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私の誕生日パーティーに婚約者が欠席したのは、ある修羅場に巻き込まれて居たからでした。
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私は今日、誕生日を迎え…身内や友人から誕生日パーティーを開いて貰い祝福される事に─。
だがそこに、私の婚約者の姿はなかった。
そしていくら待っても彼は現れず…結局彼不在のまま、パーティーは進行した。
招待していた友人の一人も欠席だし…二人とも何の連絡もしてこない何て、一体どうしたのかしら─?
来る途中で事故に遭ったり、おかしな事に巻き込まれて居なければいいけれど…。
そんなふうに、私は二人を心配して居たが…その気持ちを裏切られる事になるとは─。
パーティーが終わり、部屋を片付けて居ると…ある人物が、私を訪ねて来た。
それはパーティーを欠席した友人の婚約者で、そして彼に続き部屋に入って来たのは…涙する友人と、項垂れる私の婚約者だった。
「この二人は…昨日の夜に密会し、一晩を共にしたんだ。そして何食わぬ顔で、今日の君の誕生日パーティーに参加する予定だった。」
「何ですって…!?」
「しかも…二人の関係は、何も昨日だけではない。もっと前から、そういう関係にあったんだ。」
そんな…。
私は、婚約者と友人の二人から裏切られていたと言うの─?
「それを知った俺は、二人を直撃し…そして今まで俺の家で今後について話し合って居た。俺は彼女とはもう婚約破棄する事を決めた。そして、二人に慰謝料を請求する。君は…どうしたい?」
すると…私の婚約者は涙を流し、私にこう訴えた。
「お前は、俺を見捨てたりなどしないよな!?浮気も誕生日を祝ってやれなかった事も謝るから!そもそも…この男が俺を引き留めるからいけないんだ。」
その言葉に、私は呆れると同時に…彼への気持ちがスッと冷めて行くのが分かった。
「あなたに彼を責める資格など無い…悪いのは自分じゃない。むしろ今となっては、あなたの様な裏切り者に誕生日を祝って貰わなくて良かったわ。私も彼と婚約破棄し…両者に慰謝料を請求します。」
「そ、そんな…!」
こうして、私は彼と婚約破棄する事を決め…そしてその後、彼らからきっちり慰謝料を払って貰った。
またこの事で、彼の事業に支援金を出す事は取り辞めとなり…そのせいで彼の事業は傾き大変な事になって居るらしいが…もう私には関係の無い話よ。
そして、それから少しして…友人の元婚約者が、私にお詫びのとして贈り物を持って来た。
どうやら、あの男に言われた事を気にしていたらしく…せっかくの誕生日パーティーを台無しにしたと申し訳なく思ったらしい。
私は、彼に対し全く怒っては居なかったが…彼の気持ちと贈り物は、有難く受け取る事に─。
するとその事がきっかけで、私は彼と仲良くなり…私達はいつしか、互いに特別な感情を抱く様になった。
こんなに優しくて素敵な人を裏切るなんて…友人は見る目が無かったのね。
そして、交際を始めた私達は順調に愛を育み…近く婚約する事も決まった。
来年の誕生日は…婚約者となった彼と二人きりで過ごすのも素敵だと、私は今から楽しみにして居るわ─。
だがそこに、私の婚約者の姿はなかった。
そしていくら待っても彼は現れず…結局彼不在のまま、パーティーは進行した。
招待していた友人の一人も欠席だし…二人とも何の連絡もしてこない何て、一体どうしたのかしら─?
来る途中で事故に遭ったり、おかしな事に巻き込まれて居なければいいけれど…。
そんなふうに、私は二人を心配して居たが…その気持ちを裏切られる事になるとは─。
パーティーが終わり、部屋を片付けて居ると…ある人物が、私を訪ねて来た。
それはパーティーを欠席した友人の婚約者で、そして彼に続き部屋に入って来たのは…涙する友人と、項垂れる私の婚約者だった。
「この二人は…昨日の夜に密会し、一晩を共にしたんだ。そして何食わぬ顔で、今日の君の誕生日パーティーに参加する予定だった。」
「何ですって…!?」
「しかも…二人の関係は、何も昨日だけではない。もっと前から、そういう関係にあったんだ。」
そんな…。
私は、婚約者と友人の二人から裏切られていたと言うの─?
「それを知った俺は、二人を直撃し…そして今まで俺の家で今後について話し合って居た。俺は彼女とはもう婚約破棄する事を決めた。そして、二人に慰謝料を請求する。君は…どうしたい?」
すると…私の婚約者は涙を流し、私にこう訴えた。
「お前は、俺を見捨てたりなどしないよな!?浮気も誕生日を祝ってやれなかった事も謝るから!そもそも…この男が俺を引き留めるからいけないんだ。」
その言葉に、私は呆れると同時に…彼への気持ちがスッと冷めて行くのが分かった。
「あなたに彼を責める資格など無い…悪いのは自分じゃない。むしろ今となっては、あなたの様な裏切り者に誕生日を祝って貰わなくて良かったわ。私も彼と婚約破棄し…両者に慰謝料を請求します。」
「そ、そんな…!」
こうして、私は彼と婚約破棄する事を決め…そしてその後、彼らからきっちり慰謝料を払って貰った。
またこの事で、彼の事業に支援金を出す事は取り辞めとなり…そのせいで彼の事業は傾き大変な事になって居るらしいが…もう私には関係の無い話よ。
そして、それから少しして…友人の元婚約者が、私にお詫びのとして贈り物を持って来た。
どうやら、あの男に言われた事を気にしていたらしく…せっかくの誕生日パーティーを台無しにしたと申し訳なく思ったらしい。
私は、彼に対し全く怒っては居なかったが…彼の気持ちと贈り物は、有難く受け取る事に─。
するとその事がきっかけで、私は彼と仲良くなり…私達はいつしか、互いに特別な感情を抱く様になった。
こんなに優しくて素敵な人を裏切るなんて…友人は見る目が無かったのね。
そして、交際を始めた私達は順調に愛を育み…近く婚約する事も決まった。
来年の誕生日は…婚約者となった彼と二人きりで過ごすのも素敵だと、私は今から楽しみにして居るわ─。
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