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「……近すぎないか?」
「そんなことないよ、ルーカス。ほら、あーん」
「…………」
視察先の砦に到着した日の夜。
歓迎の夕食会(という名の地獄)が開催されていた。
私の目の前では、エリック殿下が甲斐甲斐しくルーカス様の皿に肉を切り分け、あろうことかフォークで差し出している。
ルーカス様は眉間の皺を深くし、助けを求めるように周囲を見渡しているが、誰も王太子には逆らえない。
結局、彼は諦めたように口を開き、殿下から肉を受け取った。
「美味しいかい?」
「……味がしません」
「ははは、照れ屋さんだなぁ!」
(尊い……ッ!)
私はナプキンで口元を隠しながら、机の下で足をバタつかせた。
第8話での私のアドバイス(『もっとルーカス様を頼って絆を見せつけろ』)が、劇薬のごとく効いている。
殿下は「頼る」を通り越して「甘える」モードに入り、ルーカス様は困惑しつつも主君を拒絶できずに受け入れている。
まさに、私が夢見た「ワンコ攻め×苦労人受け」の構図だ。
「……おい」
隣から低い声がした。
キース閣下だ。
彼は冷めたスープを啜りながら、ジト目で私を見ている。
「お前のアドバイスのせいで、エリックが幼児退行したぞ。どう責任を取るんだ」
「何を仰いますか。あれは幼児退行ではありません。『スパダリへの無防備な信頼』です。見てください、あのルーカス様の『仕方ない人だ』という諦観を含んだ瞳。あれこそが至高なのです」
「……お前の脳内変換機能は、一度修理に出した方がいい」
閣下は呆れ果てていたが、すぐに表情を引き締めた。
「まあいい。……それよりアイビー。話がある」
「はい? 新作のプロット相談ですか?」
「違う。……明日の夜のことだ」
閣下は懐から一通の封筒を取り出した。
金色の箔押しがされた、豪奢な招待状だ。
「この砦を管理している辺境伯が、我々のために舞踏会を催すそうだ。近隣の貴族たちも招いてな」
「へぇ、舞踏会ですか」
私は他人事のように頷いた。
「美味しい料理が出るといいですね。私は部屋で執筆していますけど」
「お前も出るんだ」
「はい?」
「私のパートナーとしてな」
閣下はさらりと言った。
私はスープを吹き出しそうになった。
「な、何を寝言を! 謹慎中の身ですよ? それに、元婚約者の兄とパートナーだなんて、スキャンダルの火種を撒き散らすようなものです!」
「火種で結構。……今回の夜会には、隣国と通じている『鼠』が紛れ込んでいる可能性がある」
閣下の瞳が、スッと細められた。
氷の宰相モードだ。
「私がパートナーを連れていれば、敵は油断する。『宰相は女にかまけている』とな。……その隙に、お前には会場内の不審人物を『観察』してほしい」
「つまり、隠れ蓑になれと?」
「人聞きが悪いな。共同作業だ」
閣下は口角を上げた。
「断る権利はないぞ。お前は私の部下(特別資料整理係)なのだからな」
「ぐぬぬ……」
私は唸った。
確かに業務命令なら仕方ない。
だが、夜会に出るということは、着飾らなければならないということだ。
「分かりました。出ます。出ますが……条件があります」
「なんだ」
「ドレスは自分で選びます。そして、会場では基本的に『壁』になります」
「壁?」
「ええ。主役はあくまで殿下たち。私は背景の一部、観葉植物、あるいは壁のシミとして存在し、皆様の物語を邪魔しないよう努めます」
私は力説した。
「目立ってしまっては、生の『萌え』を摂取できませんからね!」
「……勝手にしろ。ただし、私の隣に立つ以上、最低限の品位は保てよ」
「お任せください。私の隠密スキルをお見せしましょう」
◆
翌日の夕方。
私は砦の一室に用意された控室で、持参したドレスに着替えていた。
「お嬢様、本当にこれでよろしいのですか……?」
侍女のメアリーが、不安そうにドレスを広げる。
それは、私がこの日のために用意した『対・夜会用ステルスドレス』だ。
色は、会場の壁紙やカーテンによく使われる色味を研究し尽くした、絶妙な「くすんだベージュ」。
装飾は極限まで排除し、シルエットも体のラインを拾わない寸胴型。
「完璧よメアリー。これなら、壁際に立てば誰も私を認識できないわ」
「……ただの地味な服に見えますが」
「それがいいのよ! さあ、着せてちょうだい!」
私は意気揚々とそのドレスに袖を通した。
髪も地味にまとめ、メイクも薄く。
鏡の前に立った私は、どこからどう見ても「招待客の数合わせで呼ばれた没落貴族の娘」だった。
「よし。これなら閣下の隣にいても、誰も私のことなど見ないでしょう」
私は満足げに頷き、控室を出た。
廊下には、すでに正装に着替えたキース閣下が待っていた。
漆黒の燕尾服に、真紅のタイ。
銀縁眼鏡が知的に光り、その立ち姿だけで廊下の空気が引き締まって見える。
「お待たせしました、閣下」
私が声をかけると、閣下はゆっくりと振り返り――。
そして、固まった。
「…………」
無言だ。
氷の宰相が、完全にフリーズしている。
「いかがですか? この完璧な『モブ』っぷり」
私はスカートを摘んで、控えめなカーテシーをした。
キース閣下は眼鏡を外し、指でこめかみを揉み始めた。
「……アイビー」
「はい」
「お前は……本気で言っているのか?」
「もちろんです。これなら、誰の記憶にも残りません」
「……そうだな。記憶には残らんかもしれんが、私の精神衛生上よろしくない」
閣下は深く溜息をつくと、パチンと指を鳴らした。
「おい、誰か」
控えていた砦のメイドたちが現れる。
「この女を磨き上げろ。ドレスもだ。一番派手な……いや、私の瞳と同じ色のドレスを用意しろ」
「えっ!? ちょ、閣下!? 話が違います!」
「違わない。最低限の品位と言ったはずだ。……その芋虫のような恰好は、品位以前の問題だ」
「芋虫ですって!?」
「連れて行け」
「いやぁぁぁ! 私のステルス計画がぁぁぁ!」
私はズルズルと控室に引き戻された。
◆
一時間後。
私は、鮮やかなアイスブルーのドレスに身を包んでいた。
背中が大きく開いたデザインで、肌に自信がないと着こなせない代物だ。
髪もアップにされ、煌びやかな宝石が散りばめられている。
「……ふん。素材は悪くないのだから、磨けば光る」
満足げに頷くキース閣下。
私は鏡の中の自分を見て、絶望していた。
「……目立ちます。これでは絶対に目立ちます」
「構わん。私のパートナーだぞ、地味な方が不自然だ」
「でもぉ……」
「行くぞ。エリックたちはもう会場入りしている」
その言葉に、私はピクリと反応した。
「……殿下とルーカス様は?」
「とっくに行っている。……聞いた話では、エリックが『ルーカスとお揃いのチーフがいい』と駄々をこねていたらしいが」
「!!」
私はガバッと顔を上げた。
「行きます! 今すぐ行きます!」
「……現金な奴め」
閣下が差し出した腕に、私はしがみつくように手を回した。
「急ぎましょう閣下! お揃いのチーフ……それはつまり、魂の共有! その瞬間を見逃すわけにはいきません!」
「転ぶなよ」
こうして私たちは、夜会の会場へと向かった。
私の頭の中は、これから繰り広げられるであろう「萌えシチュエーション」への期待でいっぱいで、これから巻き込まれる陰謀のことなど、すっかり頭から抜け落ちていたのだった。
(待っていてください、私の推したち! 今、最高のアングルで観察しに行きますから!)
会場の扉が、重々しく開かれる――。
「そんなことないよ、ルーカス。ほら、あーん」
「…………」
視察先の砦に到着した日の夜。
歓迎の夕食会(という名の地獄)が開催されていた。
私の目の前では、エリック殿下が甲斐甲斐しくルーカス様の皿に肉を切り分け、あろうことかフォークで差し出している。
ルーカス様は眉間の皺を深くし、助けを求めるように周囲を見渡しているが、誰も王太子には逆らえない。
結局、彼は諦めたように口を開き、殿下から肉を受け取った。
「美味しいかい?」
「……味がしません」
「ははは、照れ屋さんだなぁ!」
(尊い……ッ!)
私はナプキンで口元を隠しながら、机の下で足をバタつかせた。
第8話での私のアドバイス(『もっとルーカス様を頼って絆を見せつけろ』)が、劇薬のごとく効いている。
殿下は「頼る」を通り越して「甘える」モードに入り、ルーカス様は困惑しつつも主君を拒絶できずに受け入れている。
まさに、私が夢見た「ワンコ攻め×苦労人受け」の構図だ。
「……おい」
隣から低い声がした。
キース閣下だ。
彼は冷めたスープを啜りながら、ジト目で私を見ている。
「お前のアドバイスのせいで、エリックが幼児退行したぞ。どう責任を取るんだ」
「何を仰いますか。あれは幼児退行ではありません。『スパダリへの無防備な信頼』です。見てください、あのルーカス様の『仕方ない人だ』という諦観を含んだ瞳。あれこそが至高なのです」
「……お前の脳内変換機能は、一度修理に出した方がいい」
閣下は呆れ果てていたが、すぐに表情を引き締めた。
「まあいい。……それよりアイビー。話がある」
「はい? 新作のプロット相談ですか?」
「違う。……明日の夜のことだ」
閣下は懐から一通の封筒を取り出した。
金色の箔押しがされた、豪奢な招待状だ。
「この砦を管理している辺境伯が、我々のために舞踏会を催すそうだ。近隣の貴族たちも招いてな」
「へぇ、舞踏会ですか」
私は他人事のように頷いた。
「美味しい料理が出るといいですね。私は部屋で執筆していますけど」
「お前も出るんだ」
「はい?」
「私のパートナーとしてな」
閣下はさらりと言った。
私はスープを吹き出しそうになった。
「な、何を寝言を! 謹慎中の身ですよ? それに、元婚約者の兄とパートナーだなんて、スキャンダルの火種を撒き散らすようなものです!」
「火種で結構。……今回の夜会には、隣国と通じている『鼠』が紛れ込んでいる可能性がある」
閣下の瞳が、スッと細められた。
氷の宰相モードだ。
「私がパートナーを連れていれば、敵は油断する。『宰相は女にかまけている』とな。……その隙に、お前には会場内の不審人物を『観察』してほしい」
「つまり、隠れ蓑になれと?」
「人聞きが悪いな。共同作業だ」
閣下は口角を上げた。
「断る権利はないぞ。お前は私の部下(特別資料整理係)なのだからな」
「ぐぬぬ……」
私は唸った。
確かに業務命令なら仕方ない。
だが、夜会に出るということは、着飾らなければならないということだ。
「分かりました。出ます。出ますが……条件があります」
「なんだ」
「ドレスは自分で選びます。そして、会場では基本的に『壁』になります」
「壁?」
「ええ。主役はあくまで殿下たち。私は背景の一部、観葉植物、あるいは壁のシミとして存在し、皆様の物語を邪魔しないよう努めます」
私は力説した。
「目立ってしまっては、生の『萌え』を摂取できませんからね!」
「……勝手にしろ。ただし、私の隣に立つ以上、最低限の品位は保てよ」
「お任せください。私の隠密スキルをお見せしましょう」
◆
翌日の夕方。
私は砦の一室に用意された控室で、持参したドレスに着替えていた。
「お嬢様、本当にこれでよろしいのですか……?」
侍女のメアリーが、不安そうにドレスを広げる。
それは、私がこの日のために用意した『対・夜会用ステルスドレス』だ。
色は、会場の壁紙やカーテンによく使われる色味を研究し尽くした、絶妙な「くすんだベージュ」。
装飾は極限まで排除し、シルエットも体のラインを拾わない寸胴型。
「完璧よメアリー。これなら、壁際に立てば誰も私を認識できないわ」
「……ただの地味な服に見えますが」
「それがいいのよ! さあ、着せてちょうだい!」
私は意気揚々とそのドレスに袖を通した。
髪も地味にまとめ、メイクも薄く。
鏡の前に立った私は、どこからどう見ても「招待客の数合わせで呼ばれた没落貴族の娘」だった。
「よし。これなら閣下の隣にいても、誰も私のことなど見ないでしょう」
私は満足げに頷き、控室を出た。
廊下には、すでに正装に着替えたキース閣下が待っていた。
漆黒の燕尾服に、真紅のタイ。
銀縁眼鏡が知的に光り、その立ち姿だけで廊下の空気が引き締まって見える。
「お待たせしました、閣下」
私が声をかけると、閣下はゆっくりと振り返り――。
そして、固まった。
「…………」
無言だ。
氷の宰相が、完全にフリーズしている。
「いかがですか? この完璧な『モブ』っぷり」
私はスカートを摘んで、控えめなカーテシーをした。
キース閣下は眼鏡を外し、指でこめかみを揉み始めた。
「……アイビー」
「はい」
「お前は……本気で言っているのか?」
「もちろんです。これなら、誰の記憶にも残りません」
「……そうだな。記憶には残らんかもしれんが、私の精神衛生上よろしくない」
閣下は深く溜息をつくと、パチンと指を鳴らした。
「おい、誰か」
控えていた砦のメイドたちが現れる。
「この女を磨き上げろ。ドレスもだ。一番派手な……いや、私の瞳と同じ色のドレスを用意しろ」
「えっ!? ちょ、閣下!? 話が違います!」
「違わない。最低限の品位と言ったはずだ。……その芋虫のような恰好は、品位以前の問題だ」
「芋虫ですって!?」
「連れて行け」
「いやぁぁぁ! 私のステルス計画がぁぁぁ!」
私はズルズルと控室に引き戻された。
◆
一時間後。
私は、鮮やかなアイスブルーのドレスに身を包んでいた。
背中が大きく開いたデザインで、肌に自信がないと着こなせない代物だ。
髪もアップにされ、煌びやかな宝石が散りばめられている。
「……ふん。素材は悪くないのだから、磨けば光る」
満足げに頷くキース閣下。
私は鏡の中の自分を見て、絶望していた。
「……目立ちます。これでは絶対に目立ちます」
「構わん。私のパートナーだぞ、地味な方が不自然だ」
「でもぉ……」
「行くぞ。エリックたちはもう会場入りしている」
その言葉に、私はピクリと反応した。
「……殿下とルーカス様は?」
「とっくに行っている。……聞いた話では、エリックが『ルーカスとお揃いのチーフがいい』と駄々をこねていたらしいが」
「!!」
私はガバッと顔を上げた。
「行きます! 今すぐ行きます!」
「……現金な奴め」
閣下が差し出した腕に、私はしがみつくように手を回した。
「急ぎましょう閣下! お揃いのチーフ……それはつまり、魂の共有! その瞬間を見逃すわけにはいきません!」
「転ぶなよ」
こうして私たちは、夜会の会場へと向かった。
私の頭の中は、これから繰り広げられるであろう「萌えシチュエーション」への期待でいっぱいで、これから巻き込まれる陰謀のことなど、すっかり頭から抜け落ちていたのだった。
(待っていてください、私の推したち! 今、最高のアングルで観察しに行きますから!)
会場の扉が、重々しく開かれる――。
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