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閑話
閑話 「巨狼と女 上」
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雪の降り積もる深い森の中を一匹の獣が進んでいた。
その毛皮は雪と同様に白銀。体躯は立派と呼ぶには言葉が足りない程の巨体だが、周囲の木々も負けてはいない。
天に向かって真っ直ぐに伸びている木々は高く、最も高い木は大人100人程の高さもあった。
彼の獣の名はラス。
この森一帯の主の名である。
ラスは元々、この森の主ではなかった。
ラスがまだもっともっと小さかった頃、母親に連れられていたのはこの場所に似た、深い森の中だった。
兄弟もいてとても賑やかで暖かだったが、あるとき、それは唐突に終わりを告げた。
何か恐ろしいものが家族を襲ったのだ。
黒くて赤くて熱いものが、母親に襲い掛かった。
母親は必死で戦った。その白く美しい毛並が真っ赤に染まるまで。
母親は子供達に言った。逃げるようにと。
幼いラスは母親に突き飛ばされ、そのまま逃げだした。
どこをどう走ったのか、ラスはもう覚えてはいない。
気がつけば自分だけになっていて、それに気づいたラスは必死で兄弟や母親を呼び続けた。
でも、家族は現れなかった。
長い長い時間をかけて必死に走った。
途中、人間みたいなものや、鳥みたいなもの、自分と同じ姿をしたものが襲ってきた。
倒せるものは倒した。でも、ラスは逃げることの方が多かった。
母親とはぐれ、兄弟とはぐれ、ラスは寂しくて不安な夜を何度も経験した。
あるとき、ラスは大きな猪に襲われた。
子供の猪を狙って、逆にその母親に返り討ちにされたのだ。
猪の大きな牙がラスに突き刺さり、ラスはたまらず逃げ出した。
猪の牙でつけられた傷からは血が流れ続けた。
ラスは水の匂いを嗅ぎつけ、そこに向かおうとした。だが、体から流れ落ちた血はあまりに多く、途中で力尽きてしまう。
痛くて、苦しくて、悲しくて、寂しくて、寒くて。
ラスは力なく鳴いた。
やっぱり、誰も助けてはくれない、ラスはそう思った。
でも、今度は違った。
自分と同じ色の毛を持つ人間が。暖かい人間が。優しい人間が助けてくれた。
その人間の名はアラン。
生死の境で出会ったのは、生涯の友となる人の子だった。
ラスはいつもと同じようにアランと共に過ごしたあと、縄張りの見回りをしていた。
このときは地を駆けず、空を駆けず、ゆっくりと歩く。
ラスの縄張りはとても広く、歩くペースで見回りできないことをラスは知っている。
だから、何日もかけて一か所ずつ歩いて見回るのだ。
そしてこの雪が降り積もる巨木の森で、ラスはいつもとは違う匂いを嗅ぎ取ったのだった。
ラスは静かにその方向へと足を向けた。
時は少し遡る。
ラスが異変を感じ取る数時間程前のこと。
一人の女が雪の降り積もる巨木の森を彷徨っていた。
女はフード付きの厚めの毛皮のマントを頭から被り、自らの手でマントを押さえてその身を寒さから守っている。
フードから僅かに覗く唇は寒さの為か紫に変色しているが、その厚い唇に引き寄せられる男は数多いだろう。
マントの下の豊満な体には簡素な服とその上から革の鎧を身に着け、腰には鉄の短剣と薬草。そして水の入った水筒に僅かな保存食がぶら下げられている。女の持ち物はそれだけだった。
履いている皮のブーツはもともと少しの水くらいなら通さない、それなりの品質のものだったが、長時間雪の中を歩いていたせいで皮には水が染み込み、足元を雪の冷たさから守ってくれるものではなくなっていた。
「……追っては、来ていないようだね」
女は後ろを振り返り、誰に伝えるでもない言葉を呟く。
それは白い息とともに虚空へと消えた。
それは孤独の為か、この極限の状態の為か、女は自分を守るために無意識で言葉を紡いでいた。
女は盗賊だった。盗賊の頭だった。
女は義賊だった。決して貧しいものからは奪わなかった。殺さなかった。
女は裏切られた。それは長年恋人のように連れ添った、自分の部下の裏切りだった。
女のやり方に不満を持った部下たちは結託して、女を陥れようとしたのだ。
