつかれてて大変なんだ。
多分、もっと値を上げられると思う」
親の欲目かもしれないが、息子はなかなかに優秀だ。
先日渡した虹石もなかなかの値段で売ることができたと言っている。
貴族とのパイプは私が築いたものでもあるが、それを維持していくのにはやはり信頼を勝ち取るそれ相応の実力が必要なのだから。
「それと蜂蜜に米、酒に味噌なんかも仕入れておきたいんだけど、大丈夫かな?」
息子の言葉に、私は手元の書類に目を落とす。
「……蜂蜜、酒は問題ないな。だが、米、味噌、醤油は備蓄がまだ心もとない。それぞれ100キログラムが限度だ」
「……100キログラムっていうと、……75リュースくらいだね。……まあ、しょうがないか。これからこっちじゃ冬に入るんだもんね。
それにしても、このグラムっていう単位にはまだ少し慣れないよ」
「慣れろ。慣れればこちらの方が便利だぞ」
「それはわかってるんだけどね。僕も広げようと思っているし。
得意先では使っているところも増えてきたけど、やっぱりまだまだ多くの商人はリュース単位を使っているから」
「リュース単位ではそれ以下の単位の計算がまた面倒だからな」
「そうだね、それにこれはグラム、メートル、、平方メートル、立法メートルで統一されているのがいいよね。大きい単位にはキロとかメガとかつければいいし、小さければミリとかつければいい。ナノってのは使ったことないけど。
今までの単位だと、長さはガット。重さはリュース。広さはザム。大きさはブラスとかカイデリーとかバラバラで、それぞれの測量機が必要だったし、昔と今じゃその目盛の大きさが違ってたりするからね。
けど、今度は一本の巻尺さえあれば長さも広さも大きさも測れるんだから」
グラム、メートル単位はアラン様が考えたレイナル領独自の新しい単位だ。
もとはアラン様がご自身だけで使われていたのを、私がレイナル領の単位として制定した。その新しい単位の完成度と合理性に驚いたことが懐かしい。
「ものは今日中に用意しておく。今夜は泊まるのだろう?」
「そうだね、母さんにも会っておきたいし、2、3日は泊めてもらおうかと思ってる。
流石に明日出発とか言ったら、護衛の傭兵から依頼放棄されかねないからね」
「それもそうだな」
そう言って、私たちは笑いあう。
「そうそう、そういえば神光教会の例大祭がもうすぐだけど、何か重大な発表があるんじゃないかって、噂になっているよ」
「そうか、もうそのような時期なのだな」
この地に移り住んでもう2年にもなる。
領内の状況を聞いたとき、城の状態を聞いたとき、いくらヤン様やマリア様の定期収入があったとしても、この地での生活はもって半年だという私の予想は見事に裏切られた。
ヤン様が森や山で狩ってくる獣の毛皮や角などは希少価値があるため高く取引されている上、マリア様の法術の定期収入は安定している。
その上マリア様は城の一室から見つかったテスラの蔵書を参考に新たな術を開発し、神光教会に申請をしているのだ。申請が通れば定期収入の増額が見込めるだろう。
懸念していた領内の気候は安定しており、さらにはアラン坊ちゃまがラスと共に見つけていらっしゃる珍しい草や虫は領内の村々で試験栽培がされるようになり、米や大豆、芋に蜂蜜など、状況を聞く限りその展望は明るい。
そして私自身、ヤン様の補佐として使用人になったというのに、いつの間にか私の立場は執事になっていた。今では私の天職ではないかとさえ思っている。
当初私は私財を全て捧げる覚悟だったのだが、逆に増え続けている現実がここにある。
あの領に移り住むと聞いたとき、私がまずはじめに手掛けなくてはならなかったことは、人員の確保だった。
ダオスタの城下町ならばそんな必要はない。
