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「……もう限界ですわ。耳の奥で『オホホ』がゲシュタルト崩壊を起こしていますわよ」
カトレア様を客間に押し込み、「自習」という名の放置を決め込んだ私は、自室でぐったりと横になっていた。
教育とはこれほどまでに精神を削るものだったかしら。
王妃教育を受けていた頃よりも、今の「悪役令嬢プロデュース」の方がよっぽど重労働ですわ。
「お嬢様。そんなところで死んだ魚のような目をなさらないでください。せっかくの美しいお顔が台無しでございますよ」
セバスチャンが呆れたように冷たいおしぼりを持ってきた。
「セバスチャン、私は決めたわ。今日は『ベルベット』を休みます。どこか遠くへ、誰も私を知らない場所へ行きたいの」
「……なるほど。では、裏門からこっそり街へ繰り出されますか? ちょうど市場が賑わう時間帯でございます」
「名案ですわ! 流石は我が家の万能執事ね!」
私はガバッと起き上がると、クローゼットの奥から「平民風の変装セット」を取り出した。
と言っても、公爵令嬢の私が考える平民風など、たかが知れている。
少し地味な(それでも刺繍がたっぷり入った)ワンピースに、顔を隠すための大きなつばの帽子だ。
「よし。これでどこからどう見ても、ただの『道端に咲く可憐な野菊のような町娘』ですわね!」
「……お嬢様。その野菊、隠しきれないオーラで周囲を威圧しておりますが、よろしいのですか?」
「気にしないで。街の人々はみんな自分の生活に必死ですもの。私のような絶世の美女が歩いていても、ただの幻だと思って通り過ぎるはずよ!」
私はセバスチャンの制止を振り切り、裏門から軽やかに街へと飛び出した。
活気あふれる王都の市場。
香ばしい焼き菓子の匂いや、威勢のいい商人の声が響いている。
王宮の静寂も、実家の騒がしさも忘れて、私は一人の少女として(無理があるけれど)自由を楽しんでいた。
「あら、あそこの屋台……『激辛! 地獄の串焼き』? なんて素敵なネーミングかしら!」
私は吸い寄せられるように屋台へ向かった。
王妃教育中には絶対に許されなかった、立ち食いという禁断の果実。
私は銀貨を差し出し、真っ赤に塗られた串焼きを受け取った。
「はふっ、はふっ……! ……っ、辛い! でも美味しいわ! この暴力的なまでの刺激、まさに悪役令嬢の魂を浄化してくれるようですわ!」
口の中が火事のようになりながらも、私は幸せを噛み締めていた。
そんな時だった。
「――そこの貴女。少し、よろしいですか?」
背後からかけられた、低くて落ち着いた声。
私は反射的に背筋をピンと伸ばした。
この声、聞き覚えがありすぎる。
(まさか。……いや、そんなはずはないわ。あの方がこんな下民の集まる市場にいるはずが……)
私は恐る恐る、帽子のつばを下げながら振り返った。
そこに立っていたのは、銀色の髪を端正に整え、騎士団の軽装を身に纏ったキース様だった。
「……ひっ」
「驚かせてしまったのなら、謝罪しましょう。ですが、貴女……少し、怪しい動きをしていませんでしたか?」
キース様の鋭い眼光が、私の手にある「地獄の串焼き」に注がれる。
いけない。この状況で正体がバレたら、私の「お淑やかな引退生活(仮)」が台無しになる。
私は声を一段低くして、田舎の訛り(をイメージした変な喋り方)で答えた。
「あ、あら……お役人様。私はただの、田舎から出てきたばかりの……花売り娘でごわすよ?」
「……でごわす?」
キース様が不審そうに眉を寄せた。
やってしまった。語尾のチョイスを間違えたわ。
「花売り娘、ね。しかし、貴女が持っているその串焼き……。それは、この街で最も辛いと言われている名物だ。それを平然と(涙目だが)食べている女性は、私の知る限り世界に一人しかいないのだが」
「ま、まさか。そんな奇特な方は他にもたくさん……」
「私の知るその女性は、王宮の晩餐会で激辛ソースを『赤い宝石のようですわ』と言ってステーキにドバドバかけていた、稀代の悪女……もとい、元公爵令嬢なのだが。貴女、ベルベット嬢ではありませんか?」
キース様が一歩近づいてくる。
私は後ずさりした。
ダメよ。ここで認めちゃダメ。
「人違いでごわす! 私はベルベットなんて綺麗な名前じゃないでごわす! 私は……私は、お花(おはな)でごわす!」
「お花……。いいでしょう。では、お花さん。なぜ貴女のそのワンピースの裾には、ローズウッド公爵家の家紋が刺繍されているのですか?」
「……っ! これは、その、流行りのパチモンでごわす!」
「家紋の偽物、ですか。それは重罪ですね。今すぐ騎士団本部へ同行していただきましょうか」
キース様の手が、私の腕に伸びてくる。
捕まる! ここで連行されたら、明日には王宮中に『ベルベット嬢、街で串焼きを食べて御用』という瓦版が回ってしまうわ!
