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42.失恋…したかもしれません。
しおりを挟むリンさん帰っちゃった…。やっぱり拙かったかなぁ。はぁ…。これって振られた事になんのかな?
あぁ…最悪。泣きそう。心が沈む。ソファに体重を預けたまま、ぼーっと天井を見つめていた。頭の中には、リンさんとの思い出ばかり浮かんでくる。
プルルル、プルルル
マネージャー…なんだろ?珍しい。基本的に連絡はメールなどの文字で来ることが多い。緊急なのかな…。力の入らない身体を動かして、電話を取る。
「…もしもし」
「もしもし、なんだ?元気ないな…。」
元気ないなって一声でわかるなんて、流石マネージャー…。でも今は話したくない。そのまま流して、さっさと本題に移させる。
「用件は?」
「あ、ああ…急で悪いんだが、今から出られるか?」
「うん、準備しとく。」
「ああ、20分後くらいには着く予定だ。」
「了解」
20分後か。早く準備しないとね。着替えもしてるし、髪のセットもまぁ…多分何も言われなかったからしなくても良さそう。
「ふぅー…頭切り替えないと」
パシパシと頬を叩いて、リンさんのことを考えないように、身体を動かす。と言っても持ち物をカバンに入れるくらいだけど。
20分後、今何時だろう?…え?もう13時過ぎてる…。リンさんが帰ったのは9時前後だった。嘘だろ…?4時間近くぼーっとしてたのか…。まじかぁ…自分がこんなに打たれ弱いと思わなかったな。
迎えに来たマネージャーの車に乗り込んで、これからの詳細を聞く。
「藍月、急に呼び出して悪いな。今日は雑誌インタビューだ。写真はこの間撮ったものと、今日少しだけ撮影する。」
「はい」
「…大丈夫か?」
「大丈夫ですよ」
「そう見えたら聞かないんだがな…まぁいい。何かあればいつでも言うんだぞ。」
「ありがとうございます」
「ああ」
マネージャー良い人なんだよな。俺達の事こんなに気にかけてくれて。相談したところでどうにもならないから、言わないけどね。
理人ともえぎも拾って現場に向かう。道中は基本的にいつもみんなで雑談していることが多いんだけど、今日は話す気にならなくて、俺は黙ったままでいた。
理人ともえぎも心配してくれたけど、何も言えなかった。大丈夫だと言い張って、ごまかせる訳ないとわかっていても、口をついて出るのは誤魔化しの言葉ばかりだった。
メイクなども整えてもらって、着替えもした。仕事の内容としては、この間リンさんとした撮影と共通のものだった。
そのため、される質問も恋愛観的なものが多くて、俺は思い出してしまって言葉に詰まることも多かった。それでも引き攣った笑顔で乗り越えて、終えることができた。
「藍ちゃん、今日どうしたの?」
「なんでもないよ」
「なんでもないわけねぇだろ!なんだよさっきのインタビュー。言い訳があるなら言ってみろよ。」
「ごめん…」
「なんだよ…何かあるなら言えよ。俺は、俺達は仲間だろ?」
「そうだよ藍ちゃん!ちゃんと言ってよ!」
「…まだ話したくない…。自分の中でも整理できてなくて…だから少し待ってほしい。」
「わかった」
「うん、でも僕、そんなに待てないよ。だって心配だし。」
「うん…。」
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