適正な賃金さえ支払えば、ある程度の人材は手に入るのだ。
それこそ、メイドや料理人、掃除夫や警備兵。規定の料金さえ払えば奴隷も所持できる。まあ、あの方はそういったものを好まないがね。
……しかし、あの場所ではそうはいかない。
資料をもとに事前調査を行った結果、 管理されている、確認されている領内の集落の数は5。レイナル領に定住している住民は200人程度。
それも、獣人や亜人を含めた人数でのことだ。
どの集落も厳しい自然環境の中、碌な作物も生産することはできず、狩りを中心に日々の糧を得ているようだった。
しかしその狩りも危険な獣やゴブリンなどの亜人が闊歩する森は避け、比較的安全な平野部での狩りを中心に行っているようで、なんとか不足がないというだけで決して満足の行く生活ができているわけではない。
安くはない依頼料を支払って雇った調査隊は総勢15名。派遣させて彼の地から帰ってきたのは7名。
領内へ向かう山道でゴブリンに襲われたらしく、半数が永遠に還らぬ者となった。
ゴブリンは数が多く、調査隊は逃げ帰ることがやっとだったようで、これは引越しの際の懸念事項となった。
使用人の募集は見事に人が集まらなかった。
二次、三次と追加で募集をかけ、漸く集まったのは他家で問題を起こしたり、不合格とされた者達。
ただでさえ過酷な土地。まともな人材が集まらないことは予想していた通りだった。
ヤン様とも相談しながら、時間もないこともあり、募集に応じてくれた者達である程度許容できる境遇、性格の者とはすぐに契約を交わした。
一人の少女は天涯孤独の身であった。
両親ともに流行病で他界したあと、彼女はハウスメイドとしてとある家で働いていたらしいが、その家の老夫婦も先日他界してしまったとのことだ。他家にもいってみたのだが、器量が悪く、気に入られなかったらしい。
元料理人の女性は結婚を期に退職したらしいが、夫家族との折り合いが悪く、夫とその母親に家を追い出されてしまったとのことだ。
両親は他界しており、実家もないので手持ちの金で家を借り、酒場で働いていたらしい。目減りしていく資金に危機感を覚え、今回の募集に応じたらしい。
一人の男は庭師だった。
とある貴族の家で手入れしていた庭の花を勝手に切り、意中の女性にプレゼントしてしまったのがばれて首になったとのことだ。馬鹿正直に自分の過失を話すこの男には呆れてしまった。
その他にもギャンブルで借金を抱えた男。身を崩して娼館で働いていた女。孤児。盗賊くずれの男などが集まった。
引越しの際の人手は相識の間柄である傭兵を頼った。
ヴィルホは私が商人時代によく世話になった傭兵で、腕がいい上に信用のおける人物だ。
彼が傭兵団を立ち上げたという話は風の噂で聞いており、その評判は悪くはなかった。
ヤン様とも過去に面識があったようで、私は彼らにレイナル家引越し隊の護衛を依頼した。
旅路の中での彼らの仕事ぶりは素晴らしかった。
私の依頼どおり、旅路の中でヤン様やマリア様、アラン坊ちゃまやフィアスお嬢様に近寄る不届きな輩は全くいなかったのだから。
ただし、フィアス様を怖がらせてしまったことは大きな減点だ。
山道に入ってからのゴブリンとの戦いでは、ヤン様やマリア様に出番を奪われて立ち尽くすことしか出来なかった彼らだが、それは仕方のないことだろう。ヤン様達と彼らでは、実力が違いすぎたのだ。
一体誰があの剣の嵐の中に飛び込めると言うのか。誰があの血しぶきあがる肉の塊の中を歩みたいと思うのか。誰があの岩をも吹き飛ばす暴風の中に身を投げると言うのか。
しかし過去に私はヤン様の戦っているところを間近で見た筈なのだが、あれほどではなかったはずだ。
それとも、私の思い違いなのだろうか?
