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お前はどうしてそこまで出来る…?
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──職員室での用を済ませ、変わらず自分の席へと戻り、俺は空を眺めながらいつもとは違う事を考えていた。
俺は一向に振り向こうとしないのに、ずっと声をかけてくれる山下…
目的はなんだ…?
なぜお前は、そこまで俺には関わろうとする…?
そして、なぜ周りにΩだと言うことを隠している…?
俺もαだと言うことを隠しているのであれば、アイツにも理由があるはずだ…
なんでかな…別に一人でいいって思ってるくせに、やっぱりアイツの事が気になる…いや、気になってきている俺がいる…
アイツ、ただ可愛いだけじゃねぇ…
ただ、俺にはやっぱり振り返る勇気がねぇんだ…振り返ってもう、何かを壊してしまう事はしたくねぇんだよ…
気付けば、山下の事を考えまくっていたその時だった。
俺の耳を可愛い声が刺激する。
「山際くん、良かったらこれ食べて?」
振り向かないつもりだったのに、外を見つめていた俺の視界には窓ガラスに映る山下の姿。
そして、山下は俺の机に何かを置いたんだ…
窓ガラスに映る山下にドキッとしてしまった俺は、咄嗟に山下が置いたある物に目を逸らした。
机に置かれたもの…
それは栄養クッキーだったんだ…
な、なんでまた…?
まさか…俺がお昼ご飯を食べていない事を気にして、わざわざ買ってきてくれたのか…?
まさか……まさかだよな…?
素直に『ありがとう』と言えれば良かったのに…俺の弱さと不安がその行為を拒み続ける。
俺は、栄養クッキーからまた目を逸らし、山下が映らない窓ガラスを見つけて、また空を眺め始めてしまったんだ…
「置いておくね?」
俺が素っ気ない態度をしても、山下は何も変わらない…そのまま、俺の後ろの席にそっと座る山下。
俺も俺で大バカもんだよ…
本当は…本当は…!でも、山下…すまん…
もう少し、もう少しだけ考えさせてくれ…
俺は、気持ちがグチャグチャになりながらも、山下がいない時を見計らって、アイツがくれた栄養クッキーを口へと運んだ。
甘いくせに…甘ったるいくせに…口へと運んだクッキーは、めちゃくちゃ温かかったんだ…
俺は一向に振り向こうとしないのに、ずっと声をかけてくれる山下…
目的はなんだ…?
なぜお前は、そこまで俺には関わろうとする…?
そして、なぜ周りにΩだと言うことを隠している…?
俺もαだと言うことを隠しているのであれば、アイツにも理由があるはずだ…
なんでかな…別に一人でいいって思ってるくせに、やっぱりアイツの事が気になる…いや、気になってきている俺がいる…
アイツ、ただ可愛いだけじゃねぇ…
ただ、俺にはやっぱり振り返る勇気がねぇんだ…振り返ってもう、何かを壊してしまう事はしたくねぇんだよ…
気付けば、山下の事を考えまくっていたその時だった。
俺の耳を可愛い声が刺激する。
「山際くん、良かったらこれ食べて?」
振り向かないつもりだったのに、外を見つめていた俺の視界には窓ガラスに映る山下の姿。
そして、山下は俺の机に何かを置いたんだ…
窓ガラスに映る山下にドキッとしてしまった俺は、咄嗟に山下が置いたある物に目を逸らした。
机に置かれたもの…
それは栄養クッキーだったんだ…
な、なんでまた…?
まさか…俺がお昼ご飯を食べていない事を気にして、わざわざ買ってきてくれたのか…?
まさか……まさかだよな…?
素直に『ありがとう』と言えれば良かったのに…俺の弱さと不安がその行為を拒み続ける。
俺は、栄養クッキーからまた目を逸らし、山下が映らない窓ガラスを見つけて、また空を眺め始めてしまったんだ…
「置いておくね?」
俺が素っ気ない態度をしても、山下は何も変わらない…そのまま、俺の後ろの席にそっと座る山下。
俺も俺で大バカもんだよ…
本当は…本当は…!でも、山下…すまん…
もう少し、もう少しだけ考えさせてくれ…
俺は、気持ちがグチャグチャになりながらも、山下がいない時を見計らって、アイツがくれた栄養クッキーを口へと運んだ。
甘いくせに…甘ったるいくせに…口へと運んだクッキーは、めちゃくちゃ温かかったんだ…
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