23 / 28
23
しおりを挟む
「……閣下。どこへ連れて行くのですか?」
「黙ってついてこい」
ある日の午後。
私は目隠しをされ、キース閣下に手を引かれて歩いていた。
足元の感触からして、王城の廊下ではなく、ローズブレイド公爵邸……いや、キース閣下の私邸である「クリフォード公爵邸」のようだ。
「あの、もしかして監禁ですか? 私、ついにヤバい妄想を口走って国家機密に触れました?」
「違う。……だが、ある意味では『囲い込み』かもしれんな」
閣下は意味深なことを言いながら、足を止めた。
カチャリ、と重厚な鍵を開ける音がする。
「……着いたぞ。目隠しを取れ」
言われるままに、布を解く。
眩しい光に目を細め、やがて視界がクリアになると――。
私は息を呑んだ。
「こ、ここは……!?」
そこは、十畳ほどの広さがある一室だった。
だが、ただの部屋ではない。
壁一面には天井まで届く本棚が設えられ、古今東西のあらゆる恋愛小説(と怪しい背表紙の本)がびっしりと並んでいる。
中央には、最高級のマホガニー材で作られた執筆机。
その上には、インク壺、色とりどりの羽ペン、そして山のような羊皮紙が整然と置かれている。
窓には分厚いベルベットのカーテン。遮光性は完璧だ。
そして何より。
部屋の隅には、仮眠用のふかふかなソファと、軽食やお茶を用意できるミニキッチンまで完備されている。
「……夢?」
私は頬をつねった。痛い。
「夢ではない。……私の屋敷の離れを改装した」
キース閣下が、私の背後から腕を回し、耳元で囁く。
「お前のための『執筆室(サンクチュアリ)』だ」
「しっ、執筆室……!?」
「壁には防音魔法を施してある。ここなら、深夜に奇声を上げようが、机を叩いて悶絶しようが、誰にも聞こえない」
「か、完璧すぎます……!」
私は震える足で部屋の中に入った。
机に触れる。滑らかな手触りだ。
椅子に座ってみる。長時間座っても腰が痛くならない、絶妙なクッション性。
「……どうだ?」
「……最高です。ここに住めます」
「住まれては困るが、通うのは許可する」
閣下は机の前に立ち、私を見下ろした。
その瞳は、いつになく真剣だった。
「アイビー。……私は、お前のその『趣味』を否定したくない」
「閣下……」
「最初は理解不能だった。男同士をくっつけて喜ぶなど、狂気の沙汰だと思った」
閣下は苦笑する。
「だが、お前がその妄想をしている時……本当に楽しそうで、生き生きとしているのを見て、考えが変わった」
彼は、私の手の上に自分の手を重ねた。
「お前の笑顔の源泉を奪う権利は、私にはない。……だから、与えることにした」
「……これ、全部私に?」
「ああ。紙もインクも、資料も使い放題だ。……その代わり」
閣下は、一枚の鍵を取り出した。
銀色に輝く、この部屋の鍵だ。
「この鍵は、私とお前しか持っていない。……つまり、ここは二人だけの秘密基地だ」
「二人だけの……」
「私が仕事で疲れた時、ここに逃げ込んでくるかもしれない。その時は……お前が私を癒せ」
閣下はニヤリと笑った。
「お前の妄想話を聞かせろとは言わん。ただ、膝枕くらいは提供しろという意味だ」
(……なにそれ)
胸がギュッとなった。
なんて不器用で、なんて大きな愛なんだろう。
私の「腐女子」としての生態を、矯正するのではなく、環境ごと整えて守ってくれるなんて。
これぞまさに、私が小説の中でしか見たことのない「スパダリ(スーパーダーリン)」の所業ではないか。
「……閣下」
私は立ち上がり、閣下の胸に飛び込んだ。
「好きです。大好きです。……エリック殿下たちへの『萌え』とは違う、リアルな愛で、閣下が大好きです!」
「……知っている」
閣下は私を抱きしめ、髪にキスをした。
「だが、まだ足りないな」
「え?」
閣下は私を離すと、机の引き出しから一冊のノートを取り出した。
「これは……?」
「交換日記だ」
「はぁ!?」
私は素っ頓狂な声を上げた。
天下の宰相閣下が、交換日記?