「嫌ですわあああ! 離してちょうだい、この堅物騎士!」
私は思わず、素の声で叫んでしまった。
キース様は「ふっ」と、勝利を確信したような笑みを浮かべた。
「やはり、ベルベット嬢。貴女ですね」
「……うっ。……キース様、なぜここにいらっしゃるのですか。視察中ではなかったの?」
私は観念して、帽子のつばを上げた。
キース様は、私が想像していたよりもずっと穏やかな目で、私を見つめていた。
「カトレア嬢から『師匠が過労で倒れそうです』という泣き言に近い手紙が届きましてね。様子を見に屋敷へ向かっていたところ、裏門から逃げ出す怪しい野菊……いえ、女性を見かけたので追ってきたのです」
「カトレア様……! あの弟子、余計なことを……!」
「おかげで、貴女の意外な一面を見ることができました。……お花さん?」
キース様がわざとらしく聞き返してくる。
私は顔が熱くなるのを感じた。
「ごわす」なんて、一生の不覚だわ。
「笑えばいいですわ! 私はもう自由の身なのです。何を食べて、どんな訛りを使おうと私の勝手でしょう?」
「笑いませんよ。ただ……。貴女が思っていたよりも元気に、この自由を楽しんでいるようで安心した、と言っているのです」
キース様は、屋台の店主に銀貨を投げ、自分の分の串焼きも注文した。
「……え、キース様も食べるのですか?」
「ええ。貴女がそこまで美味しそうに食べるものなら、一度試してみたくなりまして。……はぐっ。……っ!!?」
キース様の端正な顔が、一瞬で真っ赤に染まった。
彼は無言で喉を抑え、空を見上げた。
「……キース様?」
「……っ。……なるほど。これは……確かに、『地獄』ですね」
「オホ、オホホホホ! 無謀ですわ、キース様! 鍛え方の足りない貴方の舌には、まだ早すぎましたわね!」
私は今日一番の、心からの高笑いを上げた。
キース様は苦しそうにしながらも、どこか楽しそうに目を細めていた。
「……貴女に笑われるなら、悪くないかもしれません」
雑踏の中、彼がボソリと呟いた言葉は、市場の喧騒にかき消されて私の耳には届かなかった。
けれど、なぜか私の心臓が、激辛の刺激とは別の理由で、少しだけ熱くなったのだった。
カトレア様を客間に押し込み、「自習」という名の放置を決め込んだ私は、自室でぐったりと横になっていた。
教育とはこれほどまでに精神を削るものだったかしら。
王妃教育を受けていた頃よりも、今の「悪役令嬢プロデュース」の方がよっぽど重労働ですわ。
「お嬢様。そんなところで死んだ魚のような目をなさらないでください。せっかくの美しいお顔が台無しでございますよ」
セバスチャンが呆れたように冷たいおしぼりを持ってきた。
「セバスチャン、私は決めたわ。今日は『ベルベット』を休みます。どこか遠くへ、誰も私を知らない場所へ行きたいの」
「……なるほど。では、裏門からこっそり街へ繰り出されますか? ちょうど市場が賑わう時間帯でございます」
「名案ですわ! 流石は我が家の万能執事ね!」
私はガバッと起き上がると、クローゼットの奥から「平民風の変装セット」を取り出した。
と言っても、公爵令嬢の私が考える平民風など、たかが知れている。
少し地味な(それでも刺繍がたっぷり入った)ワンピースに、顔を隠すための大きなつばの帽子だ。
「よし。これでどこからどう見ても、ただの『道端に咲く可憐な野菊のような町娘』ですわね!」
「……お嬢様。その野菊、隠しきれないオーラで周囲を威圧しておりますが、よろしいのですか?」
「気にしないで。街の人々はみんな自分の生活に必死ですもの。私のような絶世の美女が歩いていても、ただの幻だと思って通り過ぎるはずよ!」
私はセバスチャンの制止を振り切り、裏門から軽やかに街へと飛び出した。
活気あふれる王都の市場。
香ばしい焼き菓子の匂いや、威勢のいい商人の声が響いている。
王宮の静寂も、実家の騒がしさも忘れて、私は一人の少女として(無理があるけれど)自由を楽しんでいた。
「あら、あそこの屋台……『激辛! 地獄の串焼き』? なんて素敵なネーミングかしら!」
私は吸い寄せられるように屋台へ向かった。
王妃教育中には絶対に許されなかった、立ち食いという禁断の果実。
私は銀貨を差し出し、真っ赤に塗られた串焼きを受け取った。
「はふっ、はふっ……! ……っ、辛い! でも美味しいわ! この暴力的なまでの刺激、まさに悪役令嬢の魂を浄化してくれるようですわ!」
口の中が火事のようになりながらも、私は幸せを噛み締めていた。
