王人

神田哲也(鉄骨)

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7-04

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『がおー! がおー!』

 なんとも気の抜ける声が届いてくるが、実際にはかなりの迫力だ。
 ドラゴンであるナタルが青い空に轟音を轟かすと、グラントラムの兵士達は一斉に空を見上げ、すぐに半狂乱の騒ぎとなった。

「うわああああ!」
「ど、ドラゴンだっ!?」
「も、もうおしまいだああああ!」
「だからこんなところに来たくなかったんだ!」
「お母さーん!!」
「き、貴様ら! 逃げるな! ドドド、ドラゴンがなんだ! コ、コラ!!」

 慌てふためき、我先にと逃げ出していく兵士達。
 他者を押しのけ逃げるもの。押され転倒する者。
 それをなんとか止めようとする上官もまた、人の波に押されて飲み込まれていく。
 かなり危険な状態だ。
 襲撃には崖などが無い地形を選んだから、落ちたりして怪我をする人がいないのが救いではあるが。

「アハハハ! 見ろよ、あいつらの慌てっぷり! 見ものだよ!」

 ラスの背中からその状況を見ていると、宙に浮いたままのサタナスが笑っていた。
 その嗜虐的な笑い方は、少年のような姿格好をしているが、まさに彼が邪神である証拠のように思う。
 彼はあのとき「協力する」と言っていたが、何を協力してくれるのか……。
 なにせこのサタナス、本当に何もしないのだ。
 ……いや、何もしないならむしろそのほうがいい。余計なことはするが、有益なことは何もしないのだ!

 彼と過ごした一日の一例である。
 朝、まずは起きない。とにかく惰眠を貪る。
 起こせばいいだろうって? それが出来ないのだ。部屋には誰も入れないから。
 鍵などをかけているからではなく、サタナスは結界を張ってしまうのだ。
 それも、超強力な。
 それこそ母が小一時間ほどかけなければ解除できないほどの。
 この国屈指の法術師だった母が手こずる。
 俺、いや他の一般の人達からすれば、証明不可能な数学の問題に挑むに等しいくらいのものだ。
 手を換え品を換え、毎日変化する術式に、母は勉強になるといって挑戦していたものの、日々の忙しさもあり、対応できないのが実情だ。
 ともあれ、そうして起きたサタナスは、朝食について文句を言う。
 曰く味が薄い、濃い。匂いが気に食わない。焼きすぎ、煮すぎ。冷たいだの熱いだの。よくこれだけ文句を言えるものだと感心するほどに。
 食事が終われば姿を消す。
 白のあちこちでいたずらを働く為に。
 いたずらの中身は軽いものだ。
 物を隠したり、移動させたり、床に何かをこぼしたり、汚したり。
 一度落とし穴にはまったことがあったが、それ以外は概ね軽いものだった。
 ラスが落書きされたのには参ったが……。
 夕食も朝と同じようなもの。文句を延々と言い続ける。
 そういえば、何度か風呂を真水に変えられたことがあった。
 老人など心臓の弱い人相手ならば死にかねないそのいたずらに俺は激怒したが、本人はどこ吹く風。
 結局の、風呂に入る前にお湯の温度をしっかりとチェックする癖がついてしまった。
 ともあれ、そんな毎日だ。
 ある日、使用人など、城で働いてくれている人たちのストレスが天元突破してしまった。
 俺や母のもとに届けられる苦情はうずたかく積みあがり、呆然とするほかない。
 勿論サタナスにはその都度注意している。
 時に強く、時に優しく諭すように。
 だがサタナスは変わらなかった。

「わかったわかった、もうしないよ」

 そのときはわかったと言い、理解してくれたかと思いきやサタナスは同じことを何度も何度も繰り返す。

「あれ? そんなこと言ってたっけ? ごめん、忘れてた! いやいや、覚えてはいたさ。嘘? 嘘じゃないよ。つい忘れてしまっただけなんだよ、つい。あっ、もう行っていい? いいよね、行くよ。じゃあねー」

 適当な返事。
 適当な謝罪。
 適当な態度。
 誠意などもってのほか。気持ちなどかけらも籠められていない。

「……はあ」

 俺はラスの背中でため息をつく。
 ナタルがグラントラムの兵達を追い払うというから様子を見に来たのだけど、サタナスがついてくるとは。

「あはははは! あはははは!」

 腹を抱えて笑うサタナス。
 一体今日のことはどこから漏れたのだろう。

「あはははは! ……あれ? なんだかあいつらを助けてる奴らがいるな」

 サタナスの笑い声が止まった。何かに気がついたようで、混乱するグラントラム兵達を見ている。
 俺も同じように眼下の彼らを見る。
 そこには、混乱する兵士達を誘導し、避難させている四人の冒険者の姿があった。
 倒れている者を起こし、混乱する者に逃げる方向を指し示している。
 皆なんとも的確な、連携の取れた動きをしているのは、レコ達四人組の面々だった。

