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36.お迎えがきました。
しおりを挟む神谷さんからの連絡が来て、数日。詳細は教えてもらえなかったし、なんとなく緊張してあんまり寝れなかった。
だいぶ早めに準備も終わっている。服装の指定などはされなかったから、自分の中でのオシャレな服を選んだ。
ピンポーン
八時半ピッタリにインターホンが鳴らされる。神谷さんだろうな。凄いちゃんとした大人だ。時間ピッタリだし。
準備も出来ていたので、インターホンには出ずにそのまま玄関を開ける。
「えぇっ!?」
「おはようございます!リンさん!」
「あ…え?おはよう、藍月くん…」
「行きましょ!」
「あ、うん。」
電話で話させてもらったことはあるけど、一応はじめましての神谷さんがいるんだと思ってたら、何故か藍月くんが出迎えてくれた。
藍月くんがいてくれたことで少し緊張は解れたけど、ますますよく分からない…。この面子でスタジオに行って何するんだろう?
疑問は晴れないまま、藍月くんに連れられるままに、車に乗り込む。
「マネージャー、連れてきたよー。」
「ああ、はじめまして、というのも可笑しいか…改めまして、alfalfaマネージャーの神谷と申します。今日はお呼び立てして申し訳ありません。来てくださってありがとうございます。」
「いえ、全然大丈夫です。それにそんなに丁寧に話さなくて大丈夫です。司馬咲臨也です。」
「じゃあ普通に話すが、いいかな?」
「はい、もちろんです。」
神谷さんとは、電話で話したことがあるし、連絡も取らせてもらっていた。はじめまして、という感覚も薄かったけれど、直接会ったことはなかった。
初めて会ったけど、なんというかイメージ通りの感じだ。スーツを着ていて、しっかりと整えられた髪と、眼鏡をかけた出来る人って感じの方だった。
「ところで…今日何をするんでしょうか?」
「撮影をするんだよ。君に来てもらったのはその為だからね。」
「リンさん、今日の撮影、俺のせいなんです!迷惑かけてすみません!」
「藍月くんの?」
「はい…」
「撮影の内容は、着いてから説明させてもらうよ。」
「あ、はい、分かりました。」
撮影…?
その話題はそこで終わりのようだったので、藍月くんに写真集のことを話す。まぁSNSにも投稿してるし、見られてるのはわかってるから、もうすでに伝わってるんだろうけど。それでも直接伝えたかったのだ。
「写真集!すっごい良かった!5冊買ったよ。」
「えへへ!リンさんに褒めてもらえて嬉しいです!」
「最初のページの表情あんまり見たことなくて、ギャップが凄くて!」
「かっこよかったですか?」
「うん!カッコ良かった」
「撮影頑張ったので、良かったです!」
「いろんな面見れて良かったよ!それに筋肉も凄かったし…。」
「頑張って筋トレしました!」
「カッコ良かったよ」
「嬉しすぎます!リンさんにそう言ってもらえるのが1番嬉しいです!」
にこにこした藍月くん可愛い。けど、車内なので距離が近い。ドキドキしてあまり直視出来なかった…。
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