女は故に逃げた。裏切りを教えてくれた親代わりだった男は女を庇って、凶刃に倒れた。
女は泣きながら森の中に逃げた。そして逃げながら泣いた。
女は十日前に馬を失った。10年を共にしたその馬は、飛来する矢から主人を守って死んだ。
女は、何もかもを失っていた。
「……もう、ここがどこだかわからないね」
女は一人呟く。
森の中を逃げて、逃げて、逃げた。
それでも男達は執拗に追ってきた。……いや、今もまだ追ってきているのだろう。
途中で襲ってきたゴブリンや獣は数が少なかったのが幸いしてなんとか退けることはできたが、そのせいで愛用の剣を失った。
視界に入るのは一面に雪が降り積もっている巨木の森。
周囲を見渡しても同じような巨木が立ち並んでいるだけだ。
手足の感覚はすでになく、食料も残り僅か。
足跡は降り積もる雪で覆い隠され、方向ももうわからない。
だが、たとえ方向がわかっても戻ることは叶わない。
絶望的な状況だった。
「……あれは、洞窟、かい? ……まあ、なんでもいいか……」
女は巨木の根本にぽっかりと空いた樹洞を見つけると、そこに逃げ込むように入り込んだ。樹洞の入口は大きく、女が両手を広げても尚届かない程の大きさで、奥行は大人が数人横になっても寝れるほどの広さがある。地面には枯れ葉が敷き詰められており、柔らかかった。
「なんだか、意外と快適そうだね……。……まあ、いいか……。快……適なら……それ……で……」
女は枯れ葉の上に腰を下ろすと、すぐに意識を失った。
普段であればそこが何かの巣だと疑うこともできたのだが、それを考える気力は残されてはいなかった。女は限界だったのだ。
数十分か、それとも数時間か、眠りについていた女は頭が朦朧とした中で気が付いた。人ではない、何かの息遣いを。
だが、不思議と恐怖を感じることはなかった。
今はもう、目を開ける気力も、立ち上がる気力も、ましてやまたあの雪の中を逃げる気力など、女には残ってはいなかった。
不思議と体は暖かく何かに包まれているようで、女はまた微睡みの中に融けていくように意識を失った。
ラスはこの森でねぐらにしている樹洞の中、蹲っている人間を見つけた。
ラスは知っている。自分の姿は他者を恐れさせるものだと。
だからラスは慎重に樹洞に入ることにする。でもその人間は何も反応しなかった。
ラスは人間が死んでいるかと思い、近づいて匂いを嗅いでみた。
しかし、ちゃんと生きている匂いが感じられ、浅くではあるが息遣いも感じ取れる。
死んでいるわけではなさそうだったが、ラスはその人間がひどく疲れていることを匂いで感じ取った。
人間は食べ物をちゃんと食べていないようだ。水もどうだろう。
全身は濡れていて、よく見ると小刻みに震えていた。
ラスは知っていた。この時期のこの森では食料が取れないことを。
ラスは感じ取っていた。このままではこの人間が死んでしまうことを。
ラスはアランが自分にしてくれたように、この人間を助けようと考えた。
まず、人間は体が冷え切っていた。だから、人間の体を包むように、ラスはその身を横たえたると、しばらくの間そのままで人間の体を自分の体で温めた。
人間は何度かごそごそと身をよじったりしていたが、起きる気配はなかった。
夜を通して体を温めた結果、人間の呼吸は落ち着いた。
これで大丈夫。
そう思ったラスはノッソリと体を起こし、樹洞を出ると雪の中を駆けた。巨木を蹴って森の上空に出ると、今度は空を蹴って駆けた。
ものの数分で一つの山を越え、緑あふれる森へと降り立つラス。
すぐ近くに綺麗な水を湛えた湖があり、ラスはその中に足を進める。
お腹が水につかるくらいまでの深さまで来ると、ラスは結界術を使って湖の水をくみ上げた。
人間の大人が両手を広げても尚届かない程の大きさの水球の中には川魚が何匹も泳いでいた。
ラスは次に、人間の友達が好んでよく食べている木の実を取った。
赤く硬いその実は甘く酸っぱく、ラスの好物の一つだ。
これを風の術で集めると、それを宙に浮く透明な丸い結界の中に収めていく。
ラスはその木の全部の実を取ることはしない。
この実が他の森の住民にとって大事なことを知っているからだ。