「さあ、早くあっちに!」

 レコは声を張り上げて、逃げる人達の大きな人の流れを誘導している。

「大丈夫っすか? 歩けないんなら、肩貸すっす」

 体の大きなラウリはそれを生かして人の流れの中に入り、倒れた人を助けている。

「みんなー! 落ち着いてねー! 無理だろうけどー! 怪我して辛い人はこっちー!」

 紅一点のギネは混乱の中で傷を負ってしまった人の手当てをしながら声を出している。

「あっ! 森の中よりも、みんなに続いてください! こっちです。そっちじゃないです」

 最年少のレヴィははぐれてしまいそうな人達を見つけては駆け寄り、うまく誘導している。
 そんな彼らはこちらの協力者だ。
 所謂仕掛け人というやつであっているだろうか。
 彼らは危うい立場にあった。
 その理由は、うちに仕えている執事のジュリオの息子のネッドに、彼らが雇われていたから。
 ネッドは商人として、レイナル領産の色々なものを王都であるダオスタで売っていた。
 勿論仕入れ値は身内価格で安く、そこそこの利益を得ていたらしいが、それはあずかり知らぬことだ。
 優先的……といっても、うちに仕入れに来る根性のある商人はほぼほぼネッドくらいだったから、図らずともそうなってしまったのだが、だからこそ目をつけられてしまった。
 あの商人は、レイナル家と繋がりがあるぞ、と。
 事実、ネッド一家には兵が差し向けられた。
 事前にその情報を藍華騎士団経由で知っていたから、母の転移術でこちらに来れて事なきを得たけど、もし捕まっていたらどうなっていたことか。
 とまあ、そんな国に目をつけられたネッド。そしてそのネッド専属の契約を結んでいたレコたち。
 彼らの立場が危うくなるのは当然のことだった。
 そうなる前に、手を打った。
 ネッドによる専属の解除。そして今回のレイナル領遠征の冒険者の依頼に参加させたのだ。
 勿論彼らが依頼を受けたのは、グラントラム遠征軍が出発してからのこと。
 遠征軍が出発してから受けても、行軍スピードの違いで合流はできたということらしい。
 そもそもこの依頼、うちと敵対するのを嫌ったからか人気がなく、人が集まらずにずっと募集がかけられていたとか。
 なんにせよ、レコたちがこの依頼に潜り込めたのは幸運だった。

「なんだよー……。あれじゃあみんな何事も無く逃げちゃうじゃんか」

 サタナスがつまらなそうにぼやく。
 何事もなく逃げるのなら、そのほうがいい。というかレコ達に遠征軍に潜り込んでもらったのは、うちの関係性の潔白を証明するためとともに、混乱するであろうグラントラム軍の事態収拾を手伝わせる為なのだから。ここでグラントラム軍に恩を売っておけば、心象も良くなり、評価も上がるだろうという狙いもある。

「うわあああ! ドラゴンがまた来たぞおおおおお!!」

 空を旋回し、ナタルが空からグラントラム軍に向かっていく。
 ナタルは実際何もすることはなく、『がおー! がおー!』と言いながら飛び回っているだけなのだが、あれほどの巨体だ。さぞかし下の人達は恐怖であろう。

「くそっ! 弓兵!」

 指揮官の一人が逃げ出している兵達を二十人ほど指揮して、弓を構えさせた。

『ん? 枝が飛んでくるけど、なんだろー?』

 二十本の矢がナタルに飛翔する。
 しかしそれはナタルの羽ばたきに、鱗に当たって落ちていった。
 少し心配したが、ナタル自身が枝というくらいだ。全く脅威にならなかったのだろう。

「ひ、ひいいい! や、やっぱりダメだあああ!」
「あ、こら逃げるな! もう一度構えろ! 貴様ら、上官命令だぞ!」
「うわあああ! ドラゴンが来た! 来たあああ!!」

 逃げ出そうとする兵士。引き止めようとする指揮官。
 そのほんの少しだけ遠くにナタルが大きな地響きをたてて着地する。
 そんなことは打ち合わせに無いことだったが。

『今の枝は、君たちが飛ばしたの?』

 どうやらナタルは純粋な好奇心で兵達に近寄ったのだろう。

「ひいいいい! ドラゴンが今の攻撃で怒ったんだ!? もうおしまいだあああああ!!」

 言葉が通じないから、傍目にはそう見えるだろう。
 ……うん。気持ちはよーくわかる。
 あれ、やられたほうはほんと怖いだろう。
 俺は心の中で頭を下げた。

『アラン様。ちょっと助けに入っても?』
『あ、レコか。……うん、そうしてあげてくれる? あれじゃあちょっと時間もかかりそうだし』
『わかりました。みんな、行くぞ!』

 レコから念話が届いたので了承すると、すぐにレコは方向を変えて、ナタルに向かって跳躍した。

「だあああああ!」

 勢いよく振り下ろされた剣は甲高い音を立ててナタルの腕で受け止められる。

「おらああああ!」

 続いて振り下ろされるのは、大きな戦斧。ラウリが一瞬置いてレコに続いたのだ。
 ラウリの戦斧はレコのすぐ隣。ナタルの右腕に低い大きな金属音を響かせる。
 ナタルは腕を振り払い、レコとラウリを兵士達の方向に跳ね飛ばした。
 丁度ナタルと兵士達の間に着地した二人は叫ぶ。

「何をしている! 早く逃げろ!!」
「ここは俺たちに任せるっス!」
「き、貴様ら!?」

 ナタルから目を離さずに構えるレコとラウリ。
 バスケットボールほどの大きさの火の玉が放物線を描いて彼らの頭上を通り過ぎた。
 火の玉はナタルの顔の前まで来ると、何かに射抜かれて爆発を引き起こす。
 大きな音と共に、ナタルの全身は黒い煙に包まれて見えなくなった。

「ここは私たちが食い止めます!」
「僕らのほうに走ってください! 早く!!」

 ギネとレヴィ。
 二人の足元には術式が引かれ、強く発光していた。
 火の玉はギネの法術。射抜いたのはレヴィの持つ弓矢だった。
 黒い煙からナタルの腕や頭が生えるように、姿を見せると、レコとラウリはそこに向かっていく。
 激しい剣と戦斧が、何度も何度も音を鳴らす。
 火の玉が弓矢に射抜かれて爆発を引き起こす。
 度派手な戦闘だ。

『わーい! たのしー!』

 多分レコ達は全力だったけど、ナタルは楽しんでいるだけっぽかったが。

「おいおい、すげえな!」
「ちょっと、興奮してる場合じゃないですよ。早く行きますよ!」
「貴様ら、待て! 私を置いていくな!」

 レコ達がナタルと激しい戦闘を繰り広げている間に、兵士たちは逃げ出していた。
 最後まで残ろうとした指揮官も、最後に残った若い兵士と壮年の兵士が走り出すのを見て、慌ててその音を追っていく。

「なーんか、つまんないなー……。よーし」

 耳に届いたのは、不穏な声だった。
 見ればサタナスが手をかざして、何かを発動しようとしている。

「サタナス! やめろ!」
「がうう!!」

 思わずラスと二人で叫び声をあげた。

「……ちぇっ……」

 こちらを見やり、小さく舌打ちをして手を下ろすサタナス。
 眼下で派手な戦いを繰り広げているレコと目が合う。

『アラン様、兵達は皆避難しましたか?』
「あっ、ごめん。すぐに確認してみるよ」
『お願いします』

 探知の術を広げて周囲に誰かが残っていないかを確かめると、もう周囲三百メートルに兵の存在は確認できなかった。
 この距離ならもう音は聞こえても、レコ達の姿が見られることはないだろう。
 そのことをナタル、レコに伝えると、彼らは剣を収めて離脱を開始する。
 ナタルはナタルで、尻尾や腕で地面を叩いて大きな音を出し続けた。時折空に向かって火を吐くことも忘れない辺り、彼女はいい女優になるに違いない。

『それじゃあ俺たちはこのままレイナル領に向かいます。ラウリとレヴィはこのままグラントラム軍に合流しますので』
「ああ、わかった。気をつけて」
『ありがとうございます』
『じゃあねー! 楽しかったよ。また遊ぼうね!』

 事前に打ち合わせしておいた通り、レコとギネはこのままレイナル領に向かい、ラウリとレヴィはグラントラム軍へと戻る。
 レコとギネは身を挺して二人を逃がし、このまま行方不明者扱いで今後はレイナル領で暮らしていくことになる。
 というのもナタルほどの強大なドラゴン相手に、誰一人死傷者を出さないで逃げ出せるというのは、いくらなんでも不自然だからだ。
 幸いレコは父に、ギネは母に強い憧れを持っていて、それぞれに弟子入りを希望している。そしてレイナル領から奥の広大な未開の地を冒険してみたいのだという。
 ほとぼりが冷めたら冒険者としてまた再出発するのだと、二人は笑っていた。
 手を繋ぐ二人は幸せそうで、互いに信頼しあっているのが覗えた。
 この遠征でドラゴンから身を挺してグラントラム軍を守ったレコ達は、英雄と称されるようになる。
 レヴィとラウリは組合での階級をあげ、一流冒険者の仲間入りを果たした。
 レコとギネは惜しまれ、二人が恋仲だったということもあり、多くの歌や詩、物語が作られ、グラントラムで流行ることに。
 国からしてみれば、反逆した英雄であるヤン・ファー・レイナルに変わる新しい。それも行方不明者扱いだが、実際は死亡している可能性の高い、扱いやすい文句を言わない英雄の誕生を歓迎したのは間違いない。

「……ようやく、アラン様の気持ちがわかりました」
「……いくらなんでもこれはちょっと、恥ずかしいわ」

 両手で顔を隠しながら呟くレコとギネ。
 その目の前には彼らを題材として作られた、いくつもの本が積まれていた。
 絵本から、長編大作の小説まで種類は様々だ。
 だがいずれも英雄とされた二人はこれでもかと美化されて描かれており、それを見るたびに彼らは赤面した。
 だよね。恥ずかしいよね!
 俺が彼らの肩に手を置くと、その格好のまま首を縦に振る二人。
 そんな彼らの左の薬指には、お揃いの指輪があった。
 キラリと光るそれを見て、俺は笑顔を浮かべるのだった。
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