その次の戦闘から、彼らはきちんと護衛の仕事を遂行していた。
ヤン様やマリア様、そしてラスに手を出させないようにうまく陣形を保っている。
私からの苦言も効果があったのか、ヤン様達は積極的に前に出ようとはしなかった。
その後、「お前、ここに残らないか? んで、俺と一緒にあの森と山、攻略してみねえか?」という、ヤン様の鶴の一声でヴィルホはヤン様の部下となった。
ヤン様はことあるごとにヴィルホや他数名と共に森や山に探索に行かれる。
危険なのでやめていただくよう何時も申し上げているのだが、一向に改善される気配がない。
その都度ゴブリンやオーク等の敵性亜人の討伐や、危険な獣を討伐されているので、領内の安全にはつながっているのだが、わざわざヤン様自らが赴かなくてもいいのだ。
それこそ、ヴィルホに任せておいていただきたい。
言っても聞いてくださらないことはわかっているが、何度でも進言する。これが私の役目なのだ。
「父さん、この間渡された虹石だけど、王都では結構な評判だよ」
「ほう」
レイナル城の一室で、私の後を継いだ息子が興奮したように話す。
行商人時代に使っていた馬車や馬などの道具は全てこの息子に譲った。今は主にレイナル領と王都との物資のやり取りを任せている。
「アラン様のやったとおりに綺麗に磨いて貴族の令嬢に見せたら、すぐに食いついてきた。それでどこかのパーティに身に着けていったら、他の令嬢が食いついたらしい。
今じゃあの石を身に着けることがステータスみたいになってるよ」
「ふむ。では産出量を増やすために、ヤン様に相談してみるか」
「頼むよ。結構せっつかれてて大変なんだ。
多分、もっと値を上げられると思う」
親の欲目かもしれないが、息子はなかなかに優秀だ。
先日渡した虹石もなかなかの値段で売ることができたと言っている。
貴族とのパイプは私が築いたものでもあるが、それを維持していくのにはやはり信頼を勝ち取るそれ相応の実力が必要なのだから。
「それと蜂蜜に米、酒に味噌なんかも仕入れておきたいんだけど、大丈夫かな?」
息子の言葉に、私は手元の書類に目を落とす。
「……蜂蜜、酒は問題ないな。だが、米、味噌、醤油は備蓄がまだ心もとない。それぞれ100キログラムが限度だ」
「……100キログラムっていうと、……75リュースくらいだね。……まあ、しょうがないか。これからこっちじゃ冬に入るんだもんね。
それにしても、このグラムっていう単位にはまだ少し慣れないよ」
「慣れろ。慣れればこちらの方が便利だぞ」
「それはわかってるんだけどね。僕も広げようと思っているし。
得意先では使っているところも増えてきたけど、やっぱりまだまだ多くの商人はリュース単位を使っているから」
「リュース単位ではそれ以下の単位の計算がまた面倒だからな」
「そうだね、それにこれはグラム、メートル、、平方メートル、立法メートルで統一されているのがいいよね。大きい単位にはキロとかメガとかつければいいし、小さければミリとかつければいい。ナノってのは使ったことないけど。
今までの単位だと、長さはガット。重さはリュース。広さはザム。大きさはブラスとかカイデリーとかバラバラで、それぞれの測量機が必要だったし、昔と今じゃその目盛の大きさが違ってたりするからね。
けど、今度は一本の巻尺さえあれば長さも広さも大きさも測れるんだから」
グラム、メートル単位はアラン様が考えたレイナル領独自の新しい単位だ。
もとはアラン様がご自身だけで使われていたのを、私がレイナル領の単位として制定した。その新しい単位の完成度と合理性に驚いたことが懐かしい。
「ものは今日中に用意しておく。今夜は泊まるのだろう?」
「そうだね、母さんにも会っておきたいし、2、3日は泊めてもらおうかと思ってる。
流石に明日出発とか言ったら、護衛の傭兵から依頼放棄されかねないからね」
「それもそうだな」
そう言って、私たちは笑いあう。
「そうそう、そういえば神光教会の例大祭がもうすぐだけど、何か重大な発表があるんじゃないかって、噂になっているよ」
「そうか、もうそのような時期なのだな」
この地に移り住んでもう2年にもなる。
領内の状況を聞いたとき、城の状態を聞いたとき、いくらヤン様やマリア様の定期収入があったとしても、この地での生活はもって半年だという私の予想は見事に裏切られた。
ヤン様が森や山で狩ってくる獣の毛皮や角などは希少価値があるため高く取引されている上、マリア様の法術の定期収入は安定している。
その上マリア様は城の一室から見つかったテスラの蔵書を参考に新たな術を開発し、神光教会に申請をしているのだ。申請が通れば定期収入の増額が見込めるだろう。
懸念していた領内の気候は安定しており、さらにはアラン坊ちゃまがラスと共に見つけていらっしゃる珍しい草や虫は領内の村々で試験栽培がされるようになり、米や大豆、芋に蜂蜜など、状況を聞く限りその展望は明るい。
そして私自身、ヤン様の補佐として使用人になったというのに、いつの間にか私の立場は執事になっていた。今では私の天職ではないかとさえ思っている。
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