今も近くの枝では、小さな鳥がその赤い実を啄んでいる。
「わふ!」
ラスは中で魚の泳ぐ水球と果実の入っている結界を見ると満足そう一鳴きし、その森を後にするのだった。
その毛皮は雪と同様に白銀。体躯は立派と呼ぶには言葉が足りない程の巨体だが、周囲の木々も負けてはいない。
天に向かって真っ直ぐに伸びている木々は高く、最も高い木は大人100人程の高さもあった。
彼の獣の名はラス。
この森一帯の主の名である。
ラスは元々、この森の主ではなかった。
ラスがまだもっともっと小さかった頃、母親に連れられていたのはこの場所に似た、深い森の中だった。
兄弟もいてとても賑やかで暖かだったが、あるとき、それは唐突に終わりを告げた。
何か恐ろしいものが家族を襲ったのだ。
黒くて赤くて熱いものが、母親に襲い掛かった。
母親は必死で戦った。その白く美しい毛並が真っ赤に染まるまで。
母親は子供達に言った。逃げるようにと。
幼いラスは母親に突き飛ばされ、そのまま逃げだした。
どこをどう走ったのか、ラスはもう覚えてはいない。
気がつけば自分だけになっていて、それに気づいたラスは必死で兄弟や母親を呼び続けた。
でも、家族は現れなかった。
長い長い時間をかけて必死に走った。
途中、人間みたいなものや、鳥みたいなもの、自分と同じ姿をしたものが襲ってきた。
倒せるものは倒した。でも、ラスは逃げることの方が多かった。
母親とはぐれ、兄弟とはぐれ、ラスは寂しくて不安な夜を何度も経験した。
あるとき、ラスは大きな猪に襲われた。
子供の猪を狙って、逆にその母親に返り討ちにされたのだ。
猪の大きな牙がラスに突き刺さり、ラスはたまらず逃げ出した。
猪の牙でつけられた傷からは血が流れ続けた。
ラスは水の匂いを嗅ぎつけ、そこに向かおうとした。だが、体から流れ落ちた血はあまりに多く、途中で力尽きてしまう。
痛くて、苦しくて、悲しくて、寂しくて、寒くて。
ラスは力なく鳴いた。
やっぱり、誰も助けてはくれない、ラスはそう思った。
でも、今度は違った。
自分と同じ色の毛を持つ人間が。暖かい人間が。優しい人間が助けてくれた。
その人間の名はアラン。
生死の境で出会ったのは、生涯の友となる人の子だった。
ラスはいつもと同じようにアランと共に過ごしたあと、縄張りの見回りをしていた。
このときは地を駆けず、空を駆けず、ゆっくりと歩く。
ラスの縄張りはとても広く、歩くペースで見回りできないことをラスは知っている。
だから、何日もかけて一か所ずつ歩いて見回るのだ。
そしてこの雪が降り積もる巨木の森で、ラスはいつもとは違う匂いを嗅ぎ取ったのだった。
ラスは静かにその方向へと足を向けた。
時は少し遡る。
ラスが異変を感じ取る数時間程前のこと。
一人の女が雪の降り積もる巨木の森を彷徨っていた。
女はフード付きの厚めの毛皮のマントを頭から被り、自らの手でマントを押さえてその身を寒さから守っている。
フードから僅かに覗く唇は寒さの為か紫に変色しているが、その厚い唇に引き寄せられる男は数多いだろう。
マントの下の豊満な体には簡素な服とその上から革の鎧を身に着け、腰には鉄の短剣と薬草。そして水の入った水筒に僅かな保存食がぶら下げられている。女の持ち物はそれだけだった。
履いている皮のブーツはもともと少しの水くらいなら通さない、それなりの品質のものだったが、長時間雪の中を歩いていたせいで皮には水が染み込み、足元を雪の冷たさから守ってくれるものではなくなっていた。
「……追っては、来ていないようだね」
女は後ろを振り返り、誰に伝えるでもない言葉を呟く。
それは白い息とともに虚空へと消えた。
それは孤独の為か、この極限の状態の為か、女は自分を守るために無意識で言葉を紡いでいた。
女は盗賊だった。盗賊の頭だった。
女は義賊だった。決して貧しいものからは奪わなかった。殺さなかった。
女は裏切られた。それは長年恋人のように連れ添った、自分の部下の裏切りだった。
女のやり方に不満を持った部下たちは結託して、女を陥れようとしたのだ。
女は故に逃げた。裏切りを教えてくれた親代わりだった男は女を庇って、凶刃に倒れた。
女は泣きながら森の中に逃げた。そして逃げながら泣いた。
