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第3章「奪還」編
さぁ、やって行きましょう!
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その夜、9時前。
「ねぇ? 楓彩?」
「何ですか?」
ショウは隣りの敷布団で寝ている楓彩の方を向き、話しかける。
楓彩もショウの方を向く。
「今日、いろは が言ってたことあまり気にしなくていいからね? …楓彩は急がなくてもいいから…でもあの短刀を装備しておかないと いろは が何か言うだろうから装備はしておいて」
「……ショウさん……ありがとうございます」
楓彩はそう言うと、ショウに優しい笑を向けて、電源が切れたように寝てしまった。
「うん、剣得の見てないところで成長するのはあいつが可哀想だからね」
ショウも明日の作戦のために早く寝た。
翌朝
「花麗はまだ寝てますので今のうちに…」
明け方、まだ当たりが橙色に染まり始めた頃。
「肌寒いですね…」
スナイパーライフルを手に、背中に弓とその矢を背負っているショウ。
銀色の槍以外、ほぼ手ぶらの臨。
アサルトライフル、ホルダーには拳銃などの銃器、並兵士と同じ装備の瑛太。
楓彩と いろは は刀と、背中に交差して納刀してある短刀、計3本の刃物のみ。
そして、小雨は巨大で異型な遠距離ライフル。
「小雨さんの武器、なんか凄いですね…」
「うん、昨日、2時間くらいでショウちゃんが作ってくれたんだよ」
小雨の手にしている武器は、ショウ独自の開発、“エンチャント”と呼ばれるシステムで作られた兵器。
小雨の能力、Lで放出されたエネルギーを溜め込み、小雨が出せる最大出力以上の威力で放出する。
今回の作戦において鍵となる兵器だ。
「じゃあ、私は自分の狙撃ポイントに行くから、みんなは所定の位置に着いて、私からの指示を待って」
ショウは、そう言うと早朝の街に消えていった。
続いて小雨もスカイネクストの方角へ走っていった。
そして、作戦開始待機場所となる本部からそう距離の無い喫茶店。
突撃隊の楓彩、臨、瑛太、いろは は看板を見上げてたたずんでいた。
「こんな喫茶店でこんな武装してていいんですか?」
楓彩は自分の場違い感に不安を感じていた。
確かに、こんな普通の喫茶店に殺伐とした人達が入ったらみんな驚くだろう。
「まぁいい、入るぞ」
いろは はドアを開ける。
そして、4人が目にしたのは、ガラの悪い男達。
鋭利な刃物や、銃器、その他殺傷能力の高そうな武器を装備した人々がたむろっていた。
「ま、大丈夫そうだな…」
確かに、多少、武装集団が増えただけでどうこうと言う状況ではない。
「え、ええ」
「おい、アンちゃん達よぉ、ガキや女が来る所じゃねぇんだよなぁ」
1人の強面の以下にも犯罪者面の男が席を立つ。
「まぁ、危害は加えないさ…あと、誰がガキだ…あぁ?」
いろは は前に出て、睨みつける。
確かに、いろは の身長は年下の瑛太に負けている。
「あぁ? 兄ちゃんよぉ、そーゆー訳じゃねぇんだよ、後ろの3人はG,S,Aさんじゃねぇか!」
他の男達も、立ち上がり
「じゃあ、そこの男どもをぶっ殺して後ろの女で遊ぼうぜ!!」
「ひっ!?」
楓彩は引いた目で、瑛太の袖をそっと掴む。
「……鬼月さん?」
「──かかれ!!」
40秒後。
「ずみばぜん……いのぢだけは勘弁してぐださい…」
“まだ、意識のある”ゴロツキ3人ほどは いろは 1人にボコボコにされ、ぐったりしている男達を背に土下座していた。
「ほら、邪魔だから出ていけ」
と、その一声で、動ける人達は動けない人達を抱えて、すぐさま退散した。
「済まないな、店主、居座らせてもらうぞ…」
その いろは の表情に、店主や定員たちは怯えて、店の奥にひっこんでしまった。
4人は静かなカウンター席に座る。
「待機時間って、何すんの? オレ、寝ていい?」
臨は眠そうな顔でテーブルに肘をつく。
「合図、小雨の初撃に合わせて突撃を開始する、初撃で体制を崩して一気に大将を取るぞ…だから集中して合図をまて」
この状況下で突撃隊の一番の頭の回転の持ち主は いろは 。
だが、元は敵の人物を全部、信じているのは楓彩だけであって、あとの2人は若干疑っているようだ。
何にせよ、団体行動が苦手そうな、いろは 、臨は作戦には組み込まないのはショウの考えで、楓彩、瑛太のペアが突撃隊の要になる。
───まてよ? 俺はなんでこんなにこいつらに協力的なんだよ…
「ねぇ? 楓彩?」
「何ですか?」
ショウは隣りの敷布団で寝ている楓彩の方を向き、話しかける。
楓彩もショウの方を向く。
「今日、いろは が言ってたことあまり気にしなくていいからね? …楓彩は急がなくてもいいから…でもあの短刀を装備しておかないと いろは が何か言うだろうから装備はしておいて」
「……ショウさん……ありがとうございます」
楓彩はそう言うと、ショウに優しい笑を向けて、電源が切れたように寝てしまった。
「うん、剣得の見てないところで成長するのはあいつが可哀想だからね」
ショウも明日の作戦のために早く寝た。
翌朝
「花麗はまだ寝てますので今のうちに…」
明け方、まだ当たりが橙色に染まり始めた頃。
「肌寒いですね…」
スナイパーライフルを手に、背中に弓とその矢を背負っているショウ。
銀色の槍以外、ほぼ手ぶらの臨。
アサルトライフル、ホルダーには拳銃などの銃器、並兵士と同じ装備の瑛太。
楓彩と いろは は刀と、背中に交差して納刀してある短刀、計3本の刃物のみ。
そして、小雨は巨大で異型な遠距離ライフル。
「小雨さんの武器、なんか凄いですね…」
「うん、昨日、2時間くらいでショウちゃんが作ってくれたんだよ」
小雨の手にしている武器は、ショウ独自の開発、“エンチャント”と呼ばれるシステムで作られた兵器。
小雨の能力、Lで放出されたエネルギーを溜め込み、小雨が出せる最大出力以上の威力で放出する。
今回の作戦において鍵となる兵器だ。
「じゃあ、私は自分の狙撃ポイントに行くから、みんなは所定の位置に着いて、私からの指示を待って」
ショウは、そう言うと早朝の街に消えていった。
続いて小雨もスカイネクストの方角へ走っていった。
そして、作戦開始待機場所となる本部からそう距離の無い喫茶店。
突撃隊の楓彩、臨、瑛太、いろは は看板を見上げてたたずんでいた。
「こんな喫茶店でこんな武装してていいんですか?」
楓彩は自分の場違い感に不安を感じていた。
確かに、こんな普通の喫茶店に殺伐とした人達が入ったらみんな驚くだろう。
「まぁいい、入るぞ」
いろは はドアを開ける。
そして、4人が目にしたのは、ガラの悪い男達。
鋭利な刃物や、銃器、その他殺傷能力の高そうな武器を装備した人々がたむろっていた。
「ま、大丈夫そうだな…」
確かに、多少、武装集団が増えただけでどうこうと言う状況ではない。
「え、ええ」
「おい、アンちゃん達よぉ、ガキや女が来る所じゃねぇんだよなぁ」
1人の強面の以下にも犯罪者面の男が席を立つ。
「まぁ、危害は加えないさ…あと、誰がガキだ…あぁ?」
いろは は前に出て、睨みつける。
確かに、いろは の身長は年下の瑛太に負けている。
「あぁ? 兄ちゃんよぉ、そーゆー訳じゃねぇんだよ、後ろの3人はG,S,Aさんじゃねぇか!」
他の男達も、立ち上がり
「じゃあ、そこの男どもをぶっ殺して後ろの女で遊ぼうぜ!!」
「ひっ!?」
楓彩は引いた目で、瑛太の袖をそっと掴む。
「……鬼月さん?」
「──かかれ!!」
40秒後。
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「ほら、邪魔だから出ていけ」
と、その一声で、動ける人達は動けない人達を抱えて、すぐさま退散した。
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