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影5

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***ルーカス様についてはこれくらいにしておきましょうかね……? あ、そうだわ!せっかくだからあの影についても聞いてみましょうかね? ルーカス様の自室に辿り着く前にとある少女に出会った。どうやら彼女は私のことを知っていて驚いたような様子だったがすぐに笑顔になった。そして「何か御用ですか?」と聞いてきたのである。なので私は思い切って聞いてみた。「どうして私を知っているの?」すると少女は微笑みながら答えたのだった。「あら、失礼致しました。私、ラリン様の護衛を務めております。マリカと申します。どうぞ宜しくお願い致しますわ」とお辞儀をしてきた。
「こちらこそよろしくね」と私は返事をした。
「ルーカス様にお会いしたいの?ではどうぞお入りくださいませ」とマリカは扉を開けてくれた。
** ルーカス様に「おはようございます!」と声をかけてみたが相変わらず無視されてしまう。まあ仕方ないわね……と思いながらも諦めずに再度挨拶をしたら今度は「話しかけないでくれるか?」と言われた。**
「あ、あの…護衛の方が何人もついているようで…」
「ラリンの護衛は良くて、こちらの護衛はだめだとでも言いに来たのか」
ルーカス様は不機嫌そうに答えた。私は慌てて否定したが、彼の目は冷ややかだった。そしてそのまま出ていってしまったのである。
「どちらの護衛も要らないですわ。」
と言いつつも、内心はルーカス様の護衛が欲しいと願うミリアードであった。
すると、ルーカス様は不思議な表情をしていた。まるで困惑しているかのような様子だったのだ。だがすぐにいつもの無愛想な表情に戻ってしまったため、それ以上は追及できなかった。
次の日も、ルーカス様に「おはようございます!」と声をかけてみたが相変わらず無視されてしまう。まあ仕方ないわね……と思いながらも諦めずに再度挨拶をしたら今度は「もうしばらくは話しかけないでくれるか?」と言われた。
期間がちょっとだけ狭まった!
***
さてと……そろそろ休みの時間も終わりですわね?あ、そうだわ!せっかくだから軽い食事をしていきましょうかね?

あ、そうだわ!せっかくだからあの影についても聞いてみましょうかね? ***ルーカス様についてはこれくらいにしておきましょうかね……? あ、そうだわ!せっかくだからあの影についても聞いてみましょうかね?
「おーい!」と後ろから声が聞こえてきたので振り返ってみると、そこにはラリン様の護衛のような人影があった。「あ、あの……!貴方は誰なんですか……?」と聞いてみると彼は答えた。
「ルーカス様の護衛だよ!」そう言って彼は去って行った。
ルーカス様の護衛までついているとは。

***
ルーカス様に「おはようございます!」と声をかけてみたが相変わらず無視されてしまう。まあ仕方ないわね……と思いながらも諦めずに再度挨拶をしたら今度は「すまないが、しばらくは話しかけないでくれないか。」と冷たくあしらわれてしまった。
***ルーカス様についてはこれくらいにしておきましょうかね……? 
ノア様とお茶会へでかけた。ノア様は、私の話を微笑みながら聞いてくれた。
「あらあら、ミリアードさんったら可愛らしいわね」と言ってくれた。
***ルーカス様についてはこれくらいにしておきましょうかね……? あ、そうだわ!せっかくだからあの影についても聞いてみましょうかね?
「ルーカス様の護衛の方でしょうか……?」と聞くと彼は答えた。
「うーん、まあそんなところかな?」と答えた後、すぐに去って行ってしまった。しかしその表情からはどことなく悲しさのようなものを感じた気がするのであった。***まあ仕方ないかしらね……と私は諦めてノア様とお茶会を続けることにした。
***
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