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両思い
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「パン屋で働き始めたシャルに誰より先に声を掛けてよかった。話せる様になると俺の仕事が危険を伴う事もよく分かって心配してくれるのが嬉しかった。俺が1番に声を掛けたからと、シャルの事を狙っていた仕事仲間には牽制できたし、デートに誘ったら喜んで来てくれたシャルをますます好きになった」
いつもより饒舌に話すゼクルスは僕の髪にキスをしたり、耳の裏を触ったり、胸を触れるくらいに撫でられたり。全部自分が触れていい物だと言わんばかりに身体全体を優しく触れながら話し続けていた。
「デートをしていた時に手を握ろうと何度も思ったんだよ。でも俺は仕事上、普通の手じゃない。硬くてゴツゴツしててよ……。シャルにこの分厚くなった皮の硬い手を気づかれたく無かった」
「そんな事ない!!僕はゼクルスの手が好きだよ!!仕事を頑張っている立派で凛々しい手だ」
僕は咄嗟にゼクルスの両手を掴んだ。ゼクルスの皮膚の皮が厚くなった手は本当に立派な手だし、ゼクルスがそんな悩んでいたなんて知らなかった。
「ああ。俺は思い違いをしていた。そんな事なんか気にせず、シャルともっと早く手を繋げばよかった。それがシャルが催眠術を俺に掛けてくれたお陰でよく分かったよ」
いつもより饒舌に話すゼクルスは僕の髪にキスをしたり、耳の裏を触ったり、胸を触れるくらいに撫でられたり。全部自分が触れていい物だと言わんばかりに身体全体を優しく触れながら話し続けていた。
「デートをしていた時に手を握ろうと何度も思ったんだよ。でも俺は仕事上、普通の手じゃない。硬くてゴツゴツしててよ……。シャルにこの分厚くなった皮の硬い手を気づかれたく無かった」
「そんな事ない!!僕はゼクルスの手が好きだよ!!仕事を頑張っている立派で凛々しい手だ」
僕は咄嗟にゼクルスの両手を掴んだ。ゼクルスの皮膚の皮が厚くなった手は本当に立派な手だし、ゼクルスがそんな悩んでいたなんて知らなかった。
「ああ。俺は思い違いをしていた。そんな事なんか気にせず、シャルともっと早く手を繋げばよかった。それがシャルが催眠術を俺に掛けてくれたお陰でよく分かったよ」
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