「お前は口下手ではないが、肝心なところで素直じゃないからな。……日々の業務報告のついでに、私への愛の言葉を綴れ。私も返事を書く」
「め、面倒くさい……いや、恥ずかしいです!」
「命令だ。……毎日提出しろ」
閣下は強引にノートを私に押し付けた。
「それと、もう一つ」
「まだあるんですか?」
「ああ。これが本題だ」
閣下は、私の左手を取った。
そして、薬指に、冷やりとした金属の輪を嵌めた。
シンプルな、しかし最高級の魔石が埋め込まれた指輪。
「……これ」
「婚約指輪だ」
さらりと言われた。
「エリックとの婚約破棄から、まだ日が浅い。正式な発表は少し先になるが……ツバをつけておく」
「ツバって……」
「誰にも渡さん。エリックにも、あの天然娘(ミシェル)にも、騎士(ルーカス)にもだ」
閣下は私の指に口づけ、私を射抜くような瞳で見つめた。
「アイビー・ローズブレイド。……私と結婚しろ。お前の人生の全てを、私が責任を持って『プロデュース』してやる」
プロデュース。
その言葉の響きに、私は陥落した。
私の人生も、私の創作活動も、全て支えてくれるという宣言。
これ以上のプロポーズがあるだろうか。
「……はい、喜んで!」
私は満面の笑みで答えた。
「一生、閣下のネタ……じゃなかった、閣下の愛の檻に閉じ込められます!」
「……言い方には難があるが、まあいい」
閣下は満足げに頷き、私を再び抱きしめた。
「では、契約成立だ。……さっそくだが、アイビー」
「はい?」
「この部屋の『防音効果』を、試してみたくはないか?」
閣下の腕に力がこもる。
その瞳が、妖しく光っている。
「……えっと、それはつまり?」
「言葉通りの意味だ。……大声を出しても構わんぞ」
「きゃぁぁぁぁっ! けだもの! でも嫌いじゃない!」
新しい執筆室のソファは、本来の用途(仮眠)に使われる前に、別の用途で耐久テストが行われることになった。
こうして、キース閣下の「本気」は、私を身も心も、そして趣味の環境までも、完全に掌握してしまったのである。
(……でも、これだけは言わせて)
閣下のキスの合間に、私はぼんやりと思った。
(この部屋、エリック殿下とルーカス様を監禁……じゃなくて、招待してお茶会をするのにも最適よね……ふふふ)
私の腐った野望は、結婚しても決して消えることはないのだった。
「黙ってついてこい」
ある日の午後。
私は目隠しをされ、キース閣下に手を引かれて歩いていた。
足元の感触からして、王城の廊下ではなく、ローズブレイド公爵邸……いや、キース閣下の私邸である「クリフォード公爵邸」のようだ。
「あの、もしかして監禁ですか? 私、ついにヤバい妄想を口走って国家機密に触れました?」
「違う。……だが、ある意味では『囲い込み』かもしれんな」
閣下は意味深なことを言いながら、足を止めた。
カチャリ、と重厚な鍵を開ける音がする。
「……着いたぞ。目隠しを取れ」
言われるままに、布を解く。
眩しい光に目を細め、やがて視界がクリアになると――。
私は息を呑んだ。
「こ、ここは……!?」
そこは、十畳ほどの広さがある一室だった。
だが、ただの部屋ではない。
壁一面には天井まで届く本棚が設えられ、古今東西のあらゆる恋愛小説(と怪しい背表紙の本)がびっしりと並んでいる。
中央には、最高級のマホガニー材で作られた執筆机。
その上には、インク壺、色とりどりの羽ペン、そして山のような羊皮紙が整然と置かれている。
窓には分厚いベルベットのカーテン。遮光性は完璧だ。
そして何より。
部屋の隅には、仮眠用のふかふかなソファと、軽食やお茶を用意できるミニキッチンまで完備されている。
「……夢?」
私は頬をつねった。痛い。
「夢ではない。……私の屋敷の離れを改装した」
キース閣下が、私の背後から腕を回し、耳元で囁く。
「お前のための『執筆室(サンクチュアリ)』だ」
「しっ、執筆室……!?」
「壁には防音魔法を施してある。ここなら、深夜に奇声を上げようが、机を叩いて悶絶しようが、誰にも聞こえない」
「か、完璧すぎます……!」
私は震える足で部屋の中に入った。
机に触れる。滑らかな手触りだ。
椅子に座ってみる。長時間座っても腰が痛くならない、絶妙なクッション性。
「……どうだ?」
「……最高です。ここに住めます」
「住まれては困るが、通うのは許可する」
閣下は机の前に立ち、私を見下ろした。
その瞳は、いつになく真剣だった。
「アイビー。……私は、お前のその『趣味』を否定したくない」
「閣下……」
「最初は理解不能だった。男同士をくっつけて喜ぶなど、狂気の沙汰だと思った」
閣下は苦笑する。
「だが、お前がその妄想をしている時……本当に楽しそうで、生き生きとしているのを見て、考えが変わった」
彼は、私の手の上に自分の手を重ねた。
「お前の笑顔の源泉を奪う権利は、私にはない。……だから、与えることにした」
「……これ、全部私に?」
「ああ。紙もインクも、資料も使い放題だ。……その代わり」
閣下は、一枚の鍵を取り出した。
銀色に輝く、この部屋の鍵だ。
「この鍵は、私とお前しか持っていない。……つまり、ここは二人だけの秘密基地だ」
「二人だけの……」
「私が仕事で疲れた時、ここに逃げ込んでくるかもしれない。その時は……お前が私を癒せ」
閣下はニヤリと笑った。
「お前の妄想話を聞かせろとは言わん。ただ、膝枕くらいは提供しろという意味だ」
(……なにそれ)
胸がギュッとなった。
なんて不器用で、なんて大きな愛なんだろう。
私の「腐女子」としての生態を、矯正するのではなく、環境ごと整えて守ってくれるなんて。
これぞまさに、私が小説の中でしか見たことのない「スパダリ(スーパーダーリン)」の所業ではないか。
「……閣下」
私は立ち上がり、閣下の胸に飛び込んだ。
「好きです。大好きです。……エリック殿下たちへの『萌え』とは違う、リアルな愛で、閣下が大好きです!」
「……知っている」
閣下は私を抱きしめ、髪にキスをした。
「だが、まだ足りないな」
「え?」
閣下は私を離すと、机の引き出しから一冊のノートを取り出した。
「これは……?」
「交換日記だ」
「はぁ!?」
私は素っ頓狂な声を上げた。
天下の宰相閣下が、交換日記?
「お前は口下手ではないが、肝心なところで素直じゃないからな。……日々の業務報告のついでに、私への愛の言葉を綴れ。私も返事を書く」
「め、面倒くさい……いや、恥ずかしいです!」
「命令だ。……毎日提出しろ」
閣下は強引にノートを私に押し付けた。
「それと、もう一つ」
「まだあるんですか?」
「ああ。これが本題だ」
閣下は、私の左手を取った。
そして、薬指に、冷やりとした金属の輪を嵌めた。
シンプルな、しかし最高級の魔石が埋め込まれた指輪。
「……これ」
「婚約指輪だ」
さらりと言われた。
「エリックとの婚約破棄から、まだ日が浅い。正式な発表は少し先になるが……ツバをつけておく」
「ツバって……」
「誰にも渡さん。エリックにも、あの天然娘(ミシェル)にも、騎士(ルーカス)にもだ」
閣下は私の指に口づけ、私を射抜くような瞳で見つめた。
「アイビー・ローズブレイド。……私と結婚しろ。お前の人生の全てを、私が責任を持って『プロデュース』してやる」
プロデュース。
その言葉の響きに、私は陥落した。
私の人生も、私の創作活動も、全て支えてくれるという宣言。
これ以上のプロポーズがあるだろうか。
「……はい、喜んで!」
私は満面の笑みで答えた。
「一生、閣下のネタ……じゃなかった、閣下の愛の檻に閉じ込められます!」
「……言い方には難があるが、まあいい」
閣下は満足げに頷き、私を再び抱きしめた。
「では、契約成立だ。……さっそくだが、アイビー」
「はい?」
「この部屋の『防音効果』を、試してみたくはないか?」
閣下の腕に力がこもる。
その瞳が、妖しく光っている。
「……えっと、それはつまり?」
「言葉通りの意味だ。……大声を出しても構わんぞ」
「きゃぁぁぁぁっ! けだもの! でも嫌いじゃない!」
新しい執筆室のソファは、本来の用途(仮眠)に使われる前に、別の用途で耐久テストが行われることになった。
こうして、キース閣下の「本気」は、私を身も心も、そして趣味の環境までも、完全に掌握してしまったのである。
(……でも、これだけは言わせて)
閣下のキスの合間に、私はぼんやりと思った。
(この部屋、エリック殿下とルーカス様を監禁……じゃなくて、招待してお茶会をするのにも最適よね……ふふふ)
私の腐った野望は、結婚しても決して消えることはないのだった。
57
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
《完結》氷の侯爵令息 あなたが子供はいらないと言ったから
ヴァンドール
恋愛
氷の侯爵令息と言われたアラン。彼は結婚相手の伯爵令嬢にとにかく冷たい態度で接する。
彼女は義姉イライザから夫が子供はいらないと言ったと聞き、衝撃を受けるが気持ちを切り替え生きていく。
白い結婚なので無効にします。持参金は全額回収いたします
鷹 綾
恋愛
「白い結婚」であることを理由に、夫から離縁を突きつけられた公爵夫人エリシア。
だが彼女は泣かなかった。
なぜなら――その結婚は、最初から“成立していなかった”から。
教会法に基づき婚姻無効を申請。持参金を全額回収し、彼女が選んだ新たな居場所は修道院だった。
それは逃避ではない。
男の支配から離れ、国家の外側に立つという戦略的選択。
やがて彼女は修道院長として、教育制度の整備、女性領主の育成、商業と医療の再編に関わり、王と王妃を外から支える存在となる。
王冠を欲さず、しかし王冠に影響を与える――白の領域。
一方、かつての夫は地位を失い、制度の中で静かに贖罪の道を歩む。
これは、愛を巡る物語ではない。
「選ばなかった未来」を守り続けた一人の女性の物語。
白は弱さではない。
白は、均衡を保つ力。
白い結婚から始まる、静かなリーガル・リベンジと国家再編の物語。
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
冷徹王子に捨てられた令嬢、今ではその兄王に溺愛されています
ゆっこ
恋愛
――「お前のような女に、俺の隣は似合わない」
その言葉を最後に、婚約者であった第二王子レオンハルト殿下は私を冷たく突き放した。
私、クラリス・エルデンは侯爵家の令嬢として、幼い頃から王子の婚約者として育てられた。
しかし、ある日突然彼は平民出の侍女に恋をしたと言い出し、私を「冷酷で打算的な女」だと罵ったのだ。
涙も出なかった。
あまりに理不尽で、あまりに一方的で、怒りも悲しみも通り越して、ただ虚しさだけが残った。
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる