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合同会議
しおりを挟む〈グランディ家とワソニック家合同会議〉
「もうすぐ退院だな、良かったな、カイル。」
「ああ、安心した。元気だが急に具合が悪くなったらと思うと不安で堪らなかった。」
「そうよ、この人夜こっそり泣いてたりしてたんだから。」
「シェリル!こっそり泣いてるのが分かったなら言うもんじゃないと思う!」
「だって可愛らしかったから。こういう所ロナルドはそっくりね。」
「カイルは意外と涙脆いからな。」
「ロナルドが寝てる時、鼻に手を充ててるから何してるのかしらと思ったら、息してるか確認してたんですって!可愛いでしょ。」
「息子を心配して何が悪い!」
「悪いなんて言ってないわよ、可愛いって言ったのよ。」
「まあまあ、とにかくロイ君が元気になって本当に良かったわ。そうじゃなきゃ、リリーがまたおかしくなってたもの。」
「あの時は見てられなかったわ…我が子も心配だったけど、あのリリーちゃんは見てられなくて…心配したわ…」
「あんなリリーを見た事がなかったから、マリアと二人話しかける事しかなかったなぁ…辛かった…娘を押さえつけて睡眠薬飲ますなんて事…すると思わなかった…」
「あの時は急に暴れ出したのよね…ロイ君の所に行かないと、って…」
「そんなに暴れたのか?リリーちゃん」
「あの細い身体で何処にこんな力がってくらいだった。
生まれて初めて神に祈ったな、どうか朝になったらロイ君も目覚めて、リリーも元に戻ってますようにってな。」
「俺はそれまで実感がなくてどこか他人事のような感じだったのが、リリーちゃん見て現実なんだって思った…あの時は泣きそうだったな…リリーちゃんが壊れてしまうと思って心配だった。」
「やだ、もうやめましょ!暗くなってしまうわ。
そうそう、レイモンド様はあれからどうなったの?ロザンナさんと。」
「そうなのよ!あの二人、いい感じらしいわよ~。」
「そうなのね!だってレイモンド様、ロザンナさんに会った帰りの馬車の中で鼻歌歌ってたらしいわよ!」
「「鼻歌⁉︎あのレイモンドが?」」
「そうよ、前にロイ君が言ってたもの。」
「へえ~離婚回避したって事か。」
「それがタニヤさんが反対らしいわ。まあ最初が最初だからね~」
「「「あ~~タニヤね~」」」
「何かいい案ないかしらね。」
「二人の事なんだから回りが騒いだらまとまるものも纏まらんぞ。」
「「そうね~」」
「そういえば、結婚式の招待客どうするの?イーガー家呼ぶの?」
「リリーのお友達の家だもの、どうして?ダメなの?」
「まあ、その、何?あれよ。」
「あれって何よ。」
「アラン様、マリア様は知らないの?」
「教えてない。怖くて口に出せない。」
「シェリル、これ以上はダメだ。」
「ちょっとちょっと、ここまで言っておいて、何なの?」
「マリア、これは聞いた者を呪い殺すくらい危険な話しなんだ。マリアには生きていて欲しい。」
「みんな生きてるじゃない!」
「他の者は…学生時代にお祓いしてもらったんだ!」
「お祓い?ヤダ、怖い。」
「そうだ、怖いんだ!だから話せない!」
「アラン、結婚式に呼ぶ事になるぞ!」
「はっ‼︎そうだ…魔王様…また…来る…」
「また?誰のこと?」
「魔王様が…笑った…そして…帰った…」
「あはは、アランが壊れた!」
「カイル様、笑い事じゃないわ!アラン、アラン、戻ってきて!」
「はっ‼︎あの顔を思い出したら頭の中があの顔でいっぱいになってた…怖い…」
「もう一体誰の事?」
「イーガー家のジュリア様だよ。」
「カイル!」
「仕方ないだろう、これ以上隠してたらマリア殿怒り狂うぞ。」
「ジュリア様?ジュリア様が魔王なの?どうして?」
それから魔王降臨の説明を聞いたマリアが、
「・・・・なるほど、魔王様ね…だからジュリア様が来た時怯えてたのね。」
「それで結婚式はどうするの?呼ぶの?」
「カトリーヌ嬢だけでいいんじゃないか?」
「そうだ、カトリーヌ嬢だけ呼ぼう。」
「ハロルドはどうする?呼ばないのも可哀想だろ?」
「なんでハロルドは魔王と結婚したんだ!」
「一目惚れなんだから仕方ないだろ、あの光景見て恍惚とした表情のハロルド覚えてるだろ。」
「呼ぶしかないのか・・・・」
「一日だけだし、なんとかなるんじゃない?」
「だったらイアンも呼ぶ!」
「「「ハア⁉︎」」」
「イアンも呼んで恐怖を分散させる。」
「もう~アラン!陛下は呼べません!」
「あのさ、今日ってどうして集まったかお前達分かってる?」
「あ!忘れてた!ロイ君の退院祝いどうするって事だった!」
「そうよ、ロナルドの事よ!」
「じゃあ、ロイ君が喜ぶプレゼントを考えましょ!」
「リリーちゃんの使ったタオル。」
「リリーの食べかけのクッキー。」
「リリーちゃんの匂いのする物」
「ロイ君って変態なの?」
こうして結局何も決まらないまま解散になった。
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