女は十日前に馬を失った。10年を共にしたその馬は、飛来する矢から主人を守って死んだ。
女は、何もかもを失っていた。
「……もう、ここがどこだかわからないね」
女は一人呟く。
森の中を逃げて、逃げて、逃げた。
それでも男達は執拗に追ってきた。……いや、今もまだ追ってきているのだろう。
途中で襲ってきたゴブリンや獣は数が少なかったのが幸いしてなんとか退けることはできたが、そのせいで愛用の剣を失った。
視界に入るのは一面に雪が降り積もっている巨木の森。
周囲を見渡しても同じような巨木が立ち並んでいるだけだ。
手足の感覚はすでになく、食料も残り僅か。
足跡は降り積もる雪で覆い隠され、方向ももうわからない。
だが、たとえ方向がわかっても戻ることは叶わない。
絶望的な状況だった。
「……あれは、洞窟、かい? ……まあ、なんでもいいか……」
女は巨木の根本にぽっかりと空いた樹洞を見つけると、そこに逃げ込むように入り込んだ。樹洞の入口は大きく、女が両手を広げても尚届かない程の大きさで、奥行は大人が数人横になっても寝れるほどの広さがある。地面には枯れ葉が敷き詰められており、柔らかかった。
「なんだか、意外と快適そうだね……。……まあ、いいか……。快……適なら……それ……で……」
女は枯れ葉の上に腰を下ろすと、すぐに意識を失った。
普段であればそこが何かの巣だと疑うこともできたのだが、それを考える気力は残されてはいなかった。女は限界だったのだ。
数十分か、それとも数時間か、眠りについていた女は頭が朦朧とした中で気が付いた。人ではない、何かの息遣いを。
だが、不思議と恐怖を感じることはなかった。
今はもう、目を開ける気力も、立ち上がる気力も、ましてやまたあの雪の中を逃げる気力など、女には残ってはいなかった。
不思議と体は暖かく何かに包まれているようで、女はまた微睡みの中に融けていくように意識を失った。
ラスはこの森でねぐらにしている樹洞の中、蹲っている人間を見つけた。
ラスは知っている。自分の姿は他者を恐れさせるものだと。
だからラスは慎重に樹洞に入ることにする。でもその人間は何も反応しなかった。
ラスは人間が死んでいるかと思い、近づいて匂いを嗅いでみた。
しかし、ちゃんと生きている匂いが感じられ、浅くではあるが息遣いも感じ取れる。
死んでいるわけではなさそうだったが、ラスはその人間がひどく疲れていることを匂いで感じ取った。
人間は食べ物をちゃんと食べていないようだ。水もどうだろう。
全身は濡れていて、よく見ると小刻みに震えていた。
ラスは知っていた。この時期のこの森では食料が取れないことを。
ラスは感じ取っていた。このままではこの人間が死んでしまうことを。
ラスはアランが自分にしてくれたように、この人間を助けようと考えた。
まず、人間は体が冷え切っていた。だから、人間の体を包むように、ラスはその身を横たえたると、しばらくの間そのままで人間の体を自分の体で温めた。
人間は何度かごそごそと身をよじったりしていたが、起きる気配はなかった。
夜を通して体を温めた結果、人間の呼吸は落ち着いた。
これで大丈夫。
そう思ったラスはノッソリと体を起こし、樹洞を出ると雪の中を駆けた。巨木を蹴って森の上空に出ると、今度は空を蹴って駆けた。
ものの数分で一つの山を越え、緑あふれる森へと降り立つラス。
すぐ近くに綺麗な水を湛えた湖があり、ラスはその中に足を進める。
お腹が水につかるくらいまでの深さまで来ると、ラスは結界術を使って湖の水をくみ上げた。
人間の大人が両手を広げても尚届かない程の大きさの水球の中には川魚が何匹も泳いでいた。
ラスは次に、人間の友達が好んでよく食べている木の実を取った。
赤く硬いその実は甘く酸っぱく、ラスの好物の一つだ。
これを風の術で集めると、それを宙に浮く透明な丸い結界の中に収めていく。
ラスはその木の全部の実を取ることはしない。
この実が他の森の住民にとって大事なことを知っているからだ。
今も近くの枝では、小さな鳥がその赤い実を啄んでいる。
「わふ!」
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