私の婚約者の苦手なもの

jun

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ケンカ

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トリーちゃんと殿下がケンカしている。


今朝まではあんなに仲良くしていたのに、昼休みにトリーちゃんが殿下の所に行ってから様子がおかしい。

いつもスンとした顔をしているトリーちゃんの眉間が寄っている。

そして、放課後、殿下とケンカしている。


なんだか近寄れないから遠巻きに見ているが、気になる。

シンシアちゃんを呼んでみたら出て来てくれたので、理由を聞いてみたら知らないそうだ。

試しにロイに聞いたら、
「知らない」と言われた。



まだやってる。めっちゃ怒ってる…殿下が。
あ、トリーちゃん泣きそう…
お!殿下が困ってる!

「ねえ、シンシアちゃん、側に行って聞いてきてよ。」

「嫌です。あの二人のあんなケンカしてる時になんか行ったら死んじゃいますよ、こんな末端の貴族令嬢なんか。」

「いやいや、死なないから。でも気になるなぁ、トリーちゃんがあんなに感情出すのなんてない事でしょ?」

「そうですね、ないですね。」

「ロイ、行ってきてよ」

「嫌だ。代理、行ってこい!」

「だから嫌だって言ってるじゃないですか。」

「止めに行った方がいいかな?」

「そろそろ止めた方がいいかもな」

「あ!トリーちゃん泣いちゃった!行ってくる!」



と二人のケンカを止めに行った。


「殿下!大事な人を泣かせてどうするんですか!」

「いや、これは…でもどうしても許可出来ない事で…」

「危険な事はしないと言っているではありませんか!」

「だから、その件はサイモンがやっているから、少し待てと言ってるんだ。」

「ですが…「待て‼︎それ以上はここで言うな!」⁉︎」

「そうですね、申し訳ございません…」

「もう泣くな、落ち着け。リリーちゃんが心配してるぞ」

「・・はい」




なんか私、邪魔みたいです…

「あの、大丈夫そうなら私、戻りますね。
トリーちゃん泣かないでね。殿下が悪いなら『愛でる会』使って仕返しするから!」

「『愛でる会』は止めろ!」

「じゃあ、二人でもっと冷静に話し合ってください。トリーちゃん、私ロイの所に戻るね、すぐそこだけど。」

「リリー様、心配かけて申し訳ありません。」




ロイの所に戻った。

「行ってきた。トリーちゃん、何かの許可を殿下から取りたかったみたい。
でも殿下が許可出さなくて、出せ、出さないでケンカになったみたいだよ。
それに私の前では言えないみたいだった…。」

「あの殿下が言えない事なら聞かない方がいい。」

「ですね。良からぬ事みたいです。」

「トリーちゃんが良からぬ事をするって事?」

「隠密が何かに首を突っ込もうとしてるんだろ、きっと。危険だから殿下は止めてるって事だよ。」

「危険な事⁉︎ダメだよ、それはダメ。」

「代表があんなに食い下がるって事はリリー様かロナルド様が絡んでるんじゃないですか?」

「代理‼︎」

「あ!すみません、違います、多分・・・あ!ほら中庭に蜂の巣が出来てたじゃないですか。それの撤去の事じゃないですか?あれは危ないですから!」

「蜂は危ないからな、それだ!」

「・・・ホントかな…。」

「きっとそれだ。それ以外に何があると思うの、リリー?」

「分からん!」

「そうですよ、リリー様。二人の事は二人に任せましょ。さあ、いつ終わるか分からない人達は放っておいてあちらでお菓子を食べましょう!私がとっておきのクッキーをあげますからね。」

「そうだね、お茶飲みながら食べよう!」

「「フゥ…」」






******************


シンシアです。

いやあ、危なかったですよ~。
冷や汗流れました~。
危なくロナルド様に殺されるところでしたよ!


思わず言っちゃったんですよね~。


リリー様とロナルド様が絡んでるのは確実でしょうね。
あんなに殿下が反対してるんだから首なんか突っ込んだら危険なんでしょう。

そんな案件にリリー様を関わらせるのはロナルド様が許さないですからバレる訳にはいかなかったのに、ついポロっと…。

リリー様にバレてたらリリー様自体が突っ込みそうですもん。


最近はリリー様の扱いが分かってきたので誤魔化せて良かった~。

それにしてもロナルド様の怖いこと。
あの時の顔…

後で説教ですね、これ。


とりあえず、死ななかったら、またお会いしましょう!








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