王人

神田哲也(鉄骨)

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閑話

閑話 「王人」

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~side マリア

 馬の背に揺られて通り過ぎる草原と淡い茜色の空。

 私はその風景を思い出すたび、悲しく寂しい思いを胸に抱く。

 私はこのダオスタより、遥か東に位置する国の生まれだった。
 私がこの遥か西の地を踏んだのは、もうずっとずっと前のこと。
 記憶の中の故郷は遥か遠く、少しずつ少しずつ色褪せては消えていく。





「じゃあ、行ってきます」
「気をつけるのよ」
「うん」

 そう元気に出かけていくのは私の子。
 私と同じ黒い髪と黒い瞳を持った、私とヤンの子供。

 アランはラスの背に乗って、今日も出かけていく。
 多分今日も森の中で剣や術の訓練をしたり、何か興味があるものを見つけてくるんでしょう。
 あの子が毎日を真剣に、でも楽しんで過ごしているのが見ていてよくわかる。

 それを見ていつも思う。
 今、私はなんて幸せなのだろう、と。

 暑い季節がその名残を残しながらも少しずつ遠ざかっていく。
 もう少しすれば遠くの山々は白い衣に包まれて、やがてこの場所も冷たい空気に満たされることでしょう。

 私は朝の空気の冷たさに少し腕をさすり、今は遠い過去に思いを馳せた。



 幼い頃、私は故郷の山の中で過ごした。
 山と山の間の小さな集落の大きな家。
 木々の間の何段もの石の階段を登った先に私の家はあった。
 家族は多く、両親と兄が二人と妹が二人。そして祖母。
 そのほかに住み込みで働いている大人が何人も家にはいた。
 食事のときは常に20人以上で食卓を囲んでいた記憶がある。
 騒がしいながらも、穏やかな日々だった。

 星読みの巫女だった祖母には力があった。
 普通の人には見えない精霊や神様、そしてその他の霊魂。そういったものが見えたり聞こえたりしていたらしい。

 祖母はその力と、星を読み、地を読み、方角を読むことで人を教え導いていた。

 今年はこのような年になる。
 この方角には木を植えると良い。
 この場所は決して掘ってはいけない。
 この部屋に寝てはいけない。
 先祖の祀り方。
 神様の祀り方、付き合い方。
 色々なことを祖母は知っていた。

 大人たちは気味悪がって、あまり祖母には近づこうとはしなかった。
 だけど気味悪がられてはいたけれど、祖母を頼りに訪ねてくる人もまた多かった。
 大きな大人たちが祖母の前ではみんな子供のようになっていた。
 叱られて泣いていた。褒められても泣いていた。祖母はよく大人達を泣かせていた。

 私は祖母と一緒に過ごすことが多かった。
 両親とよりも祖母と過ごした日々のほうが多かったくらいに。

 祖母は厳しかった。
 朝いつまでも起きられない私に祖母がしたことは、汚い雑巾で私の顔を拭くこと。「さあ早く起きてその汚い顔を早く洗ってこい!」と怒られた。
 立ち入ってはいけないという場所に知らずに入ってしまった私に、祖母は冷たい水をかぶせた。何度も何度も。私が泣いてもやめてはくれなかった。

 祖母は優しかった。
 私が転んで泣いていれば優しい手で頭を撫でて、お菓子を食べさせてくれた。
 夜、寂しいときは一緒に寝てくれた。
 一緒に歩くときはいつも手を引いてくれた。
 陽の当たる縁側でひざまくらをしてくれて、色々とおしゃべりをした。
 幼い私に色んなことを教えてくれた。
 それは星の見方だったり、方角の見方だったり、地の見方だったりしたけれど、それ以外のことのほうが多かった。
 野に咲く花の名前を教えてくれた。
 美味しい山菜を教えてくれた。
 食べられる茸を教えてくれた。
 山の中、綺麗な水の湧く場所を教えてくれた。

 私の中には人に恐れられるのも恐れずに厳しく人を導く姿の祖母と、底知れない優しさで人を諭す祖母。そしてよく笑い、よくしゃべる、優しくて暖かい、そんな祖母がいる。
 私は、そんな祖母のことが大好きだった。

