18 / 104
17.ファンを家に招待します。
しおりを挟むリンさんの家にお邪魔してばかりだったし、やっぱり気を使わせてるな、と思うこともあった。
この間あった時も顔色ちょっと悪かったし、心配だよな。だから俺の家に招待することにした。俺の家で精一杯もてなして、リンさんを癒やしてあげないとな。
ライブ配信の感想もくれてたし、嬉しかったなー。それに俺のメッセージ届いたのかな?聞いてみないと。
リンさんの好きなものは、たしかクレープ…家で作るのは、ちょっと難しいかもな。出来なくは無いけど、不格好なものを出したくないし…
(藍月:リンさん!好きな食べもの教えてください!)
リンさんいつも返信早くしてくれるんだよね。返信早いのってなんか嬉しいよね。いつも気にしてくれてるのかな、つい、ニヤけちゃうね。
あ、既読ついた。
(臨也:甘いものは好きです、でも藍月くんの作ってくれるものは、なんでも美味しいよ)
そっかー…なんでも美味しいんだ…嬉しすぎてもう頬が下がらないや。
甘いもの…パンケーキとかどうかな…?
(藍月:パンケーキとかどうですか?)
(臨也:好きですよ、見た目もなんかかわいいし)
なるほど!リンさんかわいいのも、好きなのかな?あざとい感じで攻めるのもありか…
(藍月:じゃあうちに来てもらうとき作りますね!)
(臨也:はい、楽しみです)
よし!練習がてら作ってみよう。スフレパンケーキ美味しいよなー。レシピは、と
ふーん、何失敗したんだろ…ぺっちゃんこになったけど…試行錯誤しながらパンケーキを焼くこと五、六回だいたい形になったかな。
オッケー。じゃあ次はご飯だよね。リゾットにしようかなー。リゾットは練習しなくて、大丈夫そう。よし!美味しい!
マッサージとか?疲れ取れるよね。あとはお風呂とか?
マッサージは出来るから、アロマオイルとか買っておこうかな。あとは、お風呂の1式揃えておけば、きっとリンさんを癒やしてあげられるはず!
_______________
藍月くんの家にお邪魔する当日、何も出来ないけどせめて何か持っていかないと、と思い買ったのは、地元名物のお菓子。
目の前にあるのは、セキュリティ厳重な高級マンション。明らかに手土産が分不相応だが、遅刻するよりは、と覚悟を決めてインターホンを押す。
「はーい、リンさん?」
「あ、はい」
「すぐ行きます!待っててくださいね」
すぐに出てくれた藍月くんが、迎えに来てくれるらしいので、しばし待つことになった。
やってきた藍月くんは、このマンションに住んでいるのがおかしくない程の輝きがあり、やっぱり住む世界が違うんだな、なんて少し現実逃避した。
「おまたせしました!さ、行きましょうリンさん」
「あの、藍月くんやっぱり、その俺みたいなのが入るのは良くないんじゃないかな…なんて」
「何言ってるんですか!?やっぱり俺みたいなやつの家には入りたくなかったですか?マネージャーが言うように危ないとか思いました?」
「え…いや…なんか凄すぎて…ビックリしちゃって…危ないとか思ってないし、藍月くんほど素敵な人他に知らないよ。」
「ありがとうございます!リンさん!じゃあ行きましょう!荷物持ちますよ!」
そう言って荷物をさっと取られた。…人質に取られた…ような気がしないでもない。気のせいだと思いたい…。
中も流石にきらびやかで、つい、きょろきょろしながら歩いてしまった。そんな俺の様子を隣の藍月くんが、嬉しそうに見ていた。
「お邪魔します。」
「どうぞー!」
「すっごいキレイだね」
モデルルームのような室内に、キレイだという素直な感想が漏れる。
「ありがとうございます!今日はリンさんを精一杯癒やすので、寛いでくださいね。」
リビングのソファに座らされて待っていると飲み物とともに、俺の持ってきたお菓子も出してくれた。
「リンさん!俺このお菓子すっごい好きなんですよ!知ってたんですか?」
「いや、たまたまだね、喜んでくれてよかった」
分不相応と思った持ってきたお菓子は、推しを喜ばせることに成功したらしい。よくやった!あの時の俺!!
_______________
感想、ブックマーク、お気に入りなどありがとうございます!
37
あなたにおすすめの小説
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる