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76.引っ越し当日です。
しおりを挟む引っ越し当日、藍月くんは仕事に行ったので、藍月くんに確認を取って彼方を呼び出した。彼方は一応手伝ってくれるらしい。その代わり、今度新作スプラッタ映画に付き合うことになっている。ホントに好きだよな…。
もうすでに業者による運搬は終わっていて、その後のダンボールの開封作業を手伝ってもらっている。そこまで量があるわけではないんだけど、早く終わらせたかったからな。
「今日はありがとな、彼方」
「別に、条件付きで手伝ってるだけだしな。」
「それでもだって。」
「相変わらずグッズ多いな。まぁあんだけ買ってりゃこの量にもなるか。」
「ははっ…我ながら多すぎるよな。」
「捨てないのか?」
「捨てれるわけ無いだろ。」
「ま、そう言うとは思った」
「全部大事だからな。」
「わかってる。丁重に扱えばいいんだろ」
「おう、丁重に頼んだ。」
「というか、グッズをお前が片付けろよ。」
「たしかに…じゃあ服とか頼むわ」
「はいはい…」
彼方が開けていた箱から丁寧にグッズを取り出しては、棚の引き出しにしまっていく。本当は飾りたい所だけど、藍月くんに見られたら恥ずかしいので丁寧に仕舞っておく。いや、SNSを通してもう見られてはいるんだけど、それはそれだ。
3箱ほど開けたところで休憩を挟むことにした。
「彼方、休憩にしよう」
「おう、お茶出せ」
「座って待ってろ」
「ん…それにしてもいい部屋だな。こんなとこに住めるって相当稼いでんのな」
「あー、事務所の方針らしいよ。何かあったら困るからって良い所に住ませてるらしいよ」
「ふーん、でも稼いでるのは事実だろ」
「さぁね、俺は知らないよ」
「いい男つかまえたな」
「やめろ…」
「悪い」
「そういえば体調もういいんだな」
「それだいぶ前だろ。」
「まぁでもそんなに頻繁に会ってないからな」
「たしかに最近会わなかったな」
「だろ?」
「だな。まぁ…あの時はキツかったけど、割とすぐ治ったわ。そういえば、ノートとかありがとな」
「どういたしまして。ま、体調悪いときはお互い様だな」
久々に話せてよかったわ。色々話そうにも、大学で二人きりになることもそう無いしな。基本的には彼方は女の子とかといることも多いし。外面いいしな。俺とは違って人に囲まれるやつだ。
俺達を繋いでくれたのも彼方だしな。感謝はしてる。あの時、藍月くんと離れたままにならなくてよかった。今はそう思う。
夕方までかかって、引っ越しを終えることができた。俺の荷物が少ないのもあるけど、彼方が手伝ってくれたお陰が大きい。
「かなたー…ありがとなー終わったぁ!!」
「おつかれ…」
ピコン
(藍月: もうすぐ帰ります!)
(臨也:まってる。今ちょうど片付け終わったところ)
「あれ、藍月くんもうすぐ帰ってくるみたい」
「そーかよ。俺少し休んだら帰るわ」
「もう帰んの?」
「いても邪魔だろ」
「んー…ちょっと待て」
(藍月: 終わっちゃったんですね!急いだつもりだったんですけど…あ!遠野さんまだいますか?)
(臨也:まだいるけど、なんかあった?)
(藍月:ちゃんとお礼できてないので、ご飯とかどうかと思って…どうですかね?)
「彼方、藍月くんが晩飯どうって」
「はぁ?なんで?」
「いや御礼したいって」
「あー…わかった…ご馳走になるわ」
「ん、了解」
(臨也:晩飯食べてくって)
(藍月:じゃあお買い物して帰りますね!)
(臨也:はーい)
「藍月くん料理上手いから楽しみにしとけよ」
「はいはい、惚気は勘弁だわ」
「そういうんじゃねぇよ」
「はいはい…」
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