 だけど、祖母との幸せな日々は長くは続かなかった。

 ある朝、唐突に祖母は死んだ。まるで眠るように。
 それは秋の始まりの、ある晴れた朝のことだった。
 珍しく寝覚めの良かった私は、祖母に朝の挨拶をしに部屋に向かった。
 普通ならば祖母は日が昇ると同時に起きて掃除なりをしているはず。
 だけどその日、祖母は寝床から起きてはいなかった。
 穏やかな寝顔だった。
 いつもは起きている祖母がまだ寝ている。
 私は不思議に思いながらも、祖母よりも早く起きたという高揚感を感じて、はしゃぐように祖母を揺り動かした。
 祖母は起きなかった。
 幼い私は何度も何度も祖母を起こそうとした。
 だけど、祖母は起きなかった。

 祖母との別れは唐突だった。

 周りの状況は目まぐるしく変わっていく。
 大好きな祖母が死んで泣き伏していた私を置き去りにして。
 祖母が亡くなってから、家の中はおかしくなっていった。

 覚えているのは、祖母の部屋が知らない大人に取られたこと。
 その大人が我が物顔で両親や私たちに命令してきたのを覚えている。泣いてばかりで言うことを聞かない私は随分と折檻された。
 今思えば、あの大人は星読みをしていた祖母の後継者の人間だったのだろう。
 だけど当時の私にはただ祖母の居場所を奪った怖い大人だとしか思えなかった。

 それから、食事は台所ですることが多くなった。祖母の部屋だった場所に行くことはできなくなった。食事の量も減らされて、常にお腹がすいていた。お風呂にも十分に入らせてもらえなくなり、体がかゆくなったりした。

 そしてある夜、寝ていたところを起こされた私はわけもわからないままに荷物を背負わされ、母に手を引かれて家を出ることになる。それは雪がちらちらと振っている、寒い夜のことだった。
 半分眠っているような状態だった私は家を振り返ることもなく、ただ母に手を引かれて歩き、馬車に乗り込んでからは寒さのため、妹たちと毛布にくるまって震えて過ごしたのを覚えている。

 夜が明けて、外を見れば知らない風景が広がっていた。
 はじめのうちは少し興奮してはしゃぐこともあったけれど、段々と住み慣れたあの暖かい家が恋しくなっていった。
 不安で不安でたまらなかった。
 どこに向かってるの? と母に聞けば、「新しいおうちに行くのよ」としか答えなかった。
 いつ着くの? と父に聞いても「そのうち着く」と答えるばかり。
 兄たち二人はただただ黙々と歩みを進めていた。

 西へ西へ。
 私たち家族は西へと向かった。

 途中、獣に襲われた。
 父と兄達が戦い、なんとか追い払うことができたけれど、一番上の兄はその時の怪我がもとで、右腕を無くした。

 ゴブリンに襲われた。
 下の兄は腹に傷を受け、それが段々と腐って死んだ。

 一番下の妹は、ある吹雪の晩、母の背で冷たくなっていた。

 父は旅の途中、兵士に連れて行かれ、それきり二度と会うことはなかった。

 家族は減った、けれど旅は続いた。
 母と兄と妹と、私たち家族は西へと歩く。
 いくつもの道を通り過ぎ、川を渡り、山を越えた。
 幼い私には、それが永遠に続くと錯覚するほどの長い時間だった。

 ある春。ダオスタから遠く東に位置する村でのこと。
 母は見初められ、とある豪農と再婚した。妻に先立たれ、悲しんでいる男だった。
 その男は私たちの父となった。

 新しい父は優しい人だった。
 前妻との間に子はできなかったらしく、私たちは実子のようにかわいがられた。
 私も妹も戸惑いながらも優しい父に少しずつ打ち解けていき、久しぶりに家ができ、穏やかな日々が戻っていく。それはまるで、雪解けの春に大地から小さな芽が吹きだすように、少しずつ広がっていった。

 私は新しい父の計らいで法術を学ぶことができた。
 私は夢中で学んだ。死んだ兄を思い浮かべ、特に身を守る法術と身を癒す法術を強く求めた。
 素質があったらしく、師の元で綿が水を吸収するように術を身につけていった私は、いつの間にか祖母から教わった薬草の知識と師から学んだ治癒術で、その村一番の治癒士となっていた。

 治癒士として、小さな村をまわっては人々を癒した。術と薬草で。
 特に祖母から教わった薬草粥は効果覿面で、みんなすぐに元気になった。
 やっぱり、少し味を整えて食べやすくしたからか、みんなに薬草粥のことを聞かれた。私が村をまわると、必ずと言っていいほど聞かれるくらいに。
 ……でも、「ごめんなさい、今日は薬草粥はないんです」というと何故かみんな「そうかそうか! それは残念だが仕方がないな!」と、言葉とは裏腹に嬉しそうな顔になることが多かったけれど、どういうことだったのかしら?

 それはともかくとして、私は色々な人に感謝され、充実した日々を過ごしていた。

 何度目かの春を越えた頃、私は家族の元を離れることとなった。
 噂を聞きつけたダオスタの軍が、私を召集したのだ。
 母も妹も、新しい父も当然反対した。だけど、国の命令は絶対で召集に逆らえばどうなるかはわからない。私は一人軍の馬車に乗り込み、戦場へと赴いた。

 救えない命は多かった。
 助かった命もまた多かった。
 助かった命は救えない命をどんどんと増やしていった。
 どんなに手を尽くしても命を救えない人を看るのは辛かった。
 命が助かっても、手や足を失って絶望に暮れる人を看るのもまた辛かった。
 人の命が1日に何百と減るのも珍しくない戦場の中、私は自らの最善を尽くした。
 地獄のような場所の中、せめて天幕の中では笑顔を絶やさないようにと軍務に尽くした。

 遠くで何かが爆ぜる音と人の怒号が聞こえてくる。そんな戦場から少し離れた天幕の中。
 私はあの人に出会った。
 暑い夏の日のことだった。

 彼は怪我をした仲間を背負って、私のいる天幕の中に入ってきた。
 むせるような血と汗の臭い。「痛い」と喚く兵士。
 治療に夢中な私ははじめ、彼のことに気が付かなかった。
 彼もまた仲間のことに気を取られてこちらに気を配る余裕はなかったと思う。
 足を切り裂かれた兵士に応急処置を施してから、「もう大丈夫」と私が口布を外して目の前の彼を見やり、彼もまた「良かった」と呟いて私を見たとき。
 私達は一目で恋に落ちた。

 地獄の中で見つけた大切な人。
 私から彼に会いに行くことはできなかったけれど、彼はよく私に会いに来てくれた。
 彼に会うその度に胸は高鳴り、心躍った。私の作った料理を口にして、「美味い」と言ってくれる彼が好きだった。
 出撃がある度にあの人の無事を祈って、帰ってきたその姿を見ては安堵した。
 私達は、恋をしていた。

 大切な人を得た。
 大切なものが増えて、まるで私の手には乗り切らないとばかりに、大切なものが零れ落ちていった。
 戦争で、母達の暮らしていた村が敵の手に落ちたのだ。
 焼き討ちにあったその村からは全てが失われていた。
 母も妹も、父も兄も死んだ。

 戦争に行った私だけが生き残った。
 なんて皮肉な話だろう。

 私は泣いた。
 だけど戦争は悲しみに浸る時間を私に与えてはくれず、流されるままに癒し、見送り、そして看取った。
 戦争が続き、いつしかそれが日常となったころ。私はあの人と肌を重ねるようになっていた。
 ヤンは戦場で昂ぶった心を鎮めるように。私は寂しさを埋めるように。何度も、何度も。
 そしていつしか私はアランを身籠った。

 妊娠者は戦場にはいられない。
 私は一人戦場を離れ、ダオスタの病院に入院して出産に控えた。
 日に日に大きくなるお腹に幸せを感じていたそんな中、夢を見た。

 そのときの夢の内容は今でも覚えている。
 どこか雲の中にいるような白い場所で寝ている私。
 そんな私の大きくなったお腹を、光る人がそっと撫でているのだ。
 まるで祝福を与える聖者のように。優しく、かつ厳かに。
 その夢にどんな意味があったのかはわからない。私はただただ不思議な思いを胸に抱いた。

 そしてあの子が生まれてから、それまでの生活が随分と変わった。
 ただの衛生兵だった私は、いつの間にか上達した法術の腕が認められ、正式な城の法術士となった。
 ただの一兵士だったヤンも、剣の腕と戦争での活躍が認められて近衛騎士団に入隊した。英雄と呼ばれるまでになった。
 だけど、ヤンは活躍したとはいえ、平民。
 私はと言えば、遥か遠くの生まれの異邦人。
 それは、封建的なこの国では異例のことだった。

 戦争は一旦の終結を迎え、爵位を戴いて、娘が生まれ、領地に家を得た。

 過去を思えば大変なことは多かったし、これからもそうだと思う。
 だけど今、今の私たち家族は順風満帆。その言葉通りだった。

 ミミラトル様から何故そうなったのか、レイナル家……いえ、私の運命というものをお聞きしたことがある。

 やっぱり、鍵はアランだった。
 あの子が生まれてからすぐに気が付いた。……あの子の瞳の中に光る金の筋が走っていることを。

 それは証だった。

 祖母から教えられた古い言葉の中にこうある。

『汝瞳の中に金色の光見出した時、其は王人なり。黄人非ず。王人なり。王は王人に非ず。ただの人なり。
 此度王人現れし時、其は世の大立て直し始まりの合図ならん。神は大天変地異起こせし、地の大掃除始まり給う。
 水の教え、水の時代終わりの合図なり。仮の教え、逆法行うもの全て滅びゆくなり』

 王人。
 それは新たなる世界で人々を正しい方向に導く存在。

 王人。
 それは世界の変わり目に出ずる、真の王。

 アランは力を与えられていた。
 自分に味方するものには大いなる力を。
 自分に害するものには災いを。
 そんな力を、アランは持っていた。
 人にそれを知られれば、アランは恐れられるでしょう。忌諱されるでしょう。

 私の中で、アランと祖母が重なる。

 アランは王人なのだろうか?
 王人なのだとしたら、世界はこの先どうなってしまうのか?
 怖くて、畏れ多くて。それをミミラトル様には聞けなかった。

 祖母は与えられた力を自分の為に使うことはなかった。
 ただ人を救い、導く。それだけを考えていた。
 人に裏切られようとも、嫌われようとも、ただ人の為に尽くした。
 祖母には性別も年齢も種族も、地位も関係なかった。

 私はアランにそんな祖母の生き方を教えてきた。

 アランがそれを聞いて、どう思ったのかはわからない。
 けれど、きっと……。





「母様」
「あら、どうしたの? フィアス」

 散歩がてら城の結界を見回っていた私に駆け寄ってきたのは娘のフィアスだった。

「兄様、どこ行ったか知らない? 母様」
「アラン? アランなら、ラスと出かけたわよ」
「えー、またぁ?」
「あの子に何か用事だったの?」
「別に用事っていうわけじゃないけど……。
 最近あまり兄様と遊んでないなぁって」
「そう」
「前は兄様とラスと三人で遊んでたのに、最近私はのけ者なんだもん。
 ダーナさんも最近はセアドさんにべったりだし、つまんない」

 そうやって拗ねるフィアスはまだまだ年相応。
 ヤン譲りの赤い髪に気の強そうな瞳。ふっくらとした頬は少し赤くなっていて、まるで桃のよう。
 ヤンに似たフィアスは、大人になればもっともっと可愛くて美人になること間違いなしね。
 フィアスは私やアランの黒髪を羨ましそうにしているけれど、私は赤い髪も大好きよ。
 だって、ヤンとあなたの色だもの。

 そういえば、今度あの二人は結婚するみたい。
 結婚式は盛大にしてあげないと。
 結婚式と誕生日と言えばケーキだって、アランは言っていたわね。
 なんでケーキかは知らないけれど。

 ……ケーキ、ね。

「じゃあフィアス、私とケーキでも作ろっか」

 私がわざとおどけるように言うと、フィアスは顔を輝かせた。

「母様ほんと!? じゃあじゃあ、あの蜂蜜かけたケーキ作ろうよ!」
「ふふ、はいはい」

 私の手を取ってぴょんぴょんと小さく跳ねるフィアス。
 私はその可愛らしい喜びように思わず笑みをこぼした。

「あとで父様と兄様にあげるんだから、いっぱい作らないとね!」
「あら、ジュリオ達にはあげないの?」
「あげる!」
「じゃあ、頑張ろっか」
「うん! 早く厨房に行こ! 母様」

 フィアスは私の手を取り、引っ張っていく。

 数時間後、城の厨房からは甘い匂いが漂い、その匂いは多くの人を魅了することになった。



 空は茜色に染まり、影を長くしている。
 揺れる稲穂はいつか見た風景のよう。

 でも違う、これは違う風景。



 茜色の空を背に、駆けてくる愛しい家族の姿をその中に見つけたから。
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