不良×平凡

おーか

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副総長×平凡8

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秋夜さんのことで頭がいっぱいだったけれど、藍さんに連れられて歩く。

「あの、藍さん!茜さんの好きなものとか買っていこうと思うんですけど、コンビニとか寄っても?」

「そーだな、それにスポドリとかもいるだろうしな。…あと、べつにタメ口でいいぞ。同い年だろ」

「あ、ありがとうございます。いや、ありがとう」

「おう…」
 
茜さんの好きなものを藍さんに聞きつつ、風邪でも食べられそうなゼリーなどを買っていく。茜さんの家につくと、藍さんが鍵を開ける。鍵なんで開けれるんだろ…?仲良すぎない?

「藍くん、なんでかぎ…」

「あ?あぁ、付き合ってるから渡されてる。」

「つきあって?…恋人?ってこと?」

「おう」

「な、なるほど…。」

少し意外かも…二人ともカッコいいのにな。つきあって…秋夜さん…あーもう!!一旦忘れるって決めたのに!

「気持ちワリィか?」

「え?いえ、俺の好きな人も男だし。」

「ふーん…お前変なやつだな。」

「!?酷くない?」

よくわからないけど、この会話をしてから少し藍くんの態度が柔らかくなった。いいこと…だよね?

「はいんぞー茜」

「お邪魔します」

「…ん、お前ら来たのか…もう学校終わったのか。あー…寝過ぎた…」

「髪やべぇことになってんな。ウケる」

茜さんの髪をさらにぐしゃぐしゃにしながら藍くんが言う。茜さんは少しぼーっとしているようで、特に反抗しないけど、ヤバイ…おもしろ…笑ったらダメ!

「ふっ……くっ…」

「笑うなら笑えよ。うぜぇ。」

「ごめんなさい……あははっ!!面白すぎです!」

「クソ藍!お前のせいだぞ!」

「ははっ茜の髪もとからヤバかったぞ。」

「まじかよ…ダリィ、頭いてぇし。」

「大丈夫か?薬は?」

「飲んでねぇ。」

「あ、俺色々買ってきてるから食べれそうなら食べて。」

「ありがとな……おい!藍?テメェは…ホントにクソ野郎だな…はぁ…こんな時までホントブレねぇよ…。」

「ありがと♪」

買い物袋の中をのぞき込んで、茜さんが藍くんを睨みつけ、それを受けた藍くんはニッコリ笑う。

「あの、どういうこと?」

「あー…お前が買ってきてくれたやつ、俺が食えないもんばっか…。藍が教えたんだろ?」

「藍くん?どういうことかな?」

「茜って柑橘系嫌いだからさ。反応面白くて。つい?」

「せっかく買ったのに!!もう!風邪引かせちゃったお詫びに買ってきたのに!」

「悪かったって…ホントに、茜なら良いって思っちゃうんだよな。」

「クソ野郎…寝る…さっさと帰れ。」

「茜、熱測って、薬飲んでからな?」

「お前がやれ。テメェがワリィんだろうが…」

少し辛そうな茜さんに藍くんが近づいて、どこかから取り出した体温計を脇に差し込んだ。

「えーと…茜さん、家のものとか見てもいいですかね?料理なら出来るので…その…お粥とかなら、出来るかもしれないので…」

「いいけど…藍にはなんも触らせんなよ。すぐイタズラしたがる糞ガキだからな。…それと、俺にも藍にしてるみたいな話し方でいいぞ…」

「はい…じゃなくて、うん!」

ご飯はレンチンできるやつがあったのでそれを使って簡単なたまご粥を作った。それを持って戻る。

!?

キスして…たよね…。藍くんは俺が戻ってきたのに気付いてこっち見てるし…。その視線につられて、茜くんの視線もこちらに向く。気まずいって!

「……なっ!?」

「ごめんごめん。まだ戻ってこないと思ってた。」

「バカ藍!見られたじゃねぇかよ!」

「だからごめんって。如月、ご飯出来たんだよな?」

「あ、うん。出来たよ。たまご粥にしといたけど、どうかな?」

「へー旨そう。茜残してもいいよ。俺か食べる。」

「お前が食べたいだけだろ!…ってかなんでお前らそんな感じなわけ?キス見られたんだぞ?」

「さっき付き合ってるって話したから」

「何勝手に…いや、まぁいいか…いただきます。」

「どうぞ!」

「…うまい…ありがとな…」

美味しいと言ってくれた言葉の通り、茜くんは、ぱくぱくと食べ進めてくれてあっという間に食べ終わってくれた。少し藍くんが残念そうだったけど。またそのうち何か作ってあげよう。

「食べれたみたいでよかった!茜くんに改めてお詫びしたくて、水かけて風邪ひかせちゃって…ごめんなさい!」

「もういい…わざわざ来てくれてありがとな…お前良いやつだな。普通のやつは俺らみたいな不良になんか関わりたくねぇだろうに。」

「そうですか?俺あのあと、秋夜さんに良くしてもらってて、なんか不良って言っても一概には言えないんだなって思って…」

「…ふーん…如月、そうなんだ?へー」

「何ひとりでニヤついてんだよ藍」

「いや?如月の好きな人わかっちゃったなって…つい、ね。如月分かりやすいね」

「わかったって…ホントに?なんで!?」

「いや、話してるときの顔?雰囲気?めっちゃわかる。」

秋夜さんのこと話したときにそんなに顔に出てたのか?だとしたら、皆に筒抜け過ぎない?あんまり人に話さないようにしよ…。

「あんまり話さないようにしよ…。バレバレなの恥ずかしいし…。」

「俺はわかんなかったけど?藍が変なだけだろ…。マジで心読んできて、きめぇよな藍は。」

「ひっど!俺でも傷つくよ?茜。まあ、俺が気付きやすいのはホントだけど。」

「そういうもん?」

「そーそー、だからそんなに気をつけなくていい。…まぁそれは置いといて、佐久間さんと何かあった?」

「ちょっと…あった…かな?」

「ふーん…ま、相談はのってやるから。そろそろ、如月を佐久間さんのとこに送らないとな。」

「どういうことだよ?如月って佐久間さんと何かあんの?」

「んー、さぁね?俺は佐久間さんに頼まれただけだから。」

ほんとに頼んでたんだ。大事にされてる…のかな…。でもまだ、秋夜さんがどのくらいの気持ちで言ってくれたのかわからない…よな。

「あ!ほんとに送ってくれるんだ…。一人で大丈夫なんだけど。」

「今はやめとけ。佐久間さんに揉めてるって聞かなかったのか?」

「聞いてる、けどさ。男だしって思っちゃうんだよな。」

「そうだな。でも今日のとこは、藍をこき使っとけ。」

「はい…。よろしくお願いします。」

「おう、任された。ってことでちょっと出てくるから茜は薬飲んで大人しく寝とけ。」

「はいはい、さっさと行け。如月は、気をつけて帰れよ。今日はありがとな。」

「はい、お邪魔しました。お大事に!早く治してまた学校でね!」






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