推しアイドルに認知されてました!

おーか

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98.ツアーファイナル

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その後も順調にライブツアーは進んでいった。次のライブで最後だ。ツアーは東京で締めくくられる。最後はスタッフとしてではなくて、観客としてライブに参加する。

今回のライブでは、グッズもまだ買えていないのでグッズも手に入れたい。ボーイッシュな女の子に見えるように、パーカーなどを着た。マスクもするし大丈夫かな。

というわけで藍月くんと朝別れて、グッズ購入の列に並んだ。周りで並んでいるみんなは気合いが入っているようで、綺麗に巻かれた髪や化粧で参戦しているようだ。ファッションに推しの色を取り入れている人も多い。対して俺の格好といえば、可もなく不可もなくといった様相だ。
ファッションセンスもあまりないからなぁ。一応藍月くんの色は靴で取り入れている。目立たないけど。

長い列に並んで、前から回されてきたお菓子などもありがたく頂いたりしながら販売開始を待った。周りは知り合い同士なのかと思えば、初対面の人同士もいるようだった。女の子ってコミュ力高すぎない…?俺には無理そうだ。無難にスマホを触りながら時間を潰した。

早く並んだかいあって、すべてのグッズを手に入れることができた。それぞれのモチーフのアクリルキーホルダーなどもとても良い!それからアクセサリーも、デザイン性が良くてたまにつけてみようと思う。これで俺の貢ぎたい欲も少し収まった。

買い終わって、一度会場を離れる人や、もう一度物販の列に並び直して、数量制限のあった商品をもう一度買おうとする人などを横目に、スタッフさんに声をかけて、会場に入れてもらう。

楽屋で開演までの時間を過ごす。特にやることもないので、いつも通り手伝いをさせてもらう。スタッフさんたちにドリンクを配ったり、聞かれたことに答えたり、そんなことをしているうちに、リハーサルを終えた藍月くんたちが帰ってきた。

「あ、お疲れ様」

「お疲れ様です…って何してるんですか?しばさん休みでしょ?」

「えぇと…グッズも手に入れたし暇だからお手伝いを」

「そうやって休みでも仕事してると、みんなが気を使うでしょ!駄目だよ!」

「あー…ごめんもえぎくん」

「そういえばしばさんグッズ全部買ったの?」

「そりゃあ買ったよ」

「藍月がくれるだろ?」

「駄目だよ!俺は貢ぎたいの」

「リンさん!今日は全力であなたを魅了してみせます!本番楽しみにしててくださいね」

「もちろん楽しみだよ。みんなの休憩邪魔しないように出てるね。」 

「リンさん!なら俺も」

「駄目だよ。外では誰が見てるかわかんないんだから。」

「つか、別にしばさんいても休めるし、ここにいりゃいいだろ」

「そうだね、僕も気にしないよ?」

「じゃあお言葉に甘えるよ」

本番前まで一緒にいて、別々の方向に向かう。ライブが始まるまでもう少しあるが関係者席で静かに待つ。しばらくして、神谷さんもやってきた。

「神谷さん、お疲れ様です」

「おう、おつかれ」






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