そんな時だった。
「――そこの貴女。少し、よろしいですか?」
背後からかけられた、低くて落ち着いた声。
私は反射的に背筋をピンと伸ばした。
この声、聞き覚えがありすぎる。
(まさか。……いや、そんなはずはないわ。あの方がこんな下民の集まる市場にいるはずが……)
私は恐る恐る、帽子のつばを下げながら振り返った。
そこに立っていたのは、銀色の髪を端正に整え、騎士団の軽装を身に纏ったキース様だった。
「……ひっ」
「驚かせてしまったのなら、謝罪しましょう。ですが、貴女……少し、怪しい動きをしていませんでしたか?」
キース様の鋭い眼光が、私の手にある「地獄の串焼き」に注がれる。
いけない。この状況で正体がバレたら、私の「お淑やかな引退生活(仮)」が台無しになる。
私は声を一段低くして、田舎の訛り(をイメージした変な喋り方)で答えた。
「あ、あら……お役人様。私はただの、田舎から出てきたばかりの……花売り娘でごわすよ?」
「……でごわす?」
キース様が不審そうに眉を寄せた。
やってしまった。語尾のチョイスを間違えたわ。
「花売り娘、ね。しかし、貴女が持っているその串焼き……。それは、この街で最も辛いと言われている名物だ。それを平然と(涙目だが)食べている女性は、私の知る限り世界に一人しかいないのだが」
「ま、まさか。そんな奇特な方は他にもたくさん……」
「私の知るその女性は、王宮の晩餐会で激辛ソースを『赤い宝石のようですわ』と言ってステーキにドバドバかけていた、稀代の悪女……もとい、元公爵令嬢なのだが。貴女、ベルベット嬢ではありませんか?」
キース様が一歩近づいてくる。
私は後ずさりした。
ダメよ。ここで認めちゃダメ。
「人違いでごわす! 私はベルベットなんて綺麗な名前じゃないでごわす! 私は……私は、お花(おはな)でごわす!」
「お花……。いいでしょう。では、お花さん。なぜ貴女のそのワンピースの裾には、ローズウッド公爵家の家紋が刺繍されているのですか?」
「……っ! これは、その、流行りのパチモンでごわす!」
「家紋の偽物、ですか。それは重罪ですね。今すぐ騎士団本部へ同行していただきましょうか」
キース様の手が、私の腕に伸びてくる。
捕まる! ここで連行されたら、明日には王宮中に『ベルベット嬢、街で串焼きを食べて御用』という瓦版が回ってしまうわ!
「嫌ですわあああ! 離してちょうだい、この堅物騎士!」
私は思わず、素の声で叫んでしまった。
キース様は「ふっ」と、勝利を確信したような笑みを浮かべた。
「やはり、ベルベット嬢。貴女ですね」
「……うっ。……キース様、なぜここにいらっしゃるのですか。視察中ではなかったの?」
私は観念して、帽子のつばを上げた。
キース様は、私が想像していたよりもずっと穏やかな目で、私を見つめていた。
「カトレア嬢から『師匠が過労で倒れそうです』という泣き言に近い手紙が届きましてね。様子を見に屋敷へ向かっていたところ、裏門から逃げ出す怪しい野菊……いえ、女性を見かけたので追ってきたのです」
「カトレア様……! あの弟子、余計なことを……!」
「おかげで、貴女の意外な一面を見ることができました。……お花さん?」
キース様がわざとらしく聞き返してくる。
私は顔が熱くなるのを感じた。
「ごわす」なんて、一生の不覚だわ。
「笑えばいいですわ! 私はもう自由の身なのです。何を食べて、どんな訛りを使おうと私の勝手でしょう?」
「笑いませんよ。ただ……。貴女が思っていたよりも元気に、この自由を楽しんでいるようで安心した、と言っているのです」
キース様は、屋台の店主に銀貨を投げ、自分の分の串焼きも注文した。
「……え、キース様も食べるのですか?」
「ええ。貴女がそこまで美味しそうに食べるものなら、一度試してみたくなりまして。……はぐっ。……っ!!?」
キース様の端正な顔が、一瞬で真っ赤に染まった。
彼は無言で喉を抑え、空を見上げた。
「……キース様?」
「……っ。……なるほど。これは……確かに、『地獄』ですね」
「オホ、オホホホホ! 無謀ですわ、キース様! 鍛え方の足りない貴方の舌には、まだ早すぎましたわね!」
私は今日一番の、心からの高笑いを上げた。
キース様は苦しそうにしながらも、どこか楽しそうに目を細めていた。
「……貴女に笑われるなら、悪くないかもしれません」
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