推しアイドルに認知されてました!

おーか

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67.初デートです。3

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待ち合わせをした場所に現れたリンさんは、普段の服や髪型ではなかった。デートだから気を使ってくれたんだとわかった。似合ってるし可愛い!

それに俺の事考えてお洒落してくれるなんて嬉しすぎる…。俺がアイドルだからと色々気を回してくれて、名前もアイくんって呼んでくれるって。普段とは違うのも、なんかいいなぁ!

リンさんの声で呼んでくれるならなんでもいいとも思ってるけど。ふふっリンさんの新しい一面を知れたな。外出かけるの初めてだもんね。こんなに気を遣わせて申し訳ない反面、それでもデートしてくれるのが嬉しい。

と思ってたら、喫茶店の代金リンさんに払われてた…不覚!!まあ、嫌な訳ではないんだけど。でも男としては、いいところを見せたいっていうか…。少しでもよく見られたいんだよな。次は絶対俺が出す!!

タクシーは割り勘だったけど、水族館の入場料金は、押し勝って払う事が出来たので良しとする!

小さな水槽を二人で覗き込めば、当然至近距離にリンさんの顔が来る。リンさんは、そのことに気付いてないみたいだったけど。俺は水槽を見るふりをして、リンさんを見つめる。

水槽を見つめるその横顔は、童心に帰ったようにきらきらとしている。うん、今日も最高。

あ!リンさんに気づかれちゃった…

離れた距離を残念に思いながらも、さも、なんのことかわからない風を装って、突然離れたリンさんに声をかける。すると、近い距離に照れたのだと、正直に言ってくれる。照れながらも言葉にするリンさん。愛らしい。素敵だ。大好きなんかじゃ全然足りない…。自分の語彙力が無いから、この素晴らしさは言い表せないけれど、最高の一言に尽きる。


その後、リンさんの方から写真を撮らないか?と言ってくれた。今までは、流出したりしたら大変だと撮ってくれなかったのだ。それでも撮ってくれるようになったのか…!!

隠し撮りした寝顔とかはあるけど、ツーショットはなかったからとても嬉しい。永久保存する。俺がカメラを構えれば、画角に収まるように、さらに距離を詰めてくれる。そして、写真を撮るときには、にこりと微笑む。

心臓がギュンってした…。それを見たおかげて俺はちょっと変な顔してるけど、リンさんは満足そうだし、嬉しそうだ。今の写真は諦めるとして、また別の場所でも撮ってもらおう。そのときには、きっと完璧な表情で写ってみせる!リンさんが何度も見てくれるのに、変な顔とか嫌だしな。頑張ろう。

人が居なくて、暗い場所に向かっていく。敢えて向かったけど、リンさんは素直についてきてくれる。

「リンさん、手繋いでもいいですか?」

「え?あ…うん。」

周りを確認して、誰もいないことがわかると少し頬を赤く染めながらも頷いてくれる。デートだし、一回くらいは繋ぎたかったんだよね。目標達成!

柔らかくて、小さな手に触れる。軽く繋いだのを、恋人繋ぎにして、さらに握る手に力を込める。リンさんは人目に気を遣う人だから外ではしてくれないと思っていた。けれど、繋いでくれた。それがとても嬉しかった。

「ふふっありがとうリンさん。」

「うん…」

家族連れがやって来て、そっと手を離す。まだ手に残る温もりが恋しい。デートも楽しいけど、ちょっと家に帰りたくなった…。家なら自由に